〓〓〓日本語学会からのお知らせ 第290号(2024年1月7日)〓〓〓 ※本メールアドレスは配信専用のため、ご返信いただけません。 ━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 2025年頭 会長挨拶 ━━━━━━━━━━━━━━━ 日本語学会会員の皆様、明けましておめでとうございます。年頭にあたり、ひとこと御挨拶申しあげます。 今年は穏やかな幕開けとなりました。新型コロナウィルスも、ほとんど話題にのぼらないくらい収まってきました。ただ、昨年元日に起きた能登半島地震と9月に起きた能登豪雨からの復興はいまだ進まず、故郷に戻れないままお正月を迎えておられるかたも大勢いらっしゃいます。一日も早い復興を祈るばかりです。 また、今年は1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災から30年となります。このときは日本人だけでなく、多くの外国人が被災しましたが、外国の方に地震の緊急速報や避難情報、避難所でのいろいろな情報がうまく伝わらず、外国の方は大変苦労なさったと聞いております。使われていた日本語が難しかったことが、その原因の一つです。これをきっかけとして、弘前大学の佐藤和之氏を中心とするグループにより「やさしい日本語」の開発が始まりました。今では内閣府や文化庁、地方自治体、放送局、各種イベントなど、多くの場面で「やさしい日本語」が取り入れられるようになりました。 「やさしい日本語」の活動は、日本語の研究が研究者グループや学会だけにとどまっていてはいけないということを教えてくれます。研究テーマには、社会に結びつきやすいテーマとそうでないテーマがありますが、どんな研究もどこかで現代社会につながっているものです。阪神・淡路大震災から30年目の今年、改めてこの活動について考え、自分の研究を見つめ直してみたいものだと思います。 皆様の研究が今年も実り多いものになりますよう、学会でも努力してまいりたいと思います。本年もどうぞよろしくお願い致します。 2025年1月6日 日本語学会会長 木部暢子 ―――――――――――――――――――――――――――――― 「日本語学会からのお知らせ」(会員向け一斉メール)  バックナンバー https://www.jpling.gr.jp/kaiin/infomail/backnumber/  配信停止・配信先変更は,マイページにてご登録ください。  マイページ https://iap-jp.org/jpling/mypage/   ―――――――――――――――――――――――――――――― 日本語学会HP https://www.jpling.gr.jp/  X(旧Twitter) https://twitter.com/sjl_dig/  Facebook https://www.facebook.com/society.for.japanese.linguistics/ ――――――――――――――――――――――――――――――