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新刊紹介 (54巻2号(213号)掲載分)

「新刊書目」の一部について,簡単な紹介をしています。なお,論文集等については,論文リストを添えるなど,雑誌『国語学』掲載分と一部異なる点があります。(価格は本体価格)

窪薗晴夫/森山卓郎/影山太郎/田守育啓/仁田義雄/寺尾康/金水敏著
シリーズ『もっと知りたい! 日本語』

 「もっと知りたい!日本語」は,シリーズとして,7巻構成で刊行されたものである。

 窪薗晴夫著『新語はこうして作られる』は,新語の形成について紹介したものである。合成語,短縮や頭文字語,異分析・混成などによってできる新語,新語の作り方と意味変化,短縮語形成のメカニズム,隠語的な語,短縮の意味的規則・アクセント規則などについて述べる。

 森山卓郎著『表現を味わうための日本語文法』は,日本語の表現を文法的に味わおうという試み。日本語を言葉のルールに注目しながら見るという文法的思考の重要性を説く。文法論的修辞論や国語教育につながる内容である。また文法についての簡単な入門書として読むこともできる。

 影山太郎著『ケジメのない日本語』は,前置きの長い日本語と結論を先に言う英語,「行く/来る」と「go/come」,「ナル型」と「スル型」などを取り上げている。一見無関係に思える日英のさまざまな発想法・表現法の違いについて,「ケジメ」の有無という観点から説明している。

 田守育啓著『オノマトペ 擬音・擬態語をたのしむ』は,オノマトペのいろいろな面を紹介した著作。広告・商品名,文学作品や漫画に用いられている例を観察する。また,創作実験をして,オノマトペらしさのルールを探る。さらに,日本語に見られる音象徴,日英語に共通の音象徴の例をあげる。

 仁田義雄著『辞書には書かれていないことばの話』は,ことばが意識に使い分けられることと,その違いに気づいていることとは,話が別であることを述べる。また,文法書があれば,外国人でも,コンピュータでも正しい作文ができるような辞書が理想的であると述べている。

 寺尾康著『言い間違いはどうして起こる?』は,誰にでも経験のある言い間違いについて説明したものである。一見,とるにたらない言語現象とおもわれがちな言葉のほころびについて,言葉を話すとき頭のなかで何が起こっているのかという観点からわかりやすく解説している。

 金水敏著『ヴァーチャル日本語 役割語の謎』は,「そうじゃ,わしが博士じゃ」,「ごめん遊ばせ,よろしくってよ」などが,いかにも博士やお嬢さまが話しているように感じてしまう言葉づかいを取り上げている。現実には存在しなくても,いかにもそれらしく感じてしまう日本語を役割語と名付け,何のために,このような言葉づかいがあるのかについて述べている。

(窪薗:2002年7月8日発行 岩波書店刊 B6判縦組み 166ページ 1,500円)
(森山:2002年7月8日発行 岩波書店刊 B6判縦組み 204ページ 1,500円)
(影山:2002年9月10日発行 岩波書店刊 B6版縦組み 164ページ 1,500円)
(田守:2002年9月10日発行 岩波書店刊 B6判縦組み 178ページ 1,500円)
(仁田:2002年11月8日発行 岩波書店刊 B6版縦組み 188ページ 1,500円)
(寺尾:2002年11月8日発行 岩波書店刊 B6版縦組み 204ページ 1,500円)
(金水:2003年1月28日発行 岩波書店刊 B6版縦組み 216ページ 1,500円)

伊藤たかね/西村義樹/大堀寿夫/生越直樹/上田博人編『シリーズ言語科学』

 『シリーズ言語科学』全5巻は,最新の言語研究の動向を伝える論文集である。全巻とも「序」として各巻の「展望」が記してある。,そこには研究動向のほかに,各論文の要点もまとめられている。各巻の構成は以下のようになっている。

 第1巻の伊藤たかね編『文法理論:レキシコンと統語』は,語彙部門と統語部門の接点にかかわるような問題を中心に,様々な立場からの論考を収めている。題目,執筆者は以下の通りである。

 第2巻の西村義樹編『認知言語学1:事象構造』は,認知言語学の観点から事象構造(event structure)を扱ったものである。題目,執筆者は以下の通りである。

 第3巻の大堀寿夫編『認知言語学2:カテゴリー化』は,認知言語学のカテゴリー化を中心とした最新の知見を提示している。題目,執筆者は以下の通りである。

 第4巻の生越直樹編『対照言語学』は,言語間の個別的な異同を論じる研究だけでなく,言語の普遍性と多様性を論じる研究に幅を広げつつある対照言語学の現在の姿を示している。題目,執筆者は以下の通りである。

 第5巻の上田博人編『日本語学と言語教育』は,日本語学・日本語教育・言語教育に関わる様々な論考を収めている。題目,執筆者は以下の通りである。

(第1巻:2002年7月17日発行 東京大学出版会刊 A5判横組み 305ページ 4,600円)
(第2巻:2002年9月5日発行 東京大学出版会刊 A5判横組み 317ページ 4,600円)
(第3巻:2002年10月10日発行 東京大学出版会刊 A5判横組み 328ページ 4,600円)
(第4巻:2002年11月20日発行 東京大学出版会刊 A5判横組み 310ページ 4,600円)
(第5巻:2002年12月20日発行 東京大学出版会刊 A5判横組み 300ページ 4,600円)

小池清治・赤羽根義章著『シリーズ日本語探求法2 文法探求法』

犬飼隆著『シリーズ日本語探求法5 文字・表記探求法』

 このシリーズは,日本語学の演習での発表,あるいは卒業論文執筆などの人にたいして,探究方法を提示すると言う目的で作られている。すでに,第1巻『現代日本語探究法』,第9巻『方言探究法』が刊行されていている。

 第2巻『文法探究法』は,事例研究を通じて文法研究の基礎的態度と方法を示そうとしたものである。章立ては以下のようになっており,各章題目の末尾に付けられた[ ]が扱われている分野となっている。

なお,1〜9章と14章は小池清治執筆,それ以外は赤羽根義章執筆担当となっている。

 第5巻『文字・表記探究法』は,事例研究を通じて文字研究に必要な知識と研究分野の全体像を示そうとしたものである。章立ては以下のようになっており,各章題目の末尾に付けられた[ ]が扱われている分野となっている。

(第2巻:2002年10月1日発行 朝倉書店刊 A5判横組み 160ページ 2,500円)
(第5巻:2002年9月1日発行 朝倉書店刊 A5判横組み 156ページ 2,500円)

北原保雄監修 斎藤倫明著『朝倉日本語講座4 語彙・意味』

北原保雄監修 江端義夫著『朝倉日本語講座10 方言』

 このシリーズは,その時点における研究の状況・水準に通暁している執筆陣が各分野の一般的かつ基礎的な内容,最新の研究成果,現時点における課題などを平易に解説するもので,全10巻で刊行される。

 第4巻は,語彙・意味についてのさまざまな性質を取り扱った巻である。題目,執筆者は以下の通りである。

 第10巻は,方言についての様々な問題を扱った巻である。題目,執筆者は以下の通りである。

 このほかには,第1巻『世界の中の日本語』(早田輝洋編),第2巻『文字・書記』(林史典編),第3巻『音声・音韻』(上野善道編),第5巻『文法 I』(北原保雄編),第6巻『文法 II』(尾上圭介編),第7巻『文章・談話』(佐久間まゆみ編),第8巻『敬語』(菊地康人編),第9巻『言語行動』(荻野綱男編)が予定されている。

(2002年10月20日発行 朝倉書店刊 A5判横組み 304ページ 4,400円)
(2002年10月20日発行 朝倉書店刊 A5判横組み 265ページ 4,200円)

国立国語研究所編『国立国語研究所報告118 学校の中の敬語1 ―アンケート調査編―』

 中高校生が,学校の中で敬語をどのように使っているか,どのように意識しているかについてのアンケート調査をまとめたものである。言語行動研究部第一研究室(当時)が,昭和63年から平成4年にかけて行った調査(アンケート・面接・観察)の一部を報告したものである。対象および実施時期は,山形県の中学校1校と大阪の高校10校には1989年,東京都の中学校21校・高校25校には1990年である。調査項目は,「ふだん,学校で,自分自身のことばづかいが気になるほうですか?」等の言葉遣いの意識について,目上への言い方が変わるかあるいは言葉遣いを目上から注意されたことがあるか等の上下関係と言葉遣いの関係について,意見発表など公的場面で言葉遣いに困ったことがあるか等の場面の意識について,敬語で話すとどんな感じがするか等の敬語を話すことに関する意識についてなどとなっている。

(2002年4月20日発行 三省堂刊 B5判横組み 363ページ 10,000円)

文化庁文化部国語課編『世論調査報告書 平成13年度 国語に関する世論調査 日本人の言語能力を考える』

 アンケート調査(標本数3000,有効回収数2190人)の報告書である。調査の概要は,日本語の大切さに関する意識,具体的な言葉の使い方(「鳥肌が立つ」を恐怖の状況で使うか感動の状況で使うか等),言語生活,情報媒体,外来語,日本人の日本語能力,察しの能力,美しい日本語について,日本語の国際化などであり,本書はその回答をグラフなどの形で示している。

(2002年6月25日発行 財務省印刷局刊 A4判横組み 167ページ 1,360円)

国立国語研究所編著『国立国語研究所報告97-5 方言文法全国地図5 第206図〜第270図』

 方言文法全国地図第5集は以下の表現を扱ったものである。内容は以下の通りである。

地図のほか,解説の冊子が付いている。なお,第5集からは,1つの項目を複数の地図で表現し,それらを総合図化する。今回から,地図作成の機械化,編集方法の修正などの工夫・変更が行われている。

(2002年6月20日発行 財務省印刷局刊 地図65枚 解説B5判横組み 38,000円)

斎藤明美著『『交隣須知』の日本語』

 『交隣須知』の系譜を明らかにし,そこに記された日本語について,例示・検討したものである。韓国語学習書として用いられた『交隣須知』は,増補されながら200年以上にわたり使用されてきた。そのため,そこに書かれた日本語および韓国語は,当時の会話体などを知りうる史的資料となることが期待されるが,言語資料として利用する以前の書誌的問題もあり,従来,あまり研究されてこなかった。本書は諸本を整理し,それらの異同や影響関係を考察し,研究の基礎固めを行っている。後半ではこの資料に見られる日本語を音韻,表記,文法,語彙,地域性などに分け,それらがどのような性格のものなのか,どのような変化をしているのかなどの特徴について述べている。なお,本書は韓国漢陽大学における博士論文の一部に基づくものである。今回詳しく触れられていない韓国語部分については,『交隣須知系譜言語』(韓国語版)として別書にまとめられている。

(2002年7月20日発行 至文堂刊 A5判横組み 242ページ 2,400円)

中井幸比古著『和泉辞典シリーズ12 京都府方言辞典』

 明治以降に刊行された京都府下の俚言に関する資料を集成し,さらに,著者自身の調査による語彙を補足して,一書と成したものである。従来の俚言集は,府下全域を覆うようなものではなかった。また,全国規模の日本方言大辞典では,微視的網羅性に欠ける点があった。そのため,京都俚言に関する総合的辞典が待たれていたが,本書がそれを果たしたことになる。記述項目は,見出し・品詞・アクセント(ただし,京本来の語と考えられるもののみに対して付す。)・語義・出典などである。巻末に,共通語引き主要俚言索引がある。なお,はしがきの「4 考察」に「各俚言集所収語彙の一致度」がある。各地域方言の近さ,従来の俚言集作成時の参照関係,各地域で取り上げられることが多い語がどのような語であるかなどについて考察している。

(2002年7月30日発行 和泉書院刊 B5判横組み 582ページ 10,000円)

山口仲美著『光文社新書 犬は「びよ」と鳴いていた ―日本語は擬音語・擬態語が面白い―』

 擬音語等についての知識を紹介とするとともに,文献上に残る動物の鳴き声を探究したものである。全体は二部構成となっている。第1部「擬音語・擬態語の不思議」では,擬音語等の語構成上の特徴,擬音語等の変遷(誕生〜消滅)について述べ,さらに表現技巧として使用された例を紹介したり,辞典における記述のされ方の現状について述べたりする。第2部「動物の声の不思議」では,『ちんちん千鳥のなく声は―日本人が聴いた鳥の声―』(大修館書店1989年)の著作に続いて,鳥以外の動物,つまり犬・猪・鼠・牛・馬・狐・モモンガ・ツクツクボウシなどの鳴き声が文献上でどのように記されているかということを扱っている。

(2002年8月20日発行 光文社刊 新書判縦組み 272ページ 740円)

日中対照言語学会編『日本語と中国語のアスペクト』

 この論集は,日中言語対照研究会(現在は日中対照言語学会)のアスペクト特集大会における研究発表をもとにした論文,12編を収めたものである。

(2002年8月20日発行 白帝社刊 A5判横組み 275ページ 2,800円)

ホームページ掲載にあたっての注記:
*のついた6つの論文題目は簡体字を含んでいますが、対応する日本の漢字字体になおしています。

藤原与一著『続昭和(→平成)日本語方言の総合的研究 第7巻 日本語史と方言』

 『昭和日本語方言の総合的研究』全5巻(春陽堂1978-)に続く,『続昭和日本語方言の総合的研究』(途中から『続昭和(→平成)…』と改称)全7巻(武蔵野書院1986-)の最終巻である。この巻では日本語史と方言の関わりを探る。古語が方言に残ることから,方言を研究することによって日本語史の研究を進めていく方法が考えられるが,本書はそのような立場に立脚し,日本語の歴史の種々相を描こうとする。章立ては以下のようになっている。

(2002年8月20日発行 武蔵野書院刊 A5判横組み 245ページ 8,500円)

片岡邦好・井出祥子編『文化・インターアクション・言語』

 この論文集は,20世紀言語学が軽視してきた言語と文化の関わりに注目し,非西欧言語に見られる現象を,情報科学・社会言語学・人類言語学等の手法をもとに論じ,さらに,普遍的と称する西欧語用論理論にたいして,より一般的な仮説・モデルを提示する試みである。英語による論文がほとんどであるが,それらには日本語要旨が付けられている。

  1. 言語研究における文化的視座
    • The Speaker's Viewpoint and Indexicality in a High Context Culture (Sachiko Ide)
    • Honorific Registers (Asif Agha)
    • Display Acts in Grounding Negotiations (Yasuhiro Katagiri and Atsushi Shimojima)
    • Verbal Nouns in Japanese and Korean: Cognitive Typological Implications (Kaoru Horie)
    • Toward an Understanding ‘Sentence’in Spoken Japanese Discourse: Clause-Combining and Online Mechanisms (Tsuyoshi Ono and Shoichi Iwasaki)
  2. 文化的意味の創造
    • Japan in the New York Times: An Intertextual Series as Evidence for Retrieving Indirect Indexicals (Jane H. Hill)
    • What's in a Name?: Indexicality and Interaction in Japanese Public Discourse (Scott Saft)
    • 日英語における初期語彙習得の相違:指示的対表出的の観点から(桜井千佳子)
    • Indexicality and Socialization: Age‐graded Changes of Young Japanese Women's Speech (Makiko Takekuro)
    • Emotion, Textual Awareness, and Graphemic Indexicality (Kuniyoshi Kataoka)

(2002年9月5日発行 ひつじ書房刊 A5判横組み 253ページ 2,800円)

藤原与一著『日本語方言辞書〈別巻〉 ―全国方言会話集成―』

 全国60カ所程度の地点を訪れ,そこで出会った会話から拾った表現を記録し,そのカードを協力者に検閲してもらっていたものを,活字化したものであるという。調査は昭和20〜30年代に行われたものが多い。生活に密着した生活語を,方法論的に限られていたなかで採集したものである。昭和20年代で「老人にしか使われない語」などとされているものは,現在の調査で拾える可能性はきわめて低いであろう。このような,今となっては忘れられた語などが見られるというのも本書の特色のひとつである。

(2002年9月20日発行 東京堂出版刊 A5判横組み 694ページ 19,000円)

神尾昭雄著『続・情報のなわ張り理論』

 本書は,2002年2月に亡くなった著者が2000年にまとめていた原稿を出版したものである。旧著『情報のなわ張り理論』の続編であり,理論のその後の展開,さまざまな言語現象への適用などについて述べられている。第1章「序説」で全体の構成について述べるとともに,なわ張り理論の基本は変わっていないが,技術的に変化してきたので,その点についての内容が展開されると予告する。第2章「情報のなわ張り理論」で理論の前史,内容紹介,変更点について述べる。第3章「情報のなわ張り理論と関連領域」では,証拠性,情報の新・旧,敬語,所有格傾斜,心理文,のだ文,「ね」の性質,呼称,「来る/行く」の問題,久野の視点理論,などの項目が扱われる。第4章「なわ張り理論の意義」では,その社会的意義・言語学的意義について語る。

(2002年9月29日発行 大修館書店刊 A5判横組み 150ページ 1,800円)

田中章夫著『近代日本語の語彙と語法』

 これまでに発表した論考を,定年退職を機に一書にまとめたものである。

なお,巻末に関連文献初出一覧がある。

(2002年9月20日発行 東京堂出版刊 A5判縦組み 514ページ 12,000円)

飛田良文・浅田秀子著『現代擬音語擬態語用法辞典』

 『現代形容詞用法辞典』(1991),『現代副詞用法辞典』(1994)に続く著作である。前著で副詞を扱った際に,擬音語・擬態語の類を除外していたため,今回の刊行はそれを補完するという意味も持つ。各語の項では用例を挙げ,意味・ニュアンス・暗示内容などを分析した【解説】を載せている。また「同族」表示のもとに関連語を挙げている。巻末索引には収録語のほか,【解説】に記載されていた内容語などが入れてある。また,シンボルマークによるインデックスを利用して,関連する要素を結びつけられるような工夫がなされている。

(2002年9月30日発行 東京堂出版刊 B6判縦組み 694ページ 4,900円)

河原俊昭編著 岡戸浩子・後藤田遊子・中尾正史・長谷川瑞穂・藤田剛正・松原好次・三好重仁・山本忠行著『世界の言語政策 ―多言語社会と日本人―』

 世界の各地域の言語政策を(歴史的な視点を加えて)紹介したものである。これからは異文化理解・共存が重要課題になると言われている。近い将来,多言語社会を迎える可能性が高まってきた日本において,その準備をどのようにしておくべきかを考えるため,各地域の言語政策,特に多言語主義に関する歴史・背景・現状を紹介しようという内容である。扱われた地域はアメリカ,モンゴル,フィリピン,ベトナム,ラオス,カンボジア,オーストラリア,ニュージーランド,カナダ,イギリス,アフリカ,南アフリカ共和国など,多彩である。題目・執筆者は以下のようになっている。

(2002年10月1日発行 くろしお出版刊 A5判横組み 247ページ 2,800円)

米川明彦編著『明治・大正・昭和の新語・流行語辞典』

 明治から昭和にかけての新語・流行語を年代順に配列したものである。名称は辞典だが,年代順に配列されているため年鑑・年表風資料のように感じられる。編著者は「はじめに」で,本書の特徴として,三時代にわたる新語・流行語を一書にしたものとしては最初であること,年鑑等の記述を参考にしただけのものではなくできるだけ当時の資料から用例を引いていること,の2点を挙げている。見開き2ページに1年が割り当てられており,その年に流行した数語が挙げられ,その解説が書かれているという体裁である。これに取り上げ得なかったいくつかの語は,〈ことば〉という項目に見出しのみを挙げ,補遺編で簡単な解説を行っている。ほかに,〈できごと〉〈うた〉などの項目があり,当時の歴史的事項,流行歌の情報なども入っている。

(2002年10月10日発行 三省堂刊 A5判縦組み 335ページ 2,200円)