日本語学会

研究発表一覧(1990年-1999年)

過去の研究発表会・大会での研究発表一覧を掲載しています。また,「要旨PDF」から『日本語の研究』に掲載されている発表要旨を閲覧することができます。閲覧できる要旨は,2004年度秋季大会以降(『日本語の研究』第1巻2号以降)のワークショップ・口頭発表・ブース発表・ポスター発表・デモンストレーションです。

国語学会平成2(1990)年度春季大会〔1990年5月26日・27日,明海大学〕 

講演

  • ネーミング / アントニオ・アルフォンソ
  • 方言の語彙 / 徳川宗賢

口頭発表

  • 「してくる」が過程のはじまりをあらわすとき / 申淑子
  • 間接疑問文と数量詞・不定代名詞との類似について―「どうすればいいか(が)わからない」の分析― / 江口正
  • 確認要求の疑問表現について / 安達太郎
  • 国字と位相―江戸時代以降の例に見る「個人文字」の「狭義の国字」への展開― / 笹原宏之
  • 平安時代の記録体における「故障」について / 橋本博幸
  • シソーラスの体系を構築する際の諸問題 / 荻野綱男
  • 頻度と序列 / 矢澤真人
  • 日本語における能格的構文現象について / 近藤泰弘
  • 語の結合度,その三段階性と,これに伴う社会言語学的意味 / 林四郎
  • 形容詞「えらい」の勢力拡大過程―近世にみる新語の普及と定着― / 増井典夫
  • 能登アクセントの提起するもの / 新田哲夫
  • 前田流平曲の史的変遷―国語史資料としての観点から― / 奥村和子
  • 漢簡資料における助数詞の考察 / 三保忠夫


国語学会平成2(1990)年度秋季大会〔1990年10月20日・21日,県民文化ホール,高知大学〕 

講演

  • 方言史料として観た角筆文献 / 小林芳規
  • 現代日本語研究の課題 / 水谷修

口頭発表

  • 係助詞ヤにおける疑問表現の待遇性 / 川岸克己
  • 八代集における「体言+を」の一用法 / 佐藤一恵
  • 助動詞「る・らる」「す・さす」成立について / 釘貫亨
  • 壱岐諸方言のアクセント / 中上史子
  • 岩手方言における語中子音有声化現象―構造・社会・心理・地理等の観点から― / 齋藤孝滋
  • ブラジル日系人の日本語の特徴―戦前移民地アサイを例に― / 永田高志
  • 中世末期語のテゴザルとテゴザッタ / 福田嘉一郎
  • 中古和文系感情動詞について / 芹澤剛
  • 受動文の歴史についての一考察 / 金水敏
  • 希求法のヌカ・ヌカモは[否定+疑問]にあらずの論―鹿持雅澄大人の卓見の立証― / 北条忠雄
  • 名詞修飾節の体系 / 伊土耕平
  • 形容詞の装定用法と述定用法について / 長谷川重和
  • 「洋語+する」における「を」のふるまいについて / 馬場良二
  • 西洋人の日本語研究におけるコソアド・人称・敬語―J.J.Hoffmannを中心として― / 古田啓


国語学会平成3(1991)年度春季大会〔1991年5月25日・26日,甲南女子大学〕 

講演

  • 敬語史の研究について / 西田直敏
  • 談話のイントネーションとポーズ / 杉藤美代子

口頭発表

  • 「話しことば」における「非情の受け身」の増加とその一要因としての漢語サ変動詞の増加 / 西川真理子
  • 終助詞「か」のスコープおよび焦点に関する一考察―いわゆるyes/no疑問文を対象として― / 小林ミナ
  • 『捷解新語』における音注の改修について―原刊本と改修本を中心に― / 趙?煕
  • 音韻資料としての平曲譜本 / 石川幸子
  • 格助詞「へ」と「に」の消長についての一考察―「平家物語」を中心資料として― / 蒲原淑子
  • 「る」「らる」の尊敬用法の発達をめぐって―古文書他の用例から― / 辛島美絵
  • 「張本」小考―漢語受容史研究の一問題として― / 欒竹民
  • 『日本書紀』における漢語死亡語彙の受容過程 / 伊藤雅光
  • 字音語における連濁現象の一考察―『日葡辞書』を中心として― / 松浦陽子
  • 中世における固有名詞の認定について―『正徹本徒然草』を資料として― / 小野正弘
  • 「字形」から「字体」へ―『観智院本類聚名義抄』のカナと平声点― / 佐藤栄作
  • 情報交換用漢字符号の問題点 / 石塚晴通


国語学会平成3(1991)年度秋季大会〔1991年10月19日・20日,金沢市文化ホール〕 

講演

  • 本居春庭の国語学上の業績 / 島田昌彦
  • 言語処理と文法理論 / 石綿敏雄

口頭発表

  • 語彙論的語の単位試論―意味単位と分類単位と― / 田島毓堂
  • 疑問と推量―モダリティ論への視点― / 尾上圭介
  • チェンバレンはまだ…… / 古田東朔
  • 係助詞と情報構造 / 小川栄一
  • 固有名詞の特性 / 山口光
  • 『詞の通路』・「詞の自他の事」に掲げられた「六段の表」の実質―両用される動詞を手がかりとして― / 中村朱美
  • 名古屋市立鶴舞図書館本古言別音抄とその学説 / 尾崎知光
  • 「最小数量詞+モ」のアクセントについて―現代東京語・京阪語の比較― / 前田広幸
  • 中距離遠隔分布の方言について―中部地方の形容詞の考察から― / 山口幸洋
  • 『和英語林集成』第III版「英和の部」と後続英和対訳辞書 / 菊地悟
  • 和泉家古本にみる狂言用語の整理・統一―天理本との比較から― / 大倉浩


国語学会平成4(1992)年度春季大会〔1992年5月23日・24日,筑波大学〕 

テーマ発表

  • 国語研究資料の「電子化」とその利用 / 當山日出夫,近藤泰弘,伊藤雅光,板橋秀一,[司会]樺島忠夫

口頭発表

  • 表現と形態音韻論的観点からみた『万葉集』の字余り / 江口泰生
  • 契沖の四声注記を再考する / 坂本清恵
  • 書記と口頭言語との距離 / 小松英雄
  • 意味言語から見た日本文の構造―使役文と受け身文― / 安藤司文
  • 日本語動詞文の語順とコンテクスト / 小野正樹
  • テクストの構成的構造と指示語の用法―コ・ソ・アによるコヒージョンの実験的研究― / ベケシュ・アンドレイ
  • “役不足”の「誤用」について―対義的方向への意味変化の一例として― / 新野直哉
  • 富士谷成章の意味論について / 浜田秀
  • 使役の接辞・助動詞スと尊敬の接辞スの起源 / 藤原明
  • 『おもろさうし』の形容詞について―日本古語との比較を通じて― / 間宮厚司
  • 福島県桑折町における共通語化の要因分析―パス解析を用いて― / 半沢康
  • 日本語研究者はいつ論文を書くか―『日本語研究文献目録・雑誌編』に見られる年齢構造― / 荻野綱男
  • 推量の根拠―ダロウ・ノダロウ・ソウダ・ヨウダ・ラシイをめぐって― / 丸山直子
  • 「生起相修飾成分」の分類試論―生起に関わる時間量が小さい類― / 赤羽根義章
  • 終助詞複合形の意味分析 / 橋本修
  • 話者自身の経験に対して使われた〈けむ〉について / 宮武利江
  • 古典語におけるトキ副詞節 / 井島正博
  • 御国詞活用抄をめぐって / 竹田純太郎
  • 「不十分終止」の史的展開 / 京健治


国語学会平成4(1992)年度秋季大会〔1992年10月24日・25日,コンパルホール,大分大学〕 

講演

  • 可能表現をめぐって / 種友明
  • しづ心なく花の散るらむ―既定の事態と推量の内容― / 北原保雄

口頭発表

  • 関西中央部における「オル」・「~トル」軽卑化のメカニズム / 井上文子
  • 個人の志向性と言語使用―栃木県益子町の調査より― / 早野慎吾
  • 高知市および周辺域方言の準体助詞「ガ」 / 上野智子
  • ムードの形式と疑問化 / 牧原功
  • テキストと構文 / 青山文啓
  • 日本語文における論理構造 / 安藤司文
  • 小野蘭山の方言収集―『伊呂波別動植物名彙』を中心に― / 田籠博
  • 琉球方言における語声調(N型アクセント)体系の認定について / 崎村弘文
  • 拍内下降音を有する語類小考 / 添田健治郎
  • オ列長音開合現象に関する現代越後方言と中世国語―新潟県北魚沼(きたうおぬま)郡守門(すもん)村・入広瀬(いりひろせ)村方言に即して― / 大橋勝男
  • 係助詞ゾ・ナム・ヤ・カのモダリティ / 川岸克己
  • 中古語受身文の意味と動詞の類型について / 小林茂之
  • 今昔物語集の文体と法華験記―「更ニ無シ」をめぐって― / 藤井俊博
  • 「堅固」の意味・用法について / 原卓志


国語学会平成5(1993)年度春季大会〔1993年5月22日・23日,京都女子大学〕 

講演

  • 歌語の本質 / 井手至
  • 「標準語」への動き / 古田東朔

口頭発表

  • 「中古スキーマ」としての係結―『改作本夜の寝覚』をめぐる近世人の言語意識― / 足立雅代
  • 「~より出づ」と「~を出づ」―その史的展開― / 鍵本有理
  • 『古事記』における必然と継起 / 伊土耕平
  • 上田万年とW.D.ホイットニー―西欧言語学受容と言語政策への適用― / 鈴木広光
  • 語の「動的運動」と音韻上の「静的作用」とによる方言分布の二重構造の一側面 / 安部清哉
  • 音声付き用例検索システムについて―「平曲」録音資料批判を事例研究として― / 伊藤雅光
  • 言語行動における日伯比較 / 保科さとみ
  • 職場における敬語行動とその要因―職階差・年齢差・社歴差を中心として― / 黄鴻信
  • ノデ節,カラ節のテンスについて / 岩崎卓
  • 「秋も深まる」の「も」に関する認知言語学的考察 / 森貞
  • 式亭三馬の片仮名表記と階層意識―『浮世風呂』を中心に― / 山口豊
  • 荒木田守武のかなづかい―自筆本を中心資料として― / 今野真二
  • 『日本館訳語』の基礎音系―微母,疑母,影母の関係を中心に― / ?垂東
  • 平安初期における漢音―仏教界の場合― / 湯沢質幸


国語学会平成5(1993)年度秋季大会〔1993年10月30日・31日,北海道大学〕 

講演

  • 漢字の字体 / 石塚晴通
  • 係結の形式 / 川端善明

テーマ別研究発表会

  • 伝統文法と生成文法との接点 / 郡司隆男,吉本啓,金水敏,久保美織,[コンヴィーナー]田窪行則,野村剛史
  • 音韻史の展開―音節構造の変遷― / 窪薗晴夫,木田章義,柳田征司,[コンヴィーナー]早田輝洋,添田建治郎
  • 電子化テキストの国際的共有 / 家辺勝文,豊島正之,池田証寿,芝野耕司,[コンヴィーナー]豊島正之

口頭発表

  • テハ文の構造と意味について―ハの集合照応性― / 有田節子
  • 南伊豆町方言の音調における下降位置の後退現象出現のメカニズムと若年層での受容 / 亀田裕見
  • 藤原定家の撥音識別表記確立と崩壊 / 池田利夫
  • 質問文についての文類型に基づいた考察―クイズ的疑問を中心に― / 小針浩樹
  • 日本語の屈折要素と句構造 / 三宅知宏
  • 名詞文・述部における名詞句の構造―「ものだ」文を中心に― / 揚妻祐樹


国語学会平成6(1994)年度春季大会〔1994年6月4日・5日,東京大学〕 国語学会創立50周年記念大会

講演

  • 国語学会五十年 / 林四郎
  • 欧米人による近代日本語学書とその日本語 / 松村明

国際シンポジウム

  • 日本語研究からみえてくるもの / 王宏,V・M・アルパートフ,チャールズ・J・フィルモア,カイザー・シュテファン,J・V・ネウストプニー,[司会]徳川宗賢

口頭発表

  • 源氏物語形容詞の並立と意味類型との関係 / 飯間浩明
  • 接続助詞「を」の多義性―出来の心的過程から考える― / 須田淳一
  • 「連体なり」文と係結び文と「のだ」文―係結び文から「のだ」文ヘ― / 重見一行
  • 感情形容詞文の構造と感情主の人称制限 / 東弘子
  • 日本語の話者感情表現について―間接的話者感情表現と直接的話者感情表現を中心に― / 西川真理子
  • 「推量」について / 三宅知宏
  • 『日本書紀』における和語・漢語死亡動詞語彙体系の構造比較―古本系諸本の訓を中心にして― / 伊藤雅光
  • 平安・鎌倉時代の公家日記における「副詞+以(モ[ッ]テ)」の用法 / 後藤英次
  • 漢字字体の史的研究に関わる一問題―親本・転写本関係にある『蒙求』二本を比較して― / 藤田夏紀
  • 『言海』と近世辞書 / 湯浅茂雄
  • 現代日本語接続詞の構文機能における体系性 / 甲田直美
  • 従属度の低い接続節の外延―接続詞との関係を中心に― / 加藤陽子
  • 「引用節」を導く「~ように」の意味・用法 / 前田直子
  • 「あるか(どうか)」と「ないか(どうか)」に関する認知言語学的考察 / 森貞
  • 文章を統一して記述説明する「国語文章論」成立のための考察 / 澁谷壽郎
  • 日本語研究者はいつすぐれた論文を書くか―年齢による論文生産の変化― / 荻野綱男
  • 人称代名詞の体系にみる琉球方言と本土方言の接点―琉球方言と八丈島方言― / 伊豆山敦子
  • 固定型と変動型(アクセント論の全国展開・序説) / 山口幸洋


国語学会平成6(1994)年度秋季大会〔1994年10月29日・30日,山口県教育会館,山口大学〕 

講演

  • 和文語サ変助詞「す」の役割―源氏物語の場合― / 関一雄
  • 言語史の比較対照 / 宮島達夫

口頭発表

  • 長野県上水内郡信州新町の老年層と若年層に見られる授与動詞の体系変化―表現機能の分離から生じる変化― / 日高水穂
  • 〈状態〉のタを通して見た日本語の階層構造 / 福沢将樹
  • 相対基準時節の諸タイプ / 橋本修
  • 係助詞の階層順序と相互承接時における反例の構造 / 川岸克己
  • 『万葉集』における係助詞「ぞ」「こそ」―構文上の相違に注目して― / 堀尾香代子
  • 中世室町期における四段動詞の下二段派生 / 青木博史
  • 接尾辞タラシイの成立 / 島田泰子
  • 助動詞「らう」の衰退の経緯 / 木下書子
  • 日本語と中国語の真偽疑問文 / 井上優,黄麗華
  • 接尾辞「さ」を用いた付加的表現について / 漆原朗子
  • 日本語の否定辞移動に関する認知語用論的研究 / 森貞
  • コピュラ文と語順の原理: 同定文「AはBだ」と「BがAだ」 / 砂川有里子
  • 平安時代文学におけるコントロールと感情の表現 / エリク・ロング
  • ロンドン大学本『日本館訳語』の校正部分について / ?垂東
  • 複合における促音挿入について / 高山知明
  • O1(オ列甲類の母音)の来源 / 馬渕和夫


国語学会平成7(1995)年度春季大会〔1995年5月27日・28日,龍谷大学〕 

講演

  • 態(VOICE)再考 / 柴谷方良
  • 外国資料の諸問題 / 安田章

口頭発表

  • 日本語の受益構文について / 三宅知宏
  • ダケのスコープ―ダケニ文とニダケ文を中心に― / 安部朋世
  • 上代語の疑問詞疑問文のシンタクスについて / 竹田純太郎
  • 『三語便覧』の方法―新資料による文献学的研究と辞書編纂史上の位置付け― / 櫻井豪人
  • 語彙・語法から見た『篁物語』 / 安部清哉
  • 最近の海外における日本語・朝鮮語の比較研究の一側面―特に/e1/,/e2/,/i2/,/o1/の二次性をめぐって― / ジョン・ホイットマン
  • ナケレバナラナイの意味と用法 / 田村直子
  • 新規の属性の取り入れに関わる形式―「ッテ」と「φ」を中心に― / 渡辺誠治
  • 「タメニ」の意味表出と構文的特徴 / 于日平
  • 「評価性様態の副詞をめぐって」 / 今西利之
  • 「加賀二十四風」の検証 / 馬場宏
  • 地域内におけることばの伝播と伝承―関西中央部をフィールドとして― / 中井精一
  • 所有者敬語にみられるメトニミーの役割り / 中園篤典
  • 日本語研究者はいつ注目される論文を書くか―国語学「展望」に見られる年齢構造― / 荻野綱男


国語学会平成7(1995)年度秋季大会〔1995年10月21日・22日,新潟大学〕 

講演

  • オ段長音開合現象についての越後方言と中世国語 / 大橋勝男
  • 食の言語文化史―物尽しと語彙体系― / 前田富祺

口頭発表

  • 文連鎖における主題の省略と顕現 / 清水佳子
  • いわゆる「ウナギ文」発話の表意解釈とその記録形式 / 高本條治
  • 「XドコロカY」に関する認知言語学的考察 / 森貞
  • 語選択軸の策定―助詞・助動詞の対立構造― / 川岸克己
  • 日本語と中国語の省略疑問文「αハ?」「α??」の機能 / 井上優,黄麗華
  • 「痴漢」における,辞書の意味解釈と使用時期について / 中村邦夫
  • 連体ナリの構文的性格をめぐって / 高山善行
  • 推量の助動詞についての国語史的研究 / 広地聖史
  • 異なりと延べ―その意味を考える― / 田島毓堂
  • 動詞のアスペクト特性とヲ格名詞句の対応―構文内における小節構造の有無を中心に― / 大賀京子
  • 中立叙述の多重主格構文 / 石田尊
  • 〈指示連体詞+名詞〉中の名詞について / 竹田完次
  • 連用用法における個体数量詞と内容数量詞―計量方法の二面性― / 北原博雄
  • 明治期における東西方言境界線の発見の経緯 / 高橋玲子
  • 『露日単語集』の日本語音節表記 / 駒走昭二
  • 埼玉特殊アクセントのいわゆる曖昧化・一型化現象について―その本質的性格と変化動向における意味― / 大橋純一
  • 造語成分「自-」「自己=」の諸特徴―方言間アクセント対応関係および史的形成過程の調査結果を中心に― / 前田広幸
  • 『新刊節用集大全』の編纂資料をめぐって / 米谷隆史
  • 古今三鳥の稲負鳥―いなおほせどり―は「朱鷺」なるべし / 北条忠雄


国語学会平成8(1996)年度春季大会〔1996年5月18日・19日,青山学院大学〕 

講演

  • 国語辞典に載っていない数詞 / 安田尚道
  • 一般言語学から見た日本語 / 千野栄一

口頭発表

  • 室町時代語の動詞述語文における無助詞と格助詞「ガ」との関係について―「虎明本」を中心に― / 山田昌裕
  • 『神田本白氏文集』における「て」のヲコト点についての一考察 / 越智裕二
  • VNr-Nrタイプ動名詞の目的語(補語)について / 小林英樹
  • 対話における「は・も・が」 / 緒方典裕
  • 『古事記』における補助動詞「賜」の意義―表記の必然性の検証から― / 森山由紀子
  • 『新撰仮名文字遣』の新しさ―慶長版本『假名文字遣』を対置させて― / 今野真二
  • 日本語のアスペクト形式の類型 / 金水敏
  • 漢字字體の日本的標準 / 石塚晴通
  • 評価的文副詞について―「も」型と「ことに」型の比較― / 西川真理子
  • いわゆる「作用性用言反撥の法則」の現代語への適用―非対格(能格)性の観点から― / 近藤泰弘
  • テモ条件文について / 鈴木義和
  • 助詞の機能と名詞化辞「こと・の」の選択との相関関係に関する一考察 / 堀江薫
  • 近世唐音に於ける効摂字音と流摂字音の諸相の考察―漢字音の開合について― / 張昇余
  • 琉球方言の母音調和的傾向―八重山黒島方言と石垣宮良方言― / 伊豆山敦子
  • 岩手方言における/i/・/e/・/?/をめぐる音現象の動態要因とバリエーションの計量的予測 / 齋藤孝滋
  • 東京方言の複合名詞アクセントと音節構造 / 窪薗晴夫


国語学会平成8(1996)年度秋季大会〔1996年10月19日・20日,松山市立子規記念博物館,愛媛大学〕 

講演

  • 日本語表現文法論 / 小松光三
  • 『古事記』における歌謡のことば / 山口佳紀

口頭発表

  • 「不定語+モ」生成の認知的基盤について / 森貞
  • 程度副詞と主体変化動詞との共起 / 佐野由紀子
  • 日本語に基本語順は存在するか / 一尾朱美
  • 比較語彙論的方法による語彙史研究の試み―意味構造分析によるその実践― / 広瀬英史
  • 「~かの如く・~かのやうに」の発生と展開 / 羅工洙
  • 言文一致と物集高見―『小学詞遣』について― / 山東功
  • 中古和文におけるサ系連語接続詞 / 鈴木芳明
  • 日本語の指示体系の史的変化について / 季長波
  • 係助詞と副助詞―取り立てをめぐる問題として― / 半藤英明
  • 二段活用とラ行五段活用の継承に基づく中間方言体系の再構築 / 村上敬一
  • 八幡浜周辺アクセントの成立について / 清水誠治
  • 周圏分布の東西差―方向を表す「サ」の類について― / 小林隆
  • 発音の骨惜しみとアクセントの変化 / 川上蓁
  • 未来事態に用いられる完了形の語用論的側面について / 曺美庚
  • 受動文における動作主明示・不明示の構文的規則について / 張麟声
  • 院政期の韻文資料における「も」を表すといわれる平仮名「ん」字についての一考察 / 中川美和
  • 「草仮名」なるもの / 大友信一
  • 準体助詞ノの形成について / 鈴木浩
  • カス型動詞の派生 / 青木博史
  • 上接語の相違から見た助動詞キ・ケリの差異 / 加藤浩司
  • 助動詞の対立構造とその変容 / 川岸克己


国語学会平成9(1997)年度春季大会〔1997年5月24日・25日,大阪国際交流センター,大阪市立大学〕 

講演

  • 古代日本語の音節構造の把握に向けて / 毛利正守
  • 自然現象文と連体・連用の呼応 / 奥津敬一郎

口頭発表

  • 江戸語の終助詞「さ」による待遇表現機能 / 長崎靖子
  • 平安時代後半期の和化漢文資料における疑問助字の用法―表記主体の社会的属性の違いに関わる用字法の差異について― / 磯貝淳一
  • 説明の文法的形式の歴史について―連体ナリとノダ― / 福田嘉一郎
  • 広義程度副詞と文末表現―「非常に」「本当に」「実に」を例として― / 川端元子
  • 「限り」とその周辺 / 中山英治
  • 評価的文副詞における「も」型から「ことに」型への変遷について―その変化要因を中心に― / 西川真理子
  • 授与動詞の体系変化の地域差―東日本方言の対照から― / 日高水穂
  • 母音の無声化に影響を与える要因 / 吉田夏也
  • 18世紀薩摩の漂流民ゴンザのアクセントについて / 木部暢子
  • 『英吉利単語篇』『法朗西単語篇』の底本 / 櫻井豪人
  • 延慶本平家物語における漢字仮名交じり表記の機能 / 小川栄一
  • 書体と規範―近世の漢字字体意識の一側面― / 乾善彦
  • 「あめつちのうた」再考 / 大友信一
  • 「てみる」の機能について / 田中千景
  • 現代語アスペクトの諸形式 / 丹羽哲也
  • 「~てしまう」の意味 / 鈴木智美
  • 「ていねいさ」からみた文章・談話の構造 / 野田尚史
  • 使役と語形成 / 小林英樹
  • 動詞の文法的派生についての体系的分析 / 萩原幸司
  • 措定文の一面―主格名詞句がガでマークされる措定文について― / 高橋美奈子
  • 位置変化動詞と共起する場所ニ格句と場所マデ格句について―限界性からのアプローチ― / 北原博雄


国語学会平成9(1997)年度秋季大会〔1997年10月18日・19日,山形市中央公民館ホール,山形大学〕 

講演

  • 文体と表現をめぐる断想 / 中村明
  • 標準語法の性格 / 田中章夫

口頭発表

  • 日本語文章における連想のレトリックについて / 油井恵
  • 文章の表層情報を利用した日本語指示詞の同定方式―マニュアルの文章を中心に― / 江嶋健吾
  • 平安和文における敬語動詞の意味構造―「聞し召す」「聞き給ふ」・「御覧ず」「見給ふ」の比較から― / 藤原浩史
  • 格助詞の意味拡張に関する一考察―デ格を中心として― / 間淵洋子
  • 助詞「は」の一用法について―「東京は神田の生まれだ」型表現の特徴― / 竹林一志
  • 「どうも」の分析―異文化理解へ向けて― / 梅森佳子
  • 感動詞の分類―対話コーパスを資料として― / 土屋菜穂子
  • 理由表現と条件表現の差異に関する一考察 / 河本雅一
  • 定家仮名遣再考 / 加藤良徳
  • 『古今韻会挙要』と日遠―一七世紀初頭の〈法華経字音学〉と〈韻書〉― / 中澤信幸
  • 元禄十四年刊『俗字正誤鈔』における漢字規範意識 / 笹原宏之
  • 「喉音三行弁」と近世仮名遣い論の展開 / 釘貫亨
  • 暁とその周辺 / 小林賢章
  • 三河地方方言に残る連体形準体法―標準語の「の」に相当するもの― / 上原聡
  • 東海地方に伝存する吟味控類とその言語 / 諸星美智直
  • ロプシャイト英華字典の訳語の来源をめぐって―地理学用語を中心に― / 荒川清秀
  • 待遇表現としての機能負担量の地域差 / 尾崎喜光
  • 「猫」にハル敬語はおかしいか―京都方言における動態調査結果から― / 岸江信介
  • 「~したい」形式のモダリティ度―「希望文」の認定をめぐって― / 花薗悟
  • ヨウダ・ラシイ・ソウダが表す意味―婉曲・様態・推定・伝聞をめぐって― / 野林靖彦
  • アスペクチュアリティーを規定する副詞について―「既に」「次第に」「ずっと」― / 松田真希子
  • 持ち主の受身の細分化をめぐって / 丁意祥
  • 自動詞ナルと計算的推論 / 佐藤琢三


国語学会平成10(1998)年度春季大会〔1998年5月30日・31日,白百合女子大学〕 

講演

  • 歌のことば / 久保田淳
  • 「複雑性」と言語研究 / 南不二男

口頭発表

  • 現代日本語の当為表現をめぐって / 尾崎奈津
  • 現代日本語における義務論理的表現―「して(も)いい」「しなければならない」をめぐって― / 雨宮雄一
  • 述語「~かける」の意味特性とその統語構造について / 山川太
  • 「は」と「が」の選択と叙述内容の関係 / 永井麻生子
  • 後置表現の認定と「言い換え後置」 / 冨樫純一
  • 情報構造の働き / カレルフィアラ
  • 中古のマデについて / 小柳智一
  • 係結の流れをめぐって / 小田勝
  • オモロ(神歌)の語源をめぐって / 間宮厚司
  • 朝鮮資料に見られる鼻濁音の喪失過程について―『捷解新語』を中心に― / 趙?煕
  • 無型アクセント方言話者における文イントネーションの標準語化―仙台市方言を中心に― / 李範錫
  • アナウンサーのアクセントはここ15年でどう変化したか―現役アナウンサー500人調査から(用言の分析)― / 塩田雄大
  • ニ格名詞句の意味役割 / 和氣愛仁
  • 「が」の省略と非対格性について / 竹林一志
  • 日本語の受動文の分類と対格付与方式 / 石田尊
  • 東京方言格助詞「を」の使用に関わる言語的諸制約の数量的検証 / 松田謙次郎
  • 「た」の基本的機能と諸用法について / 荒籾善成
  • 発話内容を構成する名詞の意味類型と序列関係 / 宮田公治
  • 「これは」と「それは」の独立語的用法について / 須田義治
  • 終助詞「ね」と「よ」の相違―特に「受け手発言」における判断処理の観点から― / 村山康雄
  • 観智院本『類聚名義抄』の漢字字体の記載形式について / 田村夏紀
  • 近代語資料における校訂と資料性の問題をめぐって―『一読三歎当世書生気質』とそこからの用例の問題を中心に― / 増井典夫
  • 『雪中梅』の文末表現について / 國沢美代子,村山のぞみ
  • 江戸時代における「~そうにする」形式について / 土岐留美江
  • 富山県黒部方言における待遇表現―多変量解析による社会言語学的考察― / 中谷真由美
  • 言語地理学から見た方言境界線“関東・越後線群”と方言区画論 / 安部清哉
  • 中世室町期における「動詞連用形+ゴト」構文について / 青木博史
  • 「事」型文末評価表現の発達とその要因について / 西川真理子


国語学会平成10(1998)年度秋季大会〔1998年10月17日・18日,九州大学〕 

講演

  • 見る・聞く・思う / 山口明穂
  • アクセント史からの提言 / 秋永一枝

口頭発表

  • 「ながら」の変遷―主にアスペクト研究の一環として― / 廣坂直子
  • 明治期における「だけ」の限定用法 / 寺田洋枝
  • 「~コトガナル」と「~コトガデキル」―近代語可能表現の推移― / 申鉉竣
  • 準体表現の衰退についての一考察 / 白井純
  • 天理図書館蔵『狂言六義』の条件句―ホドニとニヨッテを中心に― / 松尾弘徳
  • ジョアン・ロドリゲスの「エレガント」 / 馬場良二
  • 母音脱落現象と語構成 / 佐野宏
  • 辺野喜(べのき)方言におけるワ行子音の構造 / 新垣公弥子
  • 薩隅方言におけるラ行音・ダ行音の変異について―肥筑方言を参照しつつ― / 崎村弘文
  • 詠嘆の諸相―『萬葉集』の文末助詞について― / 奥田和代
  • 複合動詞における解釈類型と構造の対応―述語「~すぎる」を中心に― / 山川太
  • 「従属節と〈働きかけ〉〈表出〉のモダリティ」 / 鬼山信行
  • もう一つの連体・連用 / 江口正
  • 「-おき」の曖昧性をスキャニングから考える / 定延利之
  • 『附音挿圖英和字彙』における漢字表記語と振り仮名との関係 / 李慈鎬
  • 19世紀末の韓国語に受け入れられた日本製漢語―日韓同形漢語との関わりを中心に― / 張元哉
  • 伊達家旧蔵『和用類字』について / 米谷隆史
  • 『古事記伝』の仮名字体―訓仮名出自の字体の忌避とその背景― / 内田宗一
  • 方言語彙の個人性と社会性―安芸方言二地点の数量副詞にみる― / 岩城裕之
  • 岩手県盛岡市方言における可能表現の体系と年代的推移 / 竹田晃子
  • 山梨西部方言における意志・勧誘表現 / 吉田雅子
  • 大阪アクセントにおける2拍名詞4類・5類の統合の実態について / 村中淑子,田原広史
  • 西南部九州アクセントの成立について―屋久島アクセント再考― / 木部暢子


国語学会平成11(1999)年度春季大会〔1999年5月29日・30日,同志社大学〕 

講演

  • 並列複合語の縮約―「輸出入」「句読点」など― / 玉村文郎
  • 近世文語研究の構想 / 鈴木丹士郎

口頭発表

  • 現代日本語の「引用表現」について / 鈴木順子
  • 引用構文における名詞句と引用句について / 阿部二郎
  • 京阪方言における「~テオク」の用法―西日本諸方言アスペクトとの関連― / 高田祥司
  • 東北方言の鼻音化現象について―子音間における鼻音化率の差異とその要因― / 大橋純一
  • モコソとモゾの表現性 / 栗田岳
  • 中世末期日本語のシタについて―終止法で継続相現在を表す場合を中心に― / 福嶋健伸
  • 「ほど」の数量詞的機能―「VするほどVした」構文の意味解釈から― / 井本亮
  • 「など」の否定極性用法について / 森貞
  • いわゆる「倒置文」についての一考察 / 王婉?
  • 逆接について / 沖裕子
  • 図書寮本類聚名義抄における論語の和訓について / 呉美寧
  • 体言プラス型用言の性格 / 飯田寿子
  • 移動動詞とヲ格,ニ格,カラ格,マデ格名詞句の意味的相関関係について / 川野靖子
  • 結果のマーカーとしての二とト / 菊池律之
  • 大正期童謡を通してみた擬音語表記の歴史的成立について / 加藤妙子
  • 一九三八年(昭和十三年)のルビ禁止政策成立過程について / 仲矢信介
  • 物集高見と下田歌子―口語文法研究をめぐって― / 山東功
  • 上田万年の欧州留学に関する記録 / 清水康行


国語学会平成11(1999)年度秋季大会〔1999年10月30日・31日,名古屋大学〕 

講演

  • 比較語彙研究への誘ない / 田島毓堂
  • 形態による語形成と意味による語形成―日英語の表現類型― / 影山太郎

口頭発表

  • 「標準女性語」の概念形成過程―昭和初期から終戦まで― / 鷲留美
  • 江戸時代における漢字音研究の変遷―『古今韻会挙要』はなぜ使われなくなったか― / 中澤信幸
  • 主格助詞「ガ」の「結び付け」機能―いわゆる「総記」現象の仕組みを探る― / 阿部健治
  • 連文内における「ハ」・「ガ」の選択に関わる一要因 / 樋口功
  • 当面する事態につく「らむ」について / 星野佳之
  • 富士谷成章の「強弱」「緩急」概念について―声気メタファーによる分析― / 浜田秀
  • 「漢文訓読語」は「基底社会方言」に基づくか―『竹取物語』『土左日記』に見える「漢文訓読語」を中心に― / 関一雄
  • 宮内庁書陵部蔵三十五冊本前漢書と京大本漢書抄四 / 村上昭子
  • 日本一鑑のイロハの音注について / 森博達
  • 「五十音図」成立過程の一考察―明覚の五十音図と『五音生起』を中心に― / 大友信一
  • 「名詞+トシテ」について―同一関係からテキストにおける焦点化へ― / 高井曜子
  • 仮定的な事態を差し出す「~とする」とその周辺 / 中山英治
  • 自動詞受身の意味解釈をめぐって / 丁意祥
  • 動詞の転成名詞の意味についての研究 / 平塚真理
  • 方言からみたシカの構文的特徴と成立過程 / 宮地朝子
  • 極度・高度を示す程度副詞と係り結びの交替―『天草版平家物語』とその原拠本との比較を通して― / 中川祐治
  • 報道記事における伝聞を表す文について / 奥村徹
  • 「全然」の俗語的な用法の発生とその意味機能 / 葛金龍


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