ホーム
>
大会
>
過去の大会
>
平成12年度春季大会
国語学会平成12(2000)年度春季大会
日時 |
平成12年5月27日(土)・28(日) |
場所 |
専修大学 生田校舎 (川崎市多摩区東三田2-1-1) |
5月27日(土)
○シンポジウム [専修大学 生田校舎] 午後1時30分〜午後5時 |
日本語研究の新世紀 (総括 前田富祺・野村雅昭)
趣旨 21世紀の入り口にある今、国語学・日本語学は、どのような方向を目指して、研究を進めていくべきかを考える。4つのトピックによる分科会を設け、参加者相互の意見交換を含む活溌な展開を期待する。 |
A分科会 [1号館132教室] |
日本語史研究の視点 (企画・担当 鈴木泰・高梨信博)
趣旨 文法史・方言国語史・文体史・語彙表記史・音韻史の各視点から言語変化の方向をさぐり、21世紀の日本語がおかれる歴史的な言語状況を明らかにする。
|
文法史の視点 | 北海道大学助教授 ハイコ・ナロック |
方言国語史の視点 | フェリス女学院大学教授 安部 清哉 |
文体史の視点 | 東京大学助教授 月本 雅幸 |
語彙表記史の視点 | 愛知県立大学教授 田島 優 |
音韻史の視点 | 武蔵大学教授 石井 久雄 |
B分科会 [1号館133教室] |
日本語学史の構想 (企画・担当 釘貫亨・豊島正之)
趣旨 日本語研究に多くの情報を発信しながら、従来の国語学史では必ずしも主要な叙述を与えられなかった研究に注目し、その個性的な言語認識の学史的意義を再評価することによって新しい日本語学史構築への展望を探る。 |
ロドリゲス文典成立の背景 ─品詞論をめぐって─ | 南山大学教授 丸山 徹 |
近世の動詞研究 ─春庭の場合─ | 北海道文教大学教授 渡辺 英二 |
近世邦人の蘭文典研究 | 東京大学名誉教授 古田 東朔 |
「国語」の学の再編成 ─明治期の日本語研究─ | 九州大学専任講師 鈴木 広光 |
C分科会[2号館213教室] |
単語と文の間にあるもの (企画・担当 石井正彦・野田尚史・村木新次郎)
趣旨 現代日本語の単語と文との間にみとめられる諸単位をとりあげ、それらの特徴やそれらと単語・文との関係を論じるとともに、あらためて日本語における単語や文とはなにかという問題にせまってみようとするものである。 |
音韻から見た「語」と「文」の境界 | 神戸大学助教授 窪園 晴夫 |
単語の単語らしさと単位性 | 東北大学教授 斎藤 倫明 |
命題と命題核 | 神戸市外国語大学教授 益岡 隆志 |
擬似節について ―語・句と文の間― | 東京大学専任講師 大島 資生 |
D分科会[2号館223教室] |
談話研究の方法と広がり (企画・担当 佐久間まゆみ・陣内正敬)
趣旨 これまでの談話研究について、「談話の構造」「談話の機能」「談話と社会」「談話と教育」の四つの観点から総括を行ない、これからの談話研究の課題とその解決方法を探る。談話研究を広く眺望することによって、研究者の共通認識と相互刺激が成されることを期待する。 |
談話研究の課題 | 国立国語研究所部長 杉戸 清樹 |
談話における関係性と組織性 | 上越教育大学助教授 野村眞木夫 |
参加者の相互作用による談話の統合的機能 | ミネソタ大学準教授 ポリー・ザトラウスキー |
方言実録資料を用いた談話の社会言語学的アプローチ | 愛知教育大学非常勤講師 久木田 恵 |
日本語教育・学習の場における談話の研究の現状と課題 | 筑波大学助教授 堀口 純子 |
○懇親会 |
9号館(120年記念館)5階 ラウンジ
午後6時〜午後8時 会費6,000円 |
5月28日(日)
○研究発表会 [専修大学 生田校舎] |
《午前の部》 午前10時〜午前11時30分 |
A会場[1号館132教室] |
萬葉集の字余りと母音脱落現象 |
大阪市立大学大学院生 |
佐野 宏 |
『哲学字彙』における漢文注記の訳語 |
北海道大学大学院生 |
朴 均轍 |
B会場「1号館133教室] |
「怒りを表す動詞(句)」の意味分析 |
名古屋大学大学院生 |
馬場 典子 |
動詞慣用句の慣用性を計る方法 ―統語的操作を手段として― |
筑波大学大学院生 |
石田 プリシラ |
C会場[2号館213教室] |
ルビ問題に見る日本語と政治 ―1938年と現代― |
ロシア極東国立総合大学準教授 |
仲矢 信介 |
説明的文章の構造認定の方法に関する試論 ―読解活動における文章構造の理解― |
山脇学園中学・高校教諭 |
立川 和美 |
《昼休み》 午前11時30分〜午後1時30分
|
《午後の部》 午後1時30分〜午後4時50分 |
A会場[1号館132教室] |
鷺流狂言台本保教本の待遇表現について ―対称代名詞「オマエ」を中心に― |
大阪大学大学院生 |
米田 達郎 |
中世末期日本語の基本形について ―終止法で現在の状態を表している場合を中心に― |
筑波大学大学院生 |
福嶋 健伸 |
後期咄本に現れる「ま」「は」「ば」行表記について |
早稲田大学大学院生 |
三原 裕子 |
定家以前 ―藤末鎌初の仮名文献の表記について― |
清泉女子大学助教授 |
今野 真二 |
B会場「1号館133教室] |
日本語における心理動詞の格標示について |
大阪外国語大学助手 |
山川 太 |
仙台市方言における終助詞「ッチャ」の談話機能 |
東北大学大学院生 |
玉懸 元 |
琉球・八重山(石垣宮良)方言の条件表現 |
獨協大学非常勤講師 |
伊豆山敦子 |
岩手方言における母音無声化の変容 |
フェリス女学院大学助教授 |
齋藤 孝滋 |
C会場[2号館213教室] |
現代日本語における「〜タメ(ニ)」形式の意味・用法と使用実態 |
大阪大学大学院生 |
黄 意雯 |
判断形成のモダリティ |
岡山大学助教授 |
宮崎 和人 |
「(アル/)イル」と「テイル」をめぐって ―韓国語との対照という観点から― |
筑波大学助手 |
安 平鎬 |
比較の基準を表す「より」「ほど」「くらい」について |
福井工業高等専門学校助教授 |
森 貞 |
○会員総会
|
[1号館132教室] 午後4時50分〜午後5時20分 |