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新刊紹介 (55巻4号(219号)掲載分)

「新刊書目」の一部について,簡単な紹介をしています。なお,論文集等については,論文リストを添えるなど,雑誌『国語学』掲載分と一部異なる点があります。(価格は本体価格)

高橋太郎著 『動詞九章』

雑誌『教育国語』(88〜100号、1987/3〜1991/1)に連載された「動詞(その1〜9)」をまとめて一書としたものである。収録にあたっては、章立ての変更、内容の加除等を行っている。第1章では動詞とは何か、動詞が持つカテゴリー、などについて述べる。第2章ではその形態的な側面について述べる。第3章ではアスペクトの基本的な形・意味について、第4章ではテンスの基本的側面、第5章ではヴォイスの基本的側面について述べる。第6章ではテンスの変質と消失、第7章では「しはじめる、しおわる」等の局面動詞を扱う。第8章では動詞の連体形・中止形・条件形などの用法、第9章では転成の問題を考える。雑誌掲載時との異同のうち、目についたところを挙げると、9ページの「断定形」「推量形」などの名称(以前は「いいきり」「おしはかり」)、27ページのアスペクトの意味・機能の説明、33ページの参考問題付加、41ページの条件形の形、48ページの文法的派生動詞等と語構成論の関係を整理した部分、53ページの終助辞の働きについて、77ページの局面をとりださない動詞について、80ページでパーフェクトの説明が詳しくなっている点、136ページの文法的ヴォイス動詞と語彙的ヴォイス動詞、139ページの能動動詞がヴォイス的対立のない構文の述語になる点の説明、144ページの使役動詞と他動詞の関係について、201ページ「いておく」「してある」についての部分、241ページの条件節の性格についての考え方などが挙げられよう。

章立ては以下のようになっている。

(2003年11月10日発行 ひつじ書房刊 A5判横組み 306ページ 4,200円+税 ISBN 4-89476-213-7

米川明彦編 『日本俗語大辞典』

俗語とその用例を集めた辞典(見出し約6300語、用例約12000)である。編者がこれまでに集め、若者語辞典・新語辞典・流行語辞典などに結実した資料を集大成したものである。編者は巻末の「俗語概説」で俗語とは何かを定義して次のように言う。「『俗語』とは、話しことばの中で公の場、改まった場などでは使えない(使いにくい)、語形・意味・用法・語源・使用者などの点が、荒い・汚い・強い・幼稚・リズミカル・卑猥・下品・俗っぽい・くだけた・侮った・おおげさ・軽い・ふざけた・誤ったなどと意識される語や言い回しを指す。多くの場合、改まった場で使う同意語またはそれに準じる表現を持っている。主な候補語に若者語・業界用語・隠語・卑語・流行語・差別語の大部分あるいは一部分がある。また一般語の口頭語形がある」(687ページより引用)さらに、俗語の役割、俗語研究の意義と領域(これまでこの研究が進まなかった理由や、これから期待されること)について述べている。

記述の一例を挙げておく。

かおでぶ(顔でぶ)[名]
顔が体の他の部分と比べ太っていること。また、その人。〈関連語〉下半身でぶ・筋肉でぶ・上半身でぶ・百貫でぶ ◎『だって、買っちゃったんだもん!』そして憤怒のヴァレンティノ(2001年)〈中村うさぎ〉「チビで顔デブで」(150ページより引用)
かきこ(書き込)[名](「書き込み」の略)
ホームページにある掲示板やメモ用紙に書き込むこと。◎「ちょっと書きこしよう」。(151ページより引用)
じんせいのおにもつ(人生のお荷物)[句]
自分の子供。(297ページより引用)

(2003年11月10日発行 東京堂出版刊 A5判縦組み 697ページ 6,800円+税 ISBN 4-490-10638-6

国語文字史研究会編 『国語文字史の研究 七』

論文集である。収録された論文は以下のとおりである。

字体分析の言語遊戯─漢字の合字・分字を中心に─(遠藤邦基)
*誤認などによる合字・分字の生成と定着の様相を描く。
国字が発生する基盤(笹原宏之)
*一語一字書きの伝統、漢字改造が一般的だったことなどが国字発生の背景とする。
哽咽とむせむで戯欷となげく─『万葉集』における連続性と不連続性と─(今野真二)
*題詞・左注と和歌そのものの表記を同時に検討する視点の重要性を指摘する。
日本書紀に見える「兒」「子」の考察(朴美賢)
*両字の使い分けの実体を考察。
正倉院文書の「橡(ツルバミ)」─帳簿の復原と分析の試み─(桑原祐子)
*「橡=黒色」説を退ける。
東明寺蔵『大般若波羅密多経』の訓点について(宇都宮啓吾)
*表題資料を字体・加点様式の点から分析。
延慶本平家物語における表記システムの融合(小川栄一)
*著者が提出した「境界表示機能」に対する反論に答える。
動詞表記「敷」と形容詞語尾表記「敷」との間─シク活用形容詞フトシ[太]の成立について─(蜂矢真郷)
*フトシの成立を述べるため、「敷」表記による動詞・形容詞を観察。
大矢透以前の「太為尓歌」(岡島昭浩)
*大矢以前の谷森善臣、その師伴信友の「太為尓歌」考察について述べる。
漢字片仮名交じり文・漢字平仮名交じり文と外来語表記─『日本大家論集』を資料として─(深沢愛)
*博文館『太陽』以前の資料で、外国語地名の表記選択の実態を調査。
送り仮名法と国語調査委員会(山東功)
*送り仮名法と芳賀矢一の文法研究との関わりについて述べる。
費用を表わす合成語について─〈代〉〈賃〉〈費〉〈料〉の場合─(王敏東・張静嫻)
*「ガス代」とは言うが「ガス賃」とは言わない。このような使い分けの実態を解明するため、各種資料を調査。

(2003年11月15日発行 和泉書院刊 A5判縦組み 242ページ 7,500円+税 ISBN 4-7576-0235-9

益岡隆志著 『三上文法から寺村文法へ―日本語記述文法の世界―』

三上章・寺村秀夫が行った文法研究、および研究者としての三上・寺村について論じたものである。併せて両者によって基礎を固められた日本語記述文法について述べる。プロローグ「日本語記述文法と三上・寺村文法」では現代日本語文法研究の簡単な流れを叙述し、そこに記述文法を位置付ける。そして、佐久間鼎、三上、寺村の系譜をたどる。第1部「三上文法をめぐって」では三上の研究を4期に分け、その特色を見ていく。「(1942年のデビュー論文は)独学であるにもかかわらず、先行研究には十分目配りしていた」(21ページより引用)、「『現代語法序説』は表の主著で、『日本語の構文』が隠れた主著」(23ページをまとめた内容)などの記述がある。さらに「実用文法」「文論中心」「形式重視」「一般化志向」「先見性、現代性」「歴史的所産としての言語という観点」「表現スタイルの特異性」という特徴を指摘し、それらについて述べる。つぎに三上文法が従来考えられているよりも体系的であると述べ、その解説を行う。そして、三上文法に対する評価の問題について触れる。第2部「寺村文法をめぐって」も同様の構成であるが、三上と比べて、共時的であること、より体系的で明示的であること、意味重視であること、対照研究的であること、などが指摘されている。その他、寺村に影響を与えた研究について松下大三郎・佐久間・三上、アメリカ言語学(ブロック、チョムスキー、フィルモア)などが挙げられている。第3部「三上文法から寺村文法へという系譜」では、従来は両文法の共通性は理念的なものだと言われてきたが、体系の実質面に及んでいるとし、それほど似てるように見えなかったのは時代・状況の違いによるものとしている。エピローグ「日本語記述文法のこれから」では、寺村文法以降の課題について述べる。「談話・テクスト論」レベルを問題にした研究の展開、「文論」における展開(基礎研究としての拡大記述文法と応用研究としての実用文法)がポイントだとする。

章立ては以下のようになっている。

(2003年11月15日発行 くろしお出版刊 B6判縦組み 171ページ 1,600円+税 ISBN 4-87424-290-1

日本語記述文法研究会編 『現代日本語文法4―第8部モダリティ―』

特定の理論的枠組みに偏らず文法事実の掘り起こしに努め、それに対する明示的で一貫性のある分析を行うシリーズの第4巻である。このシリーズは第1部総論から、第13部待遇表現までの全13部構成で、それを全7巻に配する予定である。全体を通してひとつの文法辞典のようなものであり、完成したときに我々はまとまった参照文法を手にすることになる。この第4巻ではモダリティを扱っている。第1章「モダリティの概観」でモダリティの規定、種類、相互関係などを述べる。第2章「表現類型のモダリティ」で疑問・意志・勧誘・行為要求・感嘆、第3章「評価のモダリティ」で必要・許可・不必要・不許可などを扱い、第4章「認識のモダリティ」では、断定・推量・蓋然性・証拠性、第5章「説明のモダリティ」では、「のだ」「わけだ」「ものだ」「ことだ」、第6章「伝達のモダリティ」では丁寧さ・伝達態度の諸形式を扱う。

目次は以下のようになっている。

(2003年11月15日発行 くろしお出版刊 A5判横組み 303ページ 2,800円+税 ISBN 4-87424-285-5

沼田善子・野田尚史編 『日本語のとりたて―現代語と歴史的変化・地理的変異―』

現代語・日本語史・方言の研究者が「とりたて」をテーマに共同研究をし、そのまとめとして作成した論文集である。巻頭で「本書は、次の二つの目的をもって計画された。一つは、現代語、正確に言うと、現代の東京方言を中心にした現代中央語をより深く理解するために、歴史的変化と地理的変異を考慮に入れて、現代語のとりたてを位置付けることである。もう一つは、現代語研究で得られた成果をもとに、さまざまな時代や地域のとりたてを網羅的に見ていき、歴史的変化や地理的変異をできるだけ体系的に明らかにすることである。」と述べている。全体は4部に分かれる。第1部は「こそ」を中心にした論で、現代語を野田尚史、歴史的変化(中世以前)を森野崇、歴史的変化(近世以降)を金沢裕之、地理的変異を小林隆が担当している。第2部は「さえ」「すら」「だに」を中心にした論で、現代を菊地康人、歴史を高山善行、地理的変異を三井はるみが担当している。第3部は「だけ」「のみ」「ばかり」を中心にした論で、現代を定延利之、歴史(中古以前)を小柳智一、歴史(中世以降)を宮地朝子、地理的変異を上野智子が担当している。第4部は、まとめとして、とりたての体系を論じた論文が収められている。現代を沼田善子、歴史を近藤泰弘、地理的変異を友定賢治が担当している。

目次は以下のようになっている。

(2003年11月15日発行 くろしお出版刊 A5判横組み 281ページ 2,800円+税 ISBN 4-87424-291-X

屋名池誠著 『横書き登場―日本語表記の近代―』

日本語の書字方向についての研究である。横書きがいつどのように生まれ、どのように一般化していったかを様々な資料を示しながら明らかにしていく。書字方向についての研究はこれまで本格的になされておらず、本書で示された資料・指摘が今後の研究の基礎になるであろうと思われる。内容は以下のようになっている。日本語の横書きは横書き外国語の影響で近世後半から起こったもので、それ以前に横書きに見えるものであっても、それは原則として一行一字の縦書きであることを根拠を挙げて述べる。そして、19世紀前半の模倣による横書き、19世紀後半以降の横書きの本格的流行を実例をもとに論じていく。知識人・専門家には左横書きが多く、切手切符など一般の人が目にするものに右横書きが多かったという指摘がなされている。「縦書きおよび右横書き」対「左横書き」の対立時代を迎え、その後左横書き時代を迎えるのだが、太平洋戦争期には伝統重視から、左横書きを右横書きに直したなどの指摘もある。最後に書字方向スタイルという概念をもとに書字方向の歴史を整理している。なお、本書は、雑誌『図書』に連載された「縦書き・横書きの日本語史」(2001/7〜2002/8)の前半部分を全面的に改稿したものである。(岩波新書新赤版863)

(2003年11月20日発行 岩波書店刊 新書判縦組み 218ページ 740円+税 ISBN 4-00-430863-1

ノーム=チョムスキー著 福井直樹・辻子美保子訳 『生成文法の企て』

本書はチョムスキーへのインタヴューを中心としたものである。内容は「訳者による序説」と「生成文法の企て」と「21世紀の言語学」の3つの部分からなる。「訳者による序説」では生成文法の基本的問題設定を論じ、中心的主張・論点を整理する。それによってインタヴューの背景を説明し、さらにそれらのインタヴューの位置づけを行っている。「生成文法の企て」は1979から1980年に行われたハオブレックスとリームズダイクによるインタヴューが基になっている。これは1982年にChomsky,N「The Generative Enterprise」(A Discussion with Riny Huybregts and Henk van Riemsdijk)として出版されたがこれはその全訳である。(『月刊言語』1984年9月からの連載で旧訳が存在するが、今回の訳は全面改訂訳であるとのこと。)チョムスキーの科学観・言語観が詳細に語られているものであり、関連諸学へのコメントも興味深い。「21世紀の言語学」は2002年に行われた訳者によるインタヴューである。原理・パラメータモデル誕生期の「生成文法の企て」とは違い、それから20年経過した時点からの展望が語られており、前と比較しながら読むことによって、揺らぎのない基本的な部分がどこか、そして、時代を経て変わったところはどこか、などの読み方ができるようになっている。

目次は以下のようになっている。

(2003年11月26日発行 岩波書店刊 B6判縦組み 365+34ページ 3,600円+税 ISBN 4-00-023638-5

金田一春彦著
『金田一春彦著作集1―国語学編1―』
『金田一春彦著作集2―国語学編2―』
『金田一春彦著作集3―国語学編3―』

本年5月にこの世を去った著者の著作集は全12巻+別巻1冊の構成である。1〜8巻が国語学編であり、9巻が論文拾遺、10巻が童謡・唱歌編、11〜12巻が随筆編となっている。(隔月刊予定)第1巻は日本語の総論である。『日本人の言語表現』(講談社現代新書410 1975年)、『話し言葉の技術』(講談社学術文庫123 1977年。もとは光風出版 1956年)、そして『日本語セミナー1 日本語とは』(筑摩書房 1982年)が収められている。第2巻は国語問題を扱ったものである。『日本語セミナー6 正しい日本語』(筑摩書房 1983年)、『日本語への希望』(大修館書店 1976年)、『日本語セミナー3 日本語の使い方』(筑摩書房 1983年)などが収められている。第3巻は日本語学を扱ったものである。『日本語セミナー2 日本語のしくみ』(筑摩書房 1982年)、『日本語の特質』(NHKブックス617 1991年。もとは新NHK市民大学叢書 1981年)のほか、「国語動詞の一分類」、「不変化助動詞の本質」などの論文が収められている。

(2003年11月25日発行 玉川大学出版部刊 A5判縦組み 686ページ 8,500円+税 ISBN 4-472-01471-8
(2004年1月25日発行 玉川大学出版部刊 A5判縦組み 662ページ 8,500円+税 ISBN 4-472-01472-6
(2004年3月25日発行 玉川大学出版部刊 A5判縦組み 635ページ 8,500円+税 ISBN 4-472-01473-4

山本秀樹著 『世界諸言語の地理的・系統的語順分布とその変遷』

「本書は、これまで世界諸言語の基本語順データを抽出、収集し、語順データ表、系統別語順分布表、語順分布図を作成しつつ、世界諸言語における語順の地理的、系統的分布、およびその歴史的変遷について考察してきた成果を著しその資料と共に世に問うものである」(「はしがき」より)。重要な点は次の2点である。第1に、従来の数十〜数百言語のサンプリングによって偏りをなくそうとした研究に対し、ここでは約3000の言語資料を使うというように量的拡大をしている点。第2に、1960年代以降の統語的類型論にはなかった地理的・系統的観点を導入した点である。これらの、量的拡大による包括性および地理的アプローチによる分布記述によって、類型論に新しい地平が開かれることが期待される。第1章「序論」に続き、第2章「地域別に見た世界諸言語の語順の地理的分布」で各地域ごとの分布を検討し、語順特徴が共通している言語が地理的に基本的なまとまりを作っており、基本語順特徴の一部が他と違うような言語についても、地理的ないし歴史的要因からその変化が説明できることを事実に即して述べる。第3章「過去における語順分布」では、世界の大部分がかつてはSOV型語順類型であった可能性が高いことを述べる。第4章「結論および展望」のあとに、「言語別語順データ」(約270ページ)、「系統別語順分布表」(約80ページ)などを載せる。

章立ては以下のようになっている。

(2003年12月10日発行 渓水社刊 A5判横組み 557ページ 8,000円+税 ISBN 4-87440-763-3

P.J.ホッパー・E.C.トラウゴット著 日野資成訳 『文法化』

文法化理論の入門書である。文法化とは、実質的な意味を持つ語などが文中での働きを専ら担う形式になる現象を指す。(実質語が機能語化する、あるいは自立語が付属語化するとも言える。)原著は「Grammaticalization」(by Paul J.Hopper and Elizabeth Closs Traugott)Cambridge University Press 1993 である。この分野の入門書としては最初のものであり、多くの例を示しつつ、歴史的見方を中心に、この分野の概略を紹介している。第1章「序論」では、文法化とは何か、その形式の分類、文法化の例などが述べられる。第2章「文法化研究の歴史」では、この研究の源流としてフンボルト、ガーベレンツ、メイエなどから始め、近年の研究の動向までを追う。第3章「メカニズム―再分析と類推」では、文法化が起こる仕組みとして「再分析」と「類推」が大きな役割を果たすことを述べる。第4章「語用論的推論」では変化の動機付けとして語用論的問題があることを述べ、推論と比喩の役割について論ずる。第5章「一方向性の仮説」、第6章「節内の形態論的変化」、第7章「節と節の間に起る文法化」は変化の一方向性についての原理、および具体的な例について述べる。第8章「さらなる課題」では言語習得、言語伝達について述べる。

章立ては以下のようになっている。

(2003年12月10日発行 九州大学出版会刊 A5判横組み 324ページ 6,000円+税 ISBN 4-87378-808-0

日本システムアプリケーション監修 荻野孝野・小林正博・井佐原均編著 『日本語動詞の結合価』

動詞がとる格、および共起する名詞についての情報を、約15万文の実例を基にまとめたものである。EDR電子化辞書の開発のために蓄積されたEDRコーパスと共起辞書を用いてデータを整備しており、作例ではなく生のデータを提示している点に特色がある。日本語動詞の結合価を検討するための資料として活用されることが期待される。構成は、本文編とデータ編から成っており、データ編は大部なため3分冊になっている。本文編では、結合価作成の背景やデータ形式、利用方法や体系化について述べている。データ編は、表のような形式で記述されており、各用例ごとに、格パターン、共起名詞が一行で見渡せるようになっている。付属CD-ROMがあり、データ編が表計算ファイルで提供されている。

(2003年12月15日発行 三省堂刊 B5判横組み 本文編59ページ データ編2073ページ セット(分売不可)48,000円+税 ISBN 4-385-36080-4

ゆまに書房編 『復刻 世界言語学名著選集第4期 日本語篇―言語学とその周辺―』(全8巻)

復刻世界言語学名著選集の第4期である。言語学を扱った第1期、東アジア言語を扱った第2〜3期に続き、第4期は、日本語を扱っている。復刻された全8巻は以下のようになっている。

『児童言語学』(日本語篇 第1巻)菊池知勇 (元版=文録社 1937年) 619ページ  本体25,800円+税 ISBN 4-8433-1152-9
→児童語、習得、意味、語彙、心理、教育などについて述べたもの。
『言語美学』(日本語篇 第2巻)金原省吾 (元版=古今書院 1936年発行1940年増訂) 304ページ 本体10,800円+税 ISBN 4-8433-1153-7
→言葉の深さ、表現、形象、言語の幅などについて述べたもの。
『言語の成立』(日本語篇 第3巻)金原省吾 (元版=古今書院 1942年) 292ページ 本体12,800円+税 ISBN4-8433-1154-5
→日本の美の様式、体感の表現、簡素の表現などについて述べたもの。
『知覚と表現』(日本語篇 第4巻)大槻憲二 (元版=育英書院 1944年) 303ページ 本体12,800円+税 ISBN4-8433-1155-3
→心理学から見た国語国文学についての研究。
『日本語の精神』(日本語篇 第5巻)佐藤喜代治 (元版=畝傍書房 1944年) 222ページ 本体9,500円+税 ISBN4-8433-1156-1
→国語の観念、固有日本語の特質、漢語の影響、候文体の成立などについて述べたもの。
『ことばの民俗学』(日本語篇 第6巻)綿谷雪 (元版=都書房 1942年) 279ページ 定価:本体11,800円+税 ISBN4-8433-1157-X
→早口言葉、しりとり、地口などについての研究。
『言語学提要』(日本語篇 第7巻)石黒魯平 (元版=明治図書 1947年) 400ページ 本体16,800円+税 ISBN4-8433-1158-8
→言語学の概説書。
『言語研究と文化史』(日本語篇 第8巻)服部正己 (元版=秋田屋 1948年) 212ページ 本体9,000円+税 ISBN4-8433-1159-6
→言語学の対象、言語研究と文化史、言語論の展望などについて述べたもの。

(2004年1月23日発行 ゆまに書房刊 A5判縦組み 揃定価 109,300円+税 ISBN 4-8433-1151-0

国立国語研究所編 『分類語彙表―増補改訂版―』

1964年に出版された『分類語彙表』を増補改訂したものである。

旧版との違いは、

  1. 語数が約3万2千から、約9万6千になったこと
  2. 分類項目の大幅な変更は行わなかったが、体の類(名詞類)と用の類(動詞類など)の項目が対応するように改編したこと
  3. 旧版では動詞連用形を代表の形としていたが、新版では終止形で示していること
  4. 判型がA5→B5に変更されて見やすくなったこと
  5. 分類項目の中に意味上の語集団を設け、段落番号を付けるようになったので、検索しやすくなったこと
  6. 多義語の処理を強化し、同形異義のものに異なる番号を与える作業が細かくなされていること
  7. CD-ROMが付属していること(これには、PDFファイルの形で、分類項目一覧、分類語彙表、索引が入っており、さらに、本にはない逆引き索引が入っている。また解説がTXTファイルの形で入っている。)

のような所である。

(2004年1月30日発行 大日本図書刊 B5判横組み 706ページ 4,700円+税 ISBN 4-477-01661-1

三保忠夫著 『木簡と正倉院文書における助数詞の研究』

古代木簡資料と「正倉院文書」における助数詞の全体像を明らかにしようとしたものである。これらは古代・上代における助数詞の姿を教えてくれる第一級の資料であり、当時の人々の見方(何をどのように捉えていたか)を知ることができるとともに、古代朝鮮・中国との関わりがどのようなものであったか(そうした見方は他の地域から取り入れる場合も多い)を考える際の手がかりを得ることができる。第1章「総説」で研究の目標・構想などを、第2章「研究資料」で資料の性質、研究の方法について述べる。第3章「古代木簡資料における助数詞」、第4章「正倉院文書における助数詞」は、それぞれの全体像と用例を挙げ、比較をする。第5、6章では正倉院文書の助数詞を、意味分野別に検討したり、個々の助数詞別に検討したりする。第7章では、正倉院文書助数詞の出自に関する問題点について検討する。第8章「養老令における助数詞」では、『新訂増補国史大系 令義解』を用い、「養老令」の助数詞の調査・検討をする。

章立ては以下のようになっている。

(2004年1月31日発行 風間書房刊 B5判縦組み 939+12ページ 48,000円+税 ISBN 4-7599-1417-X

佐藤亮一監修・小学館辞典編集部編 『標準語引き 日本方言辞典』

標準語を見出し項目とし、その下に各方言での語形を五十音順に並べ、その使用地域名を列挙したものである。見出しは約3600語で、小見出しを含めると約7000項目となっている。また、対応方言語形数は延べ15万に及ぶ。重要な点は次の2点である。まず、先行辞典は方言語形を見出しにしており、標準語から引きたいときには別索引を使っていちいち検索しなければならなかったが、この辞書はその必要がないこと。次に、ある方言形の下に地域名が並べられているので、分布状況が文字情報で一覧できること(絵の情報である言語地図は直感把握にはすぐれているが、場所をとるなどの欠点がある)。なお、本文のところどころに、様々な話題で方言の世界に誘うコラム「方言の窓」(119項目、各々400字程度)を配置し、巻頭に方言集一覧、巻末に都道府県別方言概説を収載している。

◎記述例

たいよう【太陽】
*うふぃ 沖縄県国頭郡 *おーでらし 福島県南会津郡 *おっさま 岩手県気仙郡 宮城県本吉郡 *おっさん 熊本県中部 *おっしさま 宮城県栗原郡 *おてんきさま 岩手県気仙郡 *おひ 高知市「今日はおひがあたらん」 《中略》 *おひーさん 福井県敦賀郡 岐阜県不破郡・海津郡 愛知県東加茂郡(幼児語) 三重県北牟婁郡 京都府愛宕 大阪府大阪市・泉北郡 兵庫県 奈良県北葛城郡 和歌山県 島根県石見 広島県 香川県 愛媛県 高知県 《後略》(775ページより引用)

※上記、《中略》《後略》とも、地域名を略したのではなく、小見出しの方言語形を略したものである。

(2004年1月1日発行 小学館刊 A5判縦組み 1467+7ページ 7,800円+税 ISBN 4-09-508211-9

山口明穂著 『日本語の論理―言葉に現れる思想―』

いくつかの表現形式を題材に、日本語独自の発想を捉えていこうとする論考である。第1章「日本語の論理」では、単数と複数、「ある」と「ない」、「峠」、「遅い」などを取りあげ、それぞれの形式から日本語の論理を探ろうとする。第2章「事実と表現の関係」は「受身・謙譲」の「れ奉る」を出発点とする論考。第3章「主語をどう考えるか」は、「が」は主格の助詞ではないこと、主語という用語の日本での扱われ方などについて述べる。第4章「「が」「は」の論理」、第5章「「ある」と「いる」の違い」、第6章「再論・助動詞「つ」―『源氏物語』をどう読むか」では表題の形式に沿って多様な角度からの考察が行われる。第7章「問いかけと答え」では、「はい」と「いいえ」、「yes」と「no」に関して意見を述べる。

(2004年2月1日発行 大修館書店刊 B6判縦組み 285ページ 2,000円+税 ISBN 4-469-22162-7

彭飛著 『日本語の「配慮表現」に関する研究―中国語との比較研究における諸問題―』

配慮表現に関するいろいろな面を論述・観察・分析したものである。著者の言う「配慮表現」は、相手の心が傷つかないないようにする表現から相手に対する好ましい印象を与える表現まで幅が広い。中国語で育った著者が日本語を使っての生活で感じた体験が基になっている。この研究の意義として日本語(および日本文化)の特徴解明、異文化における摩擦解消、国際関係における「配慮」の重要性確認などが挙げられている。全体は6部に分かれる。第1部は序論で、「配慮表現」の定義、研究の枠組み、敬語表現との相違点、目的と意義について述べる。第2部は「緩和表現」を扱う。「ちょっとわからない」の「ちょっと」などの付加、省略表現、表現の変更(「良くないと思う」を「どうかと思う」と変更する等)など、文法・語彙に関する諸相を記述あるいは分析する。第3部は「受益表現」として、「おかげさま」や「てくれる」などを扱う。第4部は「プラス価値付加表現」を扱う。これは相手にプラスイメージを与えるための言い換え(例えば「老人クラブ」を別語で言うなど)、社名変更などを扱う。第5部は「心地よい気分表現」を扱う。これは相手の気分をよくさせる表現を言い、「よく頑張っていますネ」や「立派なお家ですネ」などを扱うことを初めとして、種々の話題を展開する。第6部は終論で、中国語と日本語の相違についての調査、「気」「気配り」などの語義分析といった、対照文化・対照言語学的考察が行われる。なお、本書は1993年に大阪市立大学より学位を授与された博士論文を基に加筆・修正をしたものである。

目次は以下のようになっている。それぞれの部の下に、いくつかの章が存在する。

(2004年2月10日発行 和泉書院刊 A5判縦組み 610ページ 13,000円+税 ISBN 4-7576-0246-4

斎藤倫明著 『語彙論的語構成論』

『現代日本語の語構成論的研究―語における形と意味―』(ひつじ書房 1992年)に続く著作であり、著者の最近の研究テーマを反映したものとなっている。全体は3部に分かれる。第1部「語構成原論」では、この分野に関する全般的な考察を行う。語構成論とは何か、「単語化」による語彙的意味の形成などの問題を扱う。第2部「語構成と多義」は、 語構成と多義の関わりや多義的における語レベル固有の意味について具体的な例を検討する。また、語構成要素の多義性と語の多義性の問題を扱う。第3部「「語」をめぐって」は、語の本質をテーマにし、語構成論から見た場合と、文法論から見た場合の2つの角度から検討している。また、文法論における語規定がどうなっているかを、山田文法、松下文法を例にして見ていく。

章立ては以下のようになっている。

(2004年2月20日発行 ひつじ書房刊 A5判横組み 286ページ 5,200円+税 ISBN 4-89476-198-X

山田敏弘著 『日本語のベネファクティブ―「てやる」「てくれる」「てもらう」の文法―』

「てやる、てくれる、てもらう」などの恩恵系補助動詞を対象としてその意味・用法・機能を分析・記述したものである。包括的かつ詳細な記述に特徴がある。全体は3部に分かれる。第1部では構文的特徴について述べる。その中の第1章では視点・方向性を扱う。第2章では恩恵とは何かを与益者の自己制御性、受益者の性質から考える。第3章では格表示の問題をアンケートから考察する。第4章ではヴォイス的側面、続く第5章では直接・間接構造について論を展開する。第6章は非恩恵の用法、第7章は依頼表現について述べる。第2部では省略された要素を特定する機能について述べる。具体的には第8章で連文、第9章で複文、第10章で名詞修飾節での機能を分析する。第3部では授受動詞も含め、30あまりの言語からのデータをもとに類型的研究を行う。なお、本書は1999年に大阪大学に提出された学位請求論文が基になっており、さらにそれを踏まえて執筆された雑誌『日本語学』(明治書院)での考察(2000/11〜2002/1に連載)も含んだものとなっている。

目次は以下のようになっている。

(2004年2月20日発行 明治書院刊 A5判横組み 381ページ 11,400円+税 ISBN 4-625-43320-7

竹林一志著 『現代日本語における主部の本質と諸相』

日本語の主語論(肯定論・否定論)の問題点を検討し、新たに「主部」という概念を立てることを主張したものである。さらにその概念の有用性の確認と、主部提示の諸相の観察を行っていく。認知言語学的な見方を取り入れている点、古代語の観察を補助線として使っている点に特色がある。全体は2部に分かれる。第1部「現代日本語における主部の本質」では、「主部」を設定することの必要性と、その本質について述べる。古代語の述定組織を手がかりにして、文の機能を論じ、そこから、「主部」とは「それについてある事柄の実現性の在り方が語られる対象(項目)である」とする。第2部「現代日本語における主部の諸相」は、主部の具体的な現れ方について述べる。主部概念は形の裏付けと結びついたものではないので、逆に、それがどのような助詞を伴うか、どのような形式によって示されるかを指摘する必要があるのである。これについては、「は」、「も」、「が」、「こそ」、「って」、無助詞形式のそれぞれについて述べる。なお、本書は学習院大学に提出された学位論文に改訂を加えたものである。

章立ては以下のようになっている。

(2004年2月25日発行 くろしお出版刊 A5判横組み 307ページ 3,800円+税 ISBN 4-87424-282-0

佐々木冠著 『水海道方言における格と文法関係』

水海道方言を題材にした統語論研究である。この方言は格形式がいわゆる標準語よりも多様であり、その分析を通じて日本語の格に関する事実を掘り起こすとともに、一般言語学で提案されている分析に対しても新たな貢献ができる、ということを示している。また、方言研究には、音韻・語彙研究が多く、文法研究が少ないが、その欠を補っており、今後の方言文法研究の豊かな可能性を示唆している。全体は2部に分かれる。第1部では標準語で「〜の」、「〜に」にあたる言い方にそれぞれ複数の格形式があることを述べ、その体系がどうなっているかを記述し、統語上の特性を考える。また、「〜を」に当たる形式に、有生・無生の性質が関わっていることを示し、それがある種の二重対格構文を許容することにつながっている事実を明らかにする。第2部では複合述語文(希求・受益・使役・受動・可能など、対応する単純構文と格配置が違ってくるような構文)を扱う。これらの構文における格形式を検討して、二重節的構造の想定という分析を提案する。なお、本書は1998年に筑波大学に提出された学位論文の改訂版である。今回、くろしお出版フロンティアシリーズ(日本語研究叢書)の16として出版された。

章立ては以下のようになっている。

(2004年3月5日発行 くろしお出版刊 A5判横組み 271ページ 3,800円+税 ISBN 4-87424-281-2

田島毓堂編 『語彙研究の課題』

田島毓堂氏の退官を機に編まれた論文集である。以下に論文題名と筆者名、概略を記す。

比較語彙論―構想と目的の概要―(田島毓堂)
*比較語彙論の概説。
比較語彙研究のための「参考文献抄」(田島毓堂)
*概説に続き、参考文献の情報を載せる。
翻訳論から見た比較語彙論(鈴木広光)
*翻訳論と比較語彙論の相違について述べる。比較語彙論から離れた位置にいた筆者からが述べる「比較語彙論」論。
意味分野別構造分析法による個別語彙比較の有効性(加藤浩司)
*田島の意味分野別構造分析法が、どのような語彙を対象とすべきかの考察。問題点と満たされなければならない条件について述べる。
『竹取物語』における「用の類」から「体の類」への変化(広瀬英史)
*古典文学全集と川端康成訳(新潮文庫)の『竹取物語』を意味分野別構造分析法により分析。
日韓小学校語彙の特徴―小学校の国語教科書を用いた比較語彙研究―(李庸伯)
*日韓小学校語彙の比較語彙研究。
北原白秋の詩と童謡に見る使用語彙の違い―大人向けから子ども向けへと対象が変わるとき―(加藤妙子)
*北原白秋の詩と童謡に見る使用語彙の違いを分析。
日韓並列シソーラスの構築に関する研究(韓有錫)
*『分類語彙表』を基にした並列シソーラス構築方法に関する研究。
比較語彙研究の観点から統合漢字の日本語的な意味性格を考察する―『大漢語林』における字義の一番目の意味記述に着目する―(林立萍)
*統合漢字(1993年ISO/IEC10646)に意味コードを付ける際、漢和辞典の第1番目の意味を利用する試み。
日中同形語「適当」と“適當”(林玉惠)
*日中の「適当」という語の対照。
オノマトペの構造(2)―2拍反復型オノマトペのモデル化および母音交替における形態と意味の分化について―(南部忠明)
*形態と意味の関係について「からから」等の2拍反復型を中心に考察。
和歌喩辞受容の一側面(多門靖容)
*古典散文の比喩について考える。和歌の比喩を中世散文がどのように受容したか。
『大正新修大蔵経』所収の本邦仏教典籍に現れる本草語彙(河野敏宏)
*本草語彙の特徴を探るため、その一つ一つの動植鉱物名の注釈を検討。
漢字音研究の語彙(中沢信幸)
*日遠の『法華経随音句』に見られる特殊な語彙について考察。
キリシタン・ローマ字文献のグロッサリー(山田健三)
*巻末にある「和らげ」(=グロッサリー=解語彙)注解方法の違いをキリシタン日本語学習の文脈の中で統一的に説明。
『新スラヴ・日本語辞典』の語彙(駒走昭二)
*漂流民ゴンザが協力した辞典で使われている語彙の特徴を考える。
『類聚紅毛語訳』附録『万国地名箋』について(桜井豪人)
*森島中良編日蘭対訳単語集の付録(=『万国地名箋』)の編纂方法についての指摘。
漱石作品における語の習熟―「みたようだ」から「みたいだ」への変遷―(田島優)
*『吾輩は…』(1905)〜『明暗』(1916)の間に「みたようだ」から「みたいだ」に変化している。その様相を先行研究に触れつつ述べる。
語彙論の対象―あとがきにかえて― (田島毓堂)
*「語彙論」の問題点について述べる。

(2004年3月25日発行 和泉書院刊 A5判横組み 338ページ 9,000円+税 ISBN 4-7576-0252-9

根上剛士著 『近世前期のてにをは書研究』

既発表論文を加筆のうえ一書にまとめたものである。てにをは書に関する論文が中心で、その多くは、国語学史の基礎固めとしての伝本調査、成立事情に関する研究である。扱われている資料は、中世から近世にわたる。第1部「てにをは秘伝書研究」は、『手爾葉大概抄』や、いわゆる「姉小路式」に関する研究である。第2部「てにをは書研究」は、第1章から第6章で村上織部のてにをは研究書(『古今集和歌助辞分類』)を扱う。中世と、近世中期以降の国学者による文法研究の間を繋ぐ研究という扱いである。第7章から第9章で富士谷成章の『あゆひ抄』を扱う。第3部「古辞書・仮名遣い書の研究」には、『易林本節用集』、『文明本節用集』、『和漢通用抄』、『名目抄』、国立国会図書館蔵『定家仮名づかひ』を題材にした論が並ぶ。

部立ては以下のようになっている。

(2004年3月31日発行 風間書房刊 A5判縦組み 594+10ページ 18,000円+税 ISBN 4-7599-1429-3