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『日本語の研究』第5巻4号（『国語学』通巻239号）　2009年10月1日発行

• 関西若年層の用いる同意要求の文末形式クナイについて　／　高木千恵

• 近世京都における複合名詞アクセントの史的変遷―和語から成る｛2＋3構造｝の複合名詞について―　／　上野和昭

• 指示的換喩と意味変化―名前転送における語彙化のパターン―　／　大田垣仁

• 壁塗り代換を起こす動詞と起こさない動詞―交替の可否を決定する意味階層の存在―　／　川野靖子

 

〔書評〕

• 石黒圭著『日本語の文章理解過程における予測の型と機能』　／　甲田直美

• 井上史雄著『社会方言学論考―新方言の基盤―』　／　真田信治

• 樋渡登著『洞門抄物による近世語の研究』　／　来田隆

• 八亀裕美著『日本語形容詞の記述的研究―類型論的視点から―』　／　村木新次郎

• 福島直恭著『書記言語としての「日本語」の誕生―その存在を問い直す―』　／　今野真二

• 近藤政美著『天草版『平家物語』の原拠本、および語彙・語法の研究』　／　小林千草

 

 

『日本語の研究』第5巻3号（『国語学』通巻238号）　2009年7月1日発行

• 「姉小路式」及びその周辺に於ける「休めの類」　／　劉志偉

• ことばの伝わる速さ―ガンポのグロットグラムと言語年齢学―　／　井上史雄

• 南琉球宮古伊良部島方言の形容詞（英文）　／　下地理則

• 中世呉音字音直読資料における境界の消滅について　／　石山裕慈

• 喜多院御室守覚法親王の口頭語資料―随心院蔵野決鈔の仮名交じり表記の文章を中心に―　／　松本光隆

• 語順から見た強調構文としての上代「―ソ―連体形」文について　／　勝又隆

 

〔書評〕

• 山口佳紀著『万葉集字余りの研究』　／　毛利正守

• 松本光隆著『平安鎌倉時代漢文訓読語史料論』　／　小助川貞次

• 小川栄一著『延慶本平家物語の日本語史的研究』　／　吉田永弘

• 小林賢次著『狂言台本とその言語事象の研究』　／　米田達郎

• 神部宏泰著『方言の論理―方言にひもとく日本語史―』　／　日高水穂

• 有元光彦著『九州西部方言動詞テ形における形態音韻現象の研究』　／　屋名池誠

• 泉子・K・メイナード著『談話言語学―日本語のディスコースを創造する構成・レトリック・ストラテジーの研究―』　／　宇佐美まゆみ

 

《短信》

• “役不足”の「誤用」の文献初出例について　／　新野直哉

 

 

『日本語の研究』第5巻2号（『国語学』通巻237号）　2009年4月1日発行

• 動詞重複構文の歴史　／　青木博史

• 明治・大正期における新聞の仮名遣い改革　／　井口佳重

• 意味変化の東西差―方言「エズイ」を例として―　／　櫛引祐希子

 

〔書評〕

• 小久保崇明著『水鏡とその周辺の語彙・語法』　／　小田勝

• 中島悦子著『条件表現の研究』　／　有田節子

• 日高水穂著『授与動詞の対照方言学的研究』　／　小西いずみ

• 庵功雄著『日本語におけるテキストの結束性の研究』　／　名嶋義直

• 陣内正敬著『外来語の社会言語学―日本語のグローカルな考え方―』　／　朝日祥之

• 中村桃子著『「女ことば」はつくられる』　／　佐竹久仁子

• 名嶋義直著『ノダの意味・機能―関連性理論の観点から―』　／　井島正博

• 石井正彦著『現代日本語の複合語形成論』　／　山下喜代

 

 

『日本語の研究』第5巻1号（『国語学』通巻236号）　2009年1月1日発行

• 近世上方における尊敬語化形式「テ＋指定辞」の変遷　／　村上謙

• テシマウ相当形式の意味機能拡張　／　梁井久江

• 名詞句並列マーカーの体系的分析―「と」・「や」・「も」の差異に着目して―　／　中俣尚己

 

〔研究ノート〕

• 分類コードつき八代集用語のシソーラス　／　山元啓史

 

〔書評〕

• 笹原宏之著『国字の位相と展開』　／　池田証寿

• 角岡賢一著『日本語オノマトペ語彙における形態的・音韻的体系性について』　／　那須昭夫

• 田中宣廣著『付属語アクセントからみた日本語アクセントの構造』　／　木部暢子

• 前田直子著『「ように」の意味・用法』　／　三宅知宏

• 上野誠司著『日本語における空間表現と移動表現の概念意味論的研究』　／　加藤重広

 

《短信》

• 古典語「ヨ（夜）」と「ヨル（夜）」の語義の区別　／　日野資純

 

 

『日本語の研究』第4巻4号（『国語学』通巻235号）　2008年10月1日発行

『古事記伝』の「仮字の事」をどう読むか―上代特殊仮名遣の研究史を再検討する―　／　安田尚道

〈葬式〉を表す方言分布の形成と社会的要因　／　澤村美幸

日本語東北方言と韓国語の〈過去〉の表現について　／　高田祥司^*

日本語語頭有声閉鎖音のVOTに関する全国的分布パタン　／　高田三枝子

 

〔研究ノート〕

• 「変化型」アスペクトの「テクル」「テイク」と時間性―タ形「テキタ」と「テイッタ」の非対称的な分布に注目して―　／　澤田淳

 

2006年・2007年における日本語学界の展望（補遺）

• 文字・表記（理論・現代）　／　屋名池誠

 

〔書評〕

• 堀畑正臣著『古記録資料の国語学的研究』　／　山本真吾

• 有田節子著『日本語条件文と時制節性』　／　前田直子

• 宮地朝子著『日本語助詞シカに関わる構文構造史的研究―文法史構築の一試論―』　／　小柳智一

• 馬場俊臣著『日本語の文連接表現―指示・接続・反復―』　／　高崎みどり

• 益岡隆志著『日本語モダリティ探究』　／　杉村泰

• クレア　マリィ著『発話者の言語ストラテジーとしてのネゴシエーション(切りぬける・交渉・談判・掛け合い)行為の研究』　／　遠藤織枝

• 国広哲弥著『日本語の多義動詞―理想の国語辞典II―』　／　山崎誠

 

《短信》

• 西念寺本類聚名義抄の伝承と史的位置づけ　／　今西浩子

 

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日本語学会2008年度春季大会シンポジウム報告

• 漢字文化と日本語の未来　／　林史典，池田証壽，安岡孝一，野村雅昭，笹原宏之

• 地域の学としての方言研究　／　加藤和夫，佐藤和之，中井精一，馬瀬良雄，高橋顕志

• 日本語の条件表現―体系と多様性をめぐって―　／　坂原茂，有田節子，小林賢次，三井はるみ，前田直子

 

*「祥」は，正しくは「示」篇に羊

 

 

『日本語の研究』第4巻3号（『国語学』通巻234号）　2008年7月1日発行

特集　2006年・2007年における日本語学界の展望

• 総説　／　月本雅幸

• 研究史　／　高瀬正一

• 研究資料（史的研究）　／　米谷隆史

• 研究資料（現代）　／　鶴橋俊宏

• 文法（史的研究）　／　坪井美樹

• 文法（理論・現代）　／　安達太郎

• 語彙（史的研究）　／　村田菜穂子

• 語彙（理論・現代）　／　新野直哉

• 音韻（史的研究）　／　鈴木豊

• 音韻（理論・現代）　／　藤本雅子

• 文字・表記（史的研究）　／　佐々木勇

• 文章・文体（史的研究）　／　土井光祐

• 文章・文体（理論･現代）　／　梅林博人

• 社会言語・言語生活　／　宇佐美まゆみ

• 地域言語・方言　／　中井精一

• 数理的研究　／　熊谷康雄

• 海外における日本語研究　／　ナロック・ハイコ，アーウィン・マーク

 

〔書評〕

• 坂梨隆三著『近世語法研究』　／　矢島正浩

• 小田勝著『古代語構文の研究』　／　青木博史

• 小谷博泰著『木簡・金石文と記紀の研究』　／　沖森卓也

• 中園篤典著『発話行為的引用論の試み―引用されたダイクシスの考察―』　／　藤田保幸

 

 

『日本語の研究』第4巻2号（『国語学』通巻233号）　2008年4月1日発行

• 表記史資料の普遍性と特殊性　／　矢田勉

• 『桑名日記』にみる近世末期下級武士の待遇表現　／　佐藤志帆子

• 『細雪』四姉妹の待遇表現―尊敬語に見られる特徴―　／　安井寿枝

• 東北方言における基本的時間表現形式について―形式の変化と文法体系との相関―　／　吉田雅昭

 

〔研究ノート〕

• 日本語資料としての朝鮮語会話書〔明治前期〕　／　成玧妸

• 台湾における日本語クレオールについて　／　真田信治，簡月真

 

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藤原与一博士　追悼

• 追悼　藤原与一博士　／　小林芳規

• 藤原与一先生を偲ぶ　／　神部宏泰

• 藤原与一博士年譜および著述目録　／　江端義夫

 

〔書評〕

• 井出祥子著『わきまえの語用論』　／　滝浦真人

• 遠藤好英著『平安時代の記録語の文体史的研究』　／　堀畑正臣

 

 

『日本語の研究』第4巻1号（『国語学』通巻232号）　2008年1月1日発行

特集：資料研究の現在

• 古代語資料としての出土物　／　犬飼隆

• 訓点資料の展開史における有鄰館蔵『春秋経伝集解巻第二』の位置　／　小助川貞次

• 日本語学史におけるシーボルトの位置付け―関係資料からの追求―　／　シュテファン　カイザー

• 「英文典直訳」と欧文直訳体　／　飛田良文

• 方言資料の現在　／　大西拓一郎

• KOTONOHA『現代日本語書き言葉均衡コーパス』の開発　／　前川喜久雄

• 古代日本語資料としての仮名散文作品研究の課題―語の認定をめぐる原典批判論的知見について―　／　岡崎和夫

• 語彙の量的構造史モデル　／　伊藤雅光

• 院政期訓点資料研究の一問題―真言宗における教学的交流を巡って―　／　宇都宮啓吾

• 資料研究の現在―抄物の場合―　／　柳田征司

• 函館市中央図書館蔵「蠣崎文書」に見る松前藩士の音韻状況　／　諸星美智直

• 寿閑本節用集の意義―慶長刊行節用集の記述のために―　／　佐藤貴裕

 

〔書評〕

• 山本真吾著『平安鎌倉時代に於ける表白・願文の文体の研究』　／　藤井俊博

• 崎村弘文著^*1『琉球方言と九州方言の韻律論的研究』　／　松森晶子

 

 

『日本語の研究』第3巻4号（『国語学』通巻231号）　2007年10月1日発行

• 江戸語・明治期東京語における接続助詞ケレド類の特徴と変化―ガと対比して―　／　宮内佐夜香

• 漢語動詞の自他体系の近代から現代への変化　／　永澤済

• 語彙史・語構成史上の「よるごはん」　／　橋本行洋

• 高橋五郎『［和漢／雅俗］いろは辞典』の資料性　／　根本真由美

 

〔書評〕

• 江口泰生著『ロシア資料による日本語研究』　／　中島由美

• 国立国語研究所編『方言文法全国地図6』　／　田中宣廣

• 丹羽哲也著『日本語の題目文』　／　益岡隆志

• 岡田袈裟男著『江戸異言語接触―蘭語・唐話と近代日本語―』　／　櫻井豪人

• 多門靖容著『比喩表現論』　／　はんざわかんいち

 

《短信》

• 近世後期上方語における“ちやつた”の扱いについて　／　増井典夫

 

《資料・情報》

• 『英和対訳袖珍辞書』初版および改正増補版の草稿　／　櫻井豪人

 

 

『日本語の研究』第3巻3号（『国語学』通巻230号）　2007年7月1日発行

• 授受動詞の視点の成立　／　荻野千砂子

• 連語と交替可能な臨時的複合語の語構成―新聞社説における「A的なB」と「A的B」の場合―　／　蔡珮菁

 

〔研究ノート〕

• 和歌のための品詞タグづけシステム　／　山元啓史

 

〔書評〕

• 高野繁男著『近代漢語の研究―日本語の造語法・訳語法―』　／　真田治子

• 村田菜穂子著『形容詞・形容動詞の語彙論的研究』　／　近藤明

• 金水敏著『日本語存在表現の歴史』　／　野村剛史

• 犬飼隆著『木簡による日本語書記史』　／　乾善彦

• 馬渕和夫著『悉曇章の研究』　／　肥爪周二

 

 

『日本語の研究』第3巻2号（『国語学』通巻229号）　2007年4月1日発行

• 地方語文献資料としての庶民記録―飢饉資料・農事日記・年代記について―　／　作田将三郎

• 語頭有声破裂音の半有声音化と語中有声化・鼻音化―鹿児島の分析を中心に―　／　高田三枝子

• 現代日本語における実現可能文の意味機能―無標の動詞文との対比を通して―　／　林青樺

 

〔研究ノート〕

• 「～てくださる」と「～ていただく」について　／　金澤裕之

 

〔書評〕

• 斎藤倫明著『語彙論的語構成論』　／　石井正彦

• 由本陽子著『複合動詞・派生動詞の意味と統語―モジュール形態論から見た日英語の動詞形成―』　／　斎藤倫明

• 砂川有里子著『文法と談話の接点―日本語の談話における主題展開機能の研究―』　／　熊谷智子

• 村上雅孝著『近世漢字文化と日本語』　／　米谷隆史

• 安田章著『国語史研究の構想』　／　小野正弘

 

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• 「池上禎造先生略歴ならびに著作目録」の訂正　／　蜂矢真郷

 

 

『日本語の研究』第3巻1号（『国語学』通巻228号）　2007年1月1日発行

• 近世京都語資料に現れた待遇表現形式チャッタに関する覚書　／　辻加代子

• 方言伝播における社会的背景―「シャテー（舎弟）」を例として―　／　澤村美幸

• 狭母音の無声化の全国的地域差と世代差　／　邊姫京

• 沖縄津堅島方言の手段を表示する格助詞の機能について　／　又吉里美

• 日本語の否定命令文をめぐって―「スルナ」を述語とする文の特性と機能―　／　尾崎奈津

 

〔書評〕

• 丹羽一彌著『日本語動詞述語の構造』　／　山本清隆

• 宮崎和人著『現代日本語の疑問表現―疑いと確認要求―』　／　安達太郎

• 三保忠夫著『木簡と正倉院文書における助数詞の研究』　／　安田尚道

• 工藤真由美編『日本語のアスペクト・テンス・ムード体系―標準語研究を超えて―』　／　井上優

 

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日本語学会2006年度春季大会シンポジウム報告

• 文章・談話―研究方法から見た可能性―　／　熊谷智子，定延利之，野田尚史，半澤幹一，佐久間まゆみ，岸江信介

• 文法研究と文法教育　／　山室和也，砂川有里子，森山卓郎，鈴木泰，仁田義雄

 

 

『日本語の研究』第2巻4号（『国語学』通巻227号）　2006年10月1日発行

• 狂言台本における助詞バシ　／　小林正行

• 近世前期上方における尊敬語表現「テ＋指定辞」の成立について　／　村上謙

• 形容詞派生の名詞「～さ」を述語とする文の性質　／　新屋映子

• 日本語専門語彙の構成における外来語語基の位置づけ　／　影浦峡

• 準体助詞の全国分布とその成立経緯　／　彦坂佳宣

• 琉球・多良間島方言のパーフェクトの形式　／　下地賀代子

• 「食感」の語誌 ―新語の定着とその要因―　／　橋本行洋

 

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池上禎造教授 追悼

告別　／　渡辺実

惜別　池上禎造先生　／　宮地裕

池上禎造先生の思い出　／　小林賢章

池上禎造先生略歴ならびに著作目録　／　蜂矢真郷

 

〔書評〕

• 佐藤琢三著『自動詞文と他動詞文の意味論』　／　須賀一好

• 小林芳規著『角筆文献研究導論　上巻　東アジア篇』『角筆文献研究導論　中巻　日本国内篇（上）』『角筆文献研究導論　下巻　日本国内篇（下）』『角筆文献研究導論　別巻　資料篇』　／　尹幸舜

• 久野マリ子著『日本方言基礎語彙の研究』　／　久木田恵

• 山口佳紀著『古事記の表現と解釈』　／　佐佐木隆

• 内田賢徳著『上代日本語表現と訓詁』　／　廣岡義隆

 

《短信》

• 「アサユフ（朝夕）」か，「アシタユフベ（朝夕）」か ―今昔物語集の異訓―　／　日野資純

 

 

『日本語の研究』第2巻3号（『国語学』通巻226号）　2006年7月1日発行

特集　2004年・2005年における日本語学界の展望

• 総説　／　仁田義雄

• 研究史　／　山東功

• 研究資料（史的研究）　／　岡島昭浩

• 研究資料（現代）　／　田中牧郎

• 文法（史的研究）　／　青木博史

• 文法（理論・現代）　／　井上優

• 語彙（史的研究）　／　今西浩子

• 語彙（理論・現代）　／　篠木れい子

• 音韻（史的研究）　／　高山知明

• 音韻（理論・現代）　／　新田哲夫

• 文字・表記（史的研究）　／　矢田勉

• 文字・表記（理論･現代）　／　横山詔一

• 文章・文体（史的研究）　／　藤井俊博

• 文章・文体（理論･現代）　／　石黒圭

• 社会言語・言語生活　／　田中ゆかり

• 地域言語・方言　／　日高水穂

• 数理的研究　／　田原広史

• 海外における日本語研究　／　彭広陸

 

〔書評〕

• 外崎淑子著『日本語述語の統語構造と語形成 ―意味役割の表示と状態述語、心理述語、使役構文からの提言―』　／　小林英樹

• 仁田義雄著『ある近代日本文法研究史』　／　服部隆

• 佐々木冠著『水海道方言における格と文法関係』　／　原田伊佐男

• 小野正樹著『日本語態度動詞文の情報構造』　／　阿部二郎

 

 

『日本語の研究』第2巻2号（『国語学』通巻225号）　2006年4月1日発行

平山輝男博士追悼特集

• 追悼　平山輝男先生 ―思い出の一端を回想して―　／　大島一郎

• 平山輝男先生の思い出 　／　佐藤亮一

• 平山輝男博士年譜および著述目録 　／　久野マリ子

 

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• 外来語「トラブル」の基本語化 ―20世紀後半の新聞記事における―　／　金愛蘭

• 語頭有声破裂音におけるVOTの地域差と世代差 ―東北から関東の分析―　／　高田三枝子

• 宇和島市九島方言アクセントについて ―調査報告内容のズレの理由と，変遷についての再考―　／　清水誠治

• 台湾高年層の日本語にみられる一人称代名詞 　／　簡月真

• 感動詞・曖昧指示表現・否定対極表現について ―ソ系（ソ・サ系列）指示詞再考―　／　岡﨑友子

• 江戸語にみられる否定助動詞ヌとネエの対立 　／　中沢紀子

• 石川啄木「ローマ字日記」のローマ字表記 　／　菊地悟

• 近代文法学における「形容詞」「連体詞」概念の形成について ―Adjectiveから形容詞・連体詞へ―　／　金銀珠

 

〔書評〕

• 小林隆著『方言学的日本語史の方法』　／　迫野虔徳

• 辛島美絵著『仮名文書の国語学的研究』　／　乾善彦

• 藤井俊博著『今昔物語集の表現形成』　／　田中牧郎

• 佐田智明著『国語意識史研究』　／　佐藤宣男

 

《資料・情報》

• 全日本の105地点と13都市5世代の話者による方言音声の集大成 ―DVD版「日本語音声データベース」―　／　杉藤美代子

 

 

『日本語の研究』第2巻1号（『国語学』通巻224号）　2006年1月1日発行

• 動詞のテ形を伴う節の統語構造について ―付加構造と等位構造との対立を中心に―　／　内丸裕佳子

• 現代語の感動文の構造 ―「なんと」型感動文の構造をめぐって―　／　笹井香

• 現代日本語における位置変化構文と状態変化構文の交替現象 ―格成分の対応の仕方―　／　川野靖子

• 商品名の命名メカニズム ―家庭用電気製品「三種の神器」を例に―　／　蓑川恵理子

• 今昔物語集の人数表現について ―数量詞転移の文体差と用法および数量詞遊離構文に関して―　／　室井努

• 体言承接のタリの位置づけ　／　吉田永弘

• 上代人名の様相 ―記・書紀における長幼の序列による対比的命名を中心に―　／　崔建植

 

〔書評〕

• 角田三枝著『日本語の節・文の連接とモダリティ』　／　野田春美

• 室山敏昭著『文化言語学序説 ―世界観と環境―』　／　野林正路

 

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日本語学会2005年度春季大会シンポジウム報告

• 字余り研究の射程　／　毛利正守，山口佳紀，高山倫明，湯沢質幸

• モダリティをどう捉えるか　／　大鹿薫久，工藤浩，益岡隆志，仁田義雄

• リンクする「方言研究」　／　小林隆，日高水穂，陣内正敬，中井幸比古，木部暢子，日高貢一郎，田中ゆかり

 

 

『日本語の研究』第1巻4号（『国語学』通巻223号）　2005年10月1日発行

• 助動詞「む」の連体用法について　／　高山善行

• 平安和文会話文における連体形終止文　／　土岐留美江

• 「イラッシャル」に生じている意味領域の縮小　／　水谷美保

• 証拠表示化する「と」と談話構造―頻度から見た文法化の層状的拡大―　／　柴崎礼士郎

• 上代「－ソ－連体形」文における話し手の認識と形容詞述語文　／　勝又隆

 

〔書評〕

• 三保忠夫著『古文書の国語学的研究』　／　辛島美絵

• 根上剛士著『近世前期のてにをは書研究』　／　竹田純太郎

• 諸星美智直著『近世武家言葉の研究』　／　矢野準

 

《資料・情報》

• 漢字字体規範データベース　／　石塚晴通，豊島正之，池田証寿，白井純，高田智和，山口慶太

 

《短信》

• 「気づかない～」という術語について―新語研究の立場から―　／　橋本行洋

 

 

『日本語の研究』第1巻3号（『国語学』通巻222号）　2005年7月1日発行

特集：日本語における文法化・機能語化

• 日本語の文法化研究にあたって―概観と理論的課題―　／　大堀壽夫

• 日本語敬語の文法化と意味変化　／　金水敏

• 日本語可能形式にみる文法化の諸相　／　渋谷勝己

• 複文における名詞節の歴史　／　青木博史

• 現代日本語における文法化―内容語と機能語の連続性をめぐって―　／　三宅知宏

• 方言における文法化―東北方言の文法化の地域差をめぐって―　／　日高水穂

• 日本語と韓国語の文法化の対照―言語類型論の観点から―　／　堀江薫

• 日本語の文法化の形態論的側面　／　ハイコ・ナロック

• 文法化と借用―日本語における動詞の中止形を含んだ後置詞を例に―　／　陳君慧

• 中世末期日本語と現代韓国語のテンス・アスペクト体系―存在型アスペクト形式の文法化の度合い―　／　安平鎬，福嶋健伸

• 琉球語 *i-(自動詞する)の文法化―文字資料の無い言語の研究例―　／　伊豆山敦子

• 条件表現史にみる文法化の過程　／　小林賢次

 

〔書評〕

• 国立国語研究所編『分類語彙表 増補改訂版』　／　石綿敏雄

• 坂梨隆三著『近世の語彙表記』　／　柏原卓

• 小林英樹著『現代日本語の漢語動名詞の研究』　／　影山太郎

• 山田敏弘著『日本語のベネファクティブ―「てやる」「てくれる」「てもらう」の文法―』　／　山岡政紀

• 田中寛著『日本語複文表現の研究―接続と叙述の構造―』　／　益岡隆志

 

 

『日本語の研究』第1巻2号（『国語学』通巻221号）　2005年4月1日発行

• 日本語方言における談話標識の出現傾向―東京方言，大阪方言，仙台方言の比較―　／　琴鍾愛

• 関西若年層にみられる標準語形ジャナイ(カ)の使用　／　高木千恵

• 『和英語林集成』「原稿」が依拠した一書―『雅俗幼学新書』との関わり―　／　木村一

 

〔研究ノート〕

• 動詞アクセントの類推変化と式保存　／　新田哲夫

 

〔書評〕

• 笹原宏之・横山詔一・エリク=ロング著『現代日本の異体字―漢字環境学序説―』　／　佐竹秀雄

• 佐佐木隆著『上代語構文論』　／　仁科明

• 鈴木丹士郎著『近世文語の研究』　／　齋藤文俊

• 小林千草著『清原宣賢講｢日本書紀抄｣本文と研究』　／　来田隆

• 加藤重広著『日本語修飾構造の語用論的研究』　／　白川博之

• 沼田善子・野田尚史編『日本語のとりたて―現代語と歴史的変化・地理的変異―』　／　丹羽哲也

• 山口堯二著『助動詞史を探る』　／　高山善行

• 西山佑司著『日本語名詞句の意味論と語用論―指示的名詞句と非指示的名詞句―』　／　坂原茂

• 天野みどり著『文の理解と意味の創造』　／　森山卓郎

• 阿久澤忠著『語法・語彙を中心とする平安時代仮名文論考』　／　山口仲美

 

《短信》

• 南島のW―b､gwへの変化　／　川上蓁

 

 

『日本語の研究』第1巻1号（通巻220号）　2005年1月1日発行

サニ構文の成立・展開と助詞サニについて　／　竹内史郎

室町期抄物における「ヨミクセ・クセ」「ヨミツケ」「ヲシツケ(ヨミ)」「名目(ヅカイ)」―用語の分布と意味―　／　李承英

Exercises in the Yokohama Dialectと横浜ダイアレクト　／　シュテファン　カイザー

• 宮城県登米郡中田町方言の述語のパラダイム―方言のアスペクト・テンス・ムード体系記述の試み―　／　八亀裕美，佐藤里美，工藤真由美

 

〔書評〕

• 山内洋一郎著『活用と活用形の通時的研究』　／　坪井美樹

• 神尾暢子著『伊勢物語の成立と表現』　／　中川正美

• 神部宏泰著『近畿西部方言の生活語学的研究』　／　篠木れい子

• 山口幸洋著『日本語東京アクセントの成立』　／　岸江信介

• 渡辺実著『国語意味論―関連論文集―』　／　工藤浩

• 出雲朝子著『中世後期語論考』　／　小林賢次

 

《短信》

• いわゆる順位頻度分布と頻度度数分布との関係について―Baayen（2001）からの紹介を中心に―　／　影浦峡