大会の沿革
lastupdate 2021/3/8

 

大会予稿集のペーパーレス化について

日本語学会大会企画運営委員会

 

 2021年度春季大会から,大会予稿集の冊子版を廃止し,電子版(PDF版)を常時公開することになりました。
 電子版の常時公開に伴い,口頭発表の原稿の分量を,8ページ以内から6ページ以内に縮小します(判型はA4判,以下同様)。予稿集原稿の分量縮小には,①二重投稿に抵触しないよう,発表者の発表業績と,将来の論文化の権利を守る,②予稿と発表の乖離を生じにくくし,発表時のプレゼンテーション上の工夫の余地を広げる,という意図があります。なお,口頭発表以外の発表形態の原稿の分量は,ポスター発表6ページ以内,ワークショップ14ページ以内,シンポジウム26ページ以内とし,変更はありません。
 また,電子版の常時公開にあわせて,学会ホームページ掲載用発表要旨は廃止します。

 

※『日本語の研究』第16巻3号に掲載

(2021年3月8日掲載)

 

「発表形態」「応募要領」の一部改定について(2019年11月改定)

日本語学会大会企画運営委員会

 

 2020年度春季大会以降の発表形態の変更にともない,「発表形態」及び「応募要領」の記載内容を改定いたしました。主な改定内容は,以下の通りです。

 

【「発表形態」の改定】

1 口頭発表,ポスター発表,ワークショップのそれぞれの発表形態,発表時間,機器使用(ポスター発表についてはポスターの判型),追加資料の配布の可否,発表賞の対象となるか否かについて明文化しました。

2 口頭発表でご応募いただいた発表のうち,応募時にポスター発表での発表を可とするもので,委員会においてポスター発表のほうが適当と判断されたものについては,ポスター発表での発表をお願いする場合があることを明記しました。

【「応募要領」の改定】

3 応募件数について,同一の応募者が同一の大会で筆頭発表者として応募できる件数を,「口頭発表・ブース発表のいずれか1件とワークショップにおける発表1件の合計2件」から,「口頭発表・ポスター発表・ワークショップのいずれか1件」としました。口頭発表で応募された発表をポスター発表に変更する場合があること,また,新しいプログラムでは,ポスター発表とワークショップの実施時間が一部重なるためです。

4 ワークショップの応募用要旨作成にあたっては,発表者(筆頭発表者・共同発表者)の氏名と役割を明記していただくことにしました。複数の提題の連関によって進行するという性格上,各々の発表者とその役割が企画の目的や内容に対応しているかを確認する必要があるためです。

5 二重発表の禁止について,以下のように文言を変更しました。
(変更前)他の学会などで発表したもの,あるいは発表する予定のものとほとんど同じ内容の発表応募を禁じます。
(変更後)他の学会などで既に発表した,もしくは発表の申し込み中である内容,また,既に学術刊行物に掲載された,もしくは投稿中である論文と極めて類似する内容の発表応募を禁じます。

 

 また,これまで「大会発表要領」に記載されていた内容を,「発表形態」「応募要領」に盛り込み,旧来の「大会発表要領」は廃止いたしました。旧来の「大会発表要領」には,以下の規定がありましたが,発表時のプレゼンテーション上の自由度を損なうものと考え,明文化しないことにいたしました。

 「パワーポイントを使用する場合,スライドに提示する内容は予稿集に沿ったものに限ります。予稿集にない内容(特に分析結果等)を加える,予稿集とは異なる構成にする等の変更は一切禁止します。資料番号等は,予稿集の番号と一致させてください。」

 明文化はしないものの,審査を経て採用された発表が,予稿集の内容から大幅に逸脱することは望ましいことではない,という点についてはご理解いただき,発表の際には十分にご留意くださいますようお願いいたします。

 

※『日本語の研究』第16巻1号に掲載予定

(2020年2月3日掲載)

 

発表形態の再編について

日本語学会大会企画運営委員会

 

 2020年度春季大会から,これまでのブース発表及びワークショップを再編し,(1)ポスターのみを使用し,主に研究成果に関する意見交換を行うポスター発表と,(2)パソコンや音声機器を用いた研究資材(データベース,調査資料類)のデモンストレーションや,特定のテーマについて複数の発表者が口頭で発表を行うなどして,聴衆と自由に議論を交わすワークショップとの,2つの発表枠を設けることにいたします。

 ブース発表とワークショップは,いずれも2010年度秋季大会から設けられたものです(設置の経緯については,「ポスター発表・デモンストレーションのブース発表への再編について」及び「ワークショップの新設について」をご参照ください)。

 ブース発表は,2002年度春季大会で導入されたポスター発表とデモンストレーションを統合する発表形態として設置されました。この統合が行われたのは,「口頭発表に比べ,ポスター発表とデモンストレーションの発表件数は非常に少なく,低調」だったためですが,ブース発表の導入から約10年が経ち,この発表枠での発表応募も一定数を保つようになってきています。その一方で,ブース発表の発表形態の多様さは,この発表枠の性格を不明確なものにし,大会運営に支障を生じている面があるのも否めません。これまで実施されてきたブース発表は,個人研究の成果をポスターのみを使用して発表するものと,共同研究プロジェクトで構築された各種データベースの紹介及びその応用研究の成果をプロジェクタ,音声機器等を使用して発表するものに大別されますが,その発表形態から自ずと後者には聴衆が集まりやすく,近年の発表応募は後者に片寄る傾向が顕著です。また,大会を運営する側に立つと,複数の発表をオープンスペースで行うのに適しているポスター発表に対し,プロジェクタや音声機器を使用する発表は相応のスペースと区切られた空間が必要であり,発表会場の割り振りにも頭を悩ませるところとなっています。

 一方,本学会のワークショップは,参加者の多様な関心に応えることを意図して,大会企画運営委員会が企画するシンポジウムと同じ時間帯に行ってきましたが,導入された当初は各大会でほぼ2件の発表が行われていたのに対し,昨今は各大会1件の発表にとどまることが多く,特にここ3年(2017~2019年度)は,春季大会で各1件,秋季大会は応募なしという状況が生じています。応募が低調となっている理由の一つには,シンポジウムと同じ時間帯に開催されることによる,参加者の集まりにくさがあると思われます。

 今回の再編によって設置するポスター発表及びワークショップは,いずれもシンポジウムとは異なる時間帯に実施します。ポスター発表は,口頭発表と並ぶ研究成果の発表の場として位置づけ,さらに発表者と聴衆がより緊密で自由な議論を交わすことのできる発表枠として設置します。ワークショップは,日本語研究全般の活性化につながる有益な情報共有と意見交換の場として位置づけ,会員相互の交流をより活発なものにすることを企図した,自由度の高い発表枠として設置します。こうした設置目的の違いにより,ポスター発表は,口頭発表とともに,大会発表賞の選考対象とし,ワークショップは,大会発表賞の選考対象とはしません。

 口頭発表,ポスター発表,ワークショップがそれぞれの発表形態の特性を活かした形で実施できるよう,多くの会員の皆さまの発表応募をお待ちしています。

 

※『日本語の研究』第15巻3号に掲載

(2019年9月17日掲載)

 

「研究発表応募要領」一部改定について(2018年10月改定)

日本語学会大会企画運営委員会

 

 日本語学会大会企画運営委員会では,このたび,「研究発表応募要領」(以下,「応募要領」)を一部改定することと致しました。

 応募要領の改定は,応募書類作成方法及び応募上の注意点の明確化とともに,応募手続きと審査過程の効率化をはかるためのものです。

 「応募要領」に関する改定点は,以下の通りです。なお,特に断りのない限り,この改定は口頭発表・ブース発表・ワークショップに共通して適用されます。

 

1 「応募件数」の規定を設け,同一の応募者が同一の大会で筆頭発表者(代表者)として応募できる件数の上限を,口頭発表・ブース発表のいずれか1件とワークショップにおける発表1件の合計2件としました。

2 「応募方法」について,「①応募者情報記入シート」(Excelシート)を導入し,応募者に関する情報はこちらに記入して提出してもらうこととしました。ただし,このシートのダウンロードが難しい場合には,必要な情報を文書ファイルにまとめて提出することも可とします。

3 「応募方法」について,「②応募用要旨」の文字数に関する目安を設けることをやめ,図表・参考文献も含めて,口頭発表及びブース発表は「A4判用紙1ページ以内」,ワークショップは「A4判用紙2ページ以内」としました。

4 「提出先」における提出方法について,従来のメールまたは郵送から,基本的にメールによる提出としました。やむを得ず郵送をする場合も,応募書類(①及び②)の電子ファイルをCD等のメディアに保存して提出することとします。

5 採択後に,予稿集の原稿に加えて,学会ホームページ掲載用要旨を提出してもらうこととしました。

 

 これらの改定を行った主な理由は,次の通りです。

 

 1は,これまで明示されてきませんでしたが,過去の大会の発表実態を勘案した上で,会員の発表機会均等を図るために明示することとしました。

 2は,従来特定の書式が用意されておらず,記入方法が応募者に委ねられていたものです。応募時における応募者情報入力の簡便化を図るとともに,必要な情報の記入漏れ等を防ぐために,応募者情報記入シートによる提出を求めることとしました。

 3は,これまで,口頭発表・ブース発表はA4判用紙1ページに1,200字~1,500字程度,ワークショップはA4判用紙2ページに2,600字~3,000字程度という字数の目安が示されていたものを,より単純で自由度の高い規定に変更したものです。ただし,読みやすさへの配慮は求めますので,ご留意ください。

 4は,すでにメールでの提出が一般化したことによるものです。

 5は,これまで機関誌掲載用として大会終了後に提出を求めていた発表要旨を,予稿集原稿提出時に同時提出してもらい,大会開催に先立って学会ホームページに掲載するというものです。学会ホームページ掲載用要旨は,大会終了後もそのまま大会プログラムとともに掲載します。大会の事前告知としてのみならず,機関誌掲載用要旨に代わる大会の事後記録としても,ご活用ください。

 

 なお,本応募要領の改定は,2019年度春季大会での発表応募から適用されます。

 会員の皆様のご理解とご協力とをお願い申し上げます。

 

※『日本語の研究』第14巻4号に掲載

(2018年11月1日掲載)

 

口頭発表とブース発表の同時応募の開始について

大会企画運営委員会

 

 2011年度春季大会(神戸大学)から,口頭発表とブース発表という2つの発表形態のうち,一方を第1希望とし,もう一方を第2希望として応募できるようにします。

 

 口頭発表に応募するときにブース発表を第2希望とすることも,逆に,ブース発表に応募するときに口頭発表を第2希望とすることもできるようにします。これまでどおり,第2希望なしで応募することも,もちろん可能です。

 

 このようにするのは,大会プログラムを編成しやすくするためです。開催校によっては口頭発表の会場として同じ棟や近くの棟で必要な数の大教室を確保するのが難しいことがあります。逆に,ブース発表の会場として広い場所を確保するのが難しいこともあります。机や椅子が固定されている教室をブース発表の会場にはできないからです。会場の制約によってよい研究発表を不採択にするよりは,第2希望の発表形態であっても発表をしていただくほうがよいと考えました。応募の際,第2希望を書いてくださいますと,多くの方に発表していただけるプログラムが編成しやすくなり,大会運営上,たいへんありがたく思います。

 

 第2希望の発表形態に回っていただくのは,審査結果の評点が低いものとは限りません。大会企画運営委員会として第2希望の発表形態で発表していただくことが大会全体の活性化のためによいと考えたものということになります。

 

 言わずもがなのことですが,第2希望の制度を作ることによって口頭発表とブース発表に優劣をつけるという意図はまったくありません。会場の制約によって,第1希望の口頭発表から第2希望のブース発表に回っていただくケースも,逆に,第1希望のブース発表から第2希望の口頭発表に回っていただくケースも出てくるだろうと思います。

 

 ただ,ブース発表より口頭発表の応募のほうがかなり多い現状を考えますと,第1希望の口頭発表から第2希望のブース発表に回っていただく場合が多くなることが予想されます。

 

 ブース発表は,発表者が多数の来場者から建設的なコメントや有益な情報を得られる発表形態です。発表者の発表後の満足度もブース発表のほうが口頭発表より高いように思われます。大会企画運営委員会としては,ブース発表をさらに充実させたいと考えています。多くの会員の皆さまが第1希望あるいは第2希望としてブース発表に応募してくださることを願っています。

 

 なお,大会での研究発表の具体的な応募方法は,『日本語の研究』第6巻4号(『国語学』通巻243号)掲載の「日本語学会2011年度春季大会予告および発表者募集」(pp.222-228)をご覧くださるようにお願いいたします。同じものを学会ホームページにも掲載しています。

 

※『日本語の研究』第6巻4号(『国語学』通巻243号)p.222に掲載

(2010年9月21日掲載)

 

ポスター発表・デモンストレーションのブース発表への再編について

大会企画運営委員会

 

 2010年度秋季大会から,大会での研究発表の形態であるポスター発表とデモンストレーションを廃止し,両者を合わせた形態として「ブース発表」を設けることにしました。

 

 ポスター発表とデモンストレーションは,2002年度春季大会から導入されました。ポスターやデータベース・音声・画像などを媒介に,発表者と聴衆とが自由な雰囲気でじっくりと議論できる場を作ることをねらったものでした。

 

 導入から8年が経ちましたが,口頭発表に比べ,ポスター発表とデモンストレーションの発表件数は非常に少なく,低調です。2009年度春季大会からは,ポスター発表とデモンストレーションの形態を一部見直し,活性化を図ろうとしましたが,あまり効果はないようです。そこで,このたび,ポスター発表とデモンストレーションのあり方を全面的に見直すことにしました。

 

 ポスター発表やデモンストレーションの一番のねらいは,発表者と聴衆が自由な議論を交わすことにあります。従来の二つの発表形態を「ブース発表」として一つにまとめ,定められた時間と空間の範囲で自由なやり方で発表できる形態とすることにし,自由度を高めます。ポスターを貼って発表してもよいですし,パソコンや音声機器などを持ち込んでも構いません。もちろんその両方を活用しても問題ありません。

 

 ブース発表の時間帯はこれまでどおり大会2日目としますが,原則として昼休みには重ねず,昼休みの前後に口頭発表とも重ならないように設定するように変更します。昼休みの時間とブース発表の時間はやや短めになりますが,ご了解をお願いします。

 

 また,2009年度春季大会からポスターは終日掲示することになっていましたが,ポスターの掲示は終日掲示から発表時間内だけの掲示に変更します。ポスターの終日掲示は,発表者にとっても,会場の設営をする開催校にとっても,予想以上に負担が大きいことがわかったためです。

 

 応募についての詳しいことは,本号の「ブース発表募集案内」をご覧くださるようにお願いいたします。この募集案内は,学会ホームページにも掲載しています。

 

 これまでのポスター発表やデモンストレーションでも,発表者からは「やってよかった」という声を聞くことがよくあります。「細かい点までアドバイスをもらえた」とか「複数の人から同じことを言われ,自分の研究のよい点と悪い点がはっきりした」とか「同じことを研究している同世代の人と知り合えた」といった声です。一般に口頭発表の発表者より発表後の満足度が高いような印象があります。

 

 多くの会員の皆さまがポスター発表とデモンストレーションを再編した新しい研究発表の形態であるブース発表に応募してくださることを願っています。

 

※『日本語の研究』第6巻2号(『国語学』通巻241号)p.152に掲載

(2010年2月9日掲載)

 

ワークショップの新設について

大会企画運営委員会

 

 2010年度秋季大会から,大会での研究発表の新しい形態として「ワークショップ」を設けることにしました。

 

 これまで日本語学会では,会員の皆さまから募集する研究発表の形態として口頭発表とポスター発表とデモンストレーションがありました。一方,大会企画運営委員会が企画するものとしてシンポジウムや講演がありました。

 

 大会企画運営委員会では,会員の皆さまからさらに多様な企画を提案していただければ大会がより魅力的なものなるだろうということで,会員の皆さまから募集する研究発表の形態としてワークショップを新設することにしました。

 

 ワークショップは,複数の発表者が口頭で発表を行った後,聴衆と質疑応答などを行うことによって,特定のテーマについて議論を交わす研究発表の形態です。時間は3時間(休憩時間30分を含む)を基本とします。発表者は3名から4名程度を標準とします。必要に応じて指定討論者などを加えることもできます。

 

 大会企画運営委員会としましては,多くの会員の皆さまが多様なテーマでワークショップに応募してくださり,大会を盛り上げてくださることを願っています。

 

 なお,今後も引き続き,大会企画運営委員会が企画するシンポジウムなどを1日目に行います。ワークショップは原則として1日目のシンポジウムと同じ時間帯に行われます。ワークショップにご応募の際は,シンポジウムのテーマとあまり重ならないようにしていただければ幸いです。シンポジウムの内容は,早めに学会ホームページでお知らせするようにいたします。

 

 応募についての詳しいことは,本号の「ワークショップ募集案内」をご覧くださるようにお願いいたします。この募集案内は,学会ホームページにも掲載しています。

 

 なお,ワークショップの応募締め切りは口頭発表などより早くなっていますので,ご注意をお願いします。2010年度秋季大会の場合は,6月3日(木)必着です。

 

 ワークショップは,科学研究費補助金などによる研究成果の発表の場として使っていただいても結構です。また,これから始める研究プロジェクトの方向性を決めるために多くの会員から意見を聞く場として活用していただいても構いません。あるいは,意外な組み合わせの発表者を集めた1回限りの企画もありがたく思います。

 

 取り上げるテーマは,多くの会員が関心を持ちそうなものだけでなく,先端的なテーマや学際的なテーマも歓迎します。

 

 ぜひ新しい研究発表の形態であるワークショップにご応募くださいますようにお願い申し上げます。

 

※『日本語の研究』第6巻2号(『国語学』通巻241号)p.151に掲載

(2010年2月9日掲載)

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