日時
2013年6月1日(土) 13時30分-17時45分(シンポジウム,ワークショップ,会員総会)
2013年6月2日(日) 9時30分-16時20分(研究発表会)
場所
大阪大学 豊中キャンパス(〒560-8532 大阪府豊中市待兼山町1-5(文学部))
開催校委員
金水敏(委員長),岡島昭浩,工藤真由美,渋谷勝己,矢田勉,高木千恵,依田恵美,岩田美穂,藤本真理子,大田垣仁,森勇太
共催
大阪大学大学院文学研究科
全体スケジュール
13時30分-13時45分 | 開会式 | 大阪大学会館講堂 |
14時00分-17時00分 | シンポジウム | 大阪大学会館講堂 |
14時00分-17時00分 | ワークショップ |
第1会場(法・経済学部講義棟 1階 経第1番講義室) 第2会場(法・経済学部講義棟 1階 法第2番講義室) |
17時15分-17時45分 | 会員総会 | 大阪大学会館講堂 |
18時00分-20時00分 | 懇親会 | 学生交流棟カフェ&レストラン「宙(sora)」 |
9時30分-11時00分 | 口頭発表《午前の部》 |
A会場(法・経済学部講義棟 1階 経第1番講義室) B会場(法・経済学部講義棟 1階 法第2番講義室) C会場(法・経済学部講義棟 2階 法第3番講義室) |
11時10分-12時10分 | ブース発表 |
D会場(文・法・経済学部研究講義棟 2階 法第22番講義室) E会場(文・法・経済学部研究講義棟 2階 法演習室H) F会場(文・法・経済学部研究講義棟 2階 法演習室I) |
13時00分-16時20分 | 口頭発表《午後の部》 |
A会場(法・経済学部講義棟 1階 経第1番講義室) B会場(法・経済学部講義棟 1階 法第2番講義室) C会場(法・経済学部講義棟 2階 法第3番講義室) |
6月1日(土)
開会式 [大阪大学会館講堂]13時30分-13時45分
会長挨拶 小林賢次
開催校挨拶 江川温(大阪大学全学教育推進機構長)
シンポジウム [大阪大学会館講堂] 14時00分-17時00分
話し言葉と書き言葉の接点
趣旨
日本語は,音声言語と文字言語で表現が大きく異なり,その二つは截然と分かたれる。一般には,漠然とそう思われています。しかし,日本語研究者であれば,言語事実がそれほど単純ではなく,両者に連続性があることを誰もが知っています。
歴史的に見れば,音声言語のさまざまな特徴は,文字言語に取り込まれていきますが,その取り込まれ方は,それぞれの時代の社会的・文化的・技術的制約を受けています。そして,その背後には,解明の待たれる謎がいくつも隠されているわけです。
たとえば,近世から近代にかけて,音声言語のスタンダードは,どのようにして文字言語になっていったのでしょうか。一方,「打ち言葉」全盛の現代社会のなかで,方言はどのように書かれ,その表現性を発揮しているのでしょうか。また,文字言語における,読み手に対する語りかけや独り言のような表現については,どのように位置づけたらよいでしょうか。さらに,音声言語が単純で断片的な構造を嫌い,複雑な構造を好むという意外な現象は,どう考えればよいのでしょうか。
今回のシンポジウムは,パネリストのご専門の分野から,音声言語と文字言語の境界とみられる現象を取りあげ,話し言葉,書き言葉をどう定義し,どう分析したらよいか,その考え方と方法を議論します。
パネリスト
定延利之(神戸大学),田中ゆかり(日本大学),野田春美(神戸学院大学),野村剛史(東京大学)
司会
石黒圭(一橋大学)
企画担当
石黒圭,橋本行洋
ワークショップ 14時00分-17時00分
第1会場 [法・経済学部講義棟 1階 経第1番講義室]
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テキストを使った方言研究から見えてくること―危機方言の調査と記述―
木部暢子(国立国語研究所),狩俣繁久(琉球大学),下地理則(九州大学),中山俊秀(東京外国語大学),大槻知世(東京大学学生)
第2会場 [法・経済学部講義棟 1階 法第2番講義室]
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岡崎敬語調査報告―パネルサンプルの分析―
松田謙次郎(神戸松蔭女子学院大学),阿部貴人(統計数理研究所),熊谷智子(東京女子大学),
片岡邦好(愛知大学)
会員総会 [大阪大学会館講堂] 17時15分-17時45分
懇親会 [学生交流棟カフェ&レストラン「宙(sora)」] 18時00分-20時00分
会費: 事前申し込み(5月22日(水)まで) 一般 5,000円 学生 3,000円 /当日申し込み 一般 6,000円 学生 4,000円
6月2日(日)
研究発表会 [大阪大学豊中キャンパス] 9時30分-16時20分
口頭発表《午前の部》 9時30分-11時00分
A会場 [法・経済学部講義棟 1階 経第1番講義室]
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南あわじ市沼島方言の複合語アクセントから推定される低起式音調の通時的変化
中澤光平(東京大学学生)
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曖昧アクセントの一解釈―埼玉特殊アクセント地域における三拍名詞のゆれの分析から―
亀田裕見(文教大学)
B会場 [法・経済学部講義棟 1階 法第2番講義室]
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江戸末期から明治初期における連体形準体法から準体助詞ノへの推移と使用の動向
蔡欣吟(明治大学学生)
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箕作麟祥訳『仏蘭西法律書 訴訟法』における翻訳の方法―英語系辞書使用の観点から―
南雲千香子(東京大学学生)
C会場 [法・経済学部講義棟 2階 法第3番講義室]
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会話における修復の機能に対する一考察―調整との関係に着目して―
張玲玲(北海道大学学生)
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「ラレテイル」の文の動作主不表示―「ラレテイル」のアスペクト的意味と動作主の特性からの分析―
李藝(神戸市外国語大学学生)
ブース発表 11時10分-12時10分
D会場 [文・法・経済学部研究講義棟 2階 法第22番講義室]
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「日本語歴史コーパス 平安時代編」先行公開版デモンストレーション
小木曽智信(国立国語研究所),中村壮範,須永哲矢,冨士池優美,田中牧郎,近藤泰弘
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「首都圏の言語に関する研究文献目録」紹介
三樹陽介(韓国・朝鮮大学校),三井はるみ
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雑誌『国語学』全文データベースの運用と改良
高田智和(国立国語研究所),堤智昭,小木曽智信
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四モーラ畳語の情態副詞と形容動詞のアクセントの通時的考察
高山林太郎(東京大学学生)
E会場 [文・法・経済学部研究講義棟 2階 法演習室H]
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条件表現を表す「トキハ」に関する一考察―「ト」、「タラ」との比較をめぐって―
葉懿萱(台湾・東呉大学)
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V-N型漢語動詞の統語機能―移動を表すものを例に―
名古屋大学学生 張 善実
F会場 [文・法・経済学部研究講義棟 2階 法演習室I]
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心的距離による日本語・韓国語の代名詞対照
髙雅妃(神戸女学院大学学生)
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否定接続に見る意味と構造の相互関与―ナイデ、ナクテ、ナク、ズを例として―
吉永尚(園田学園女子大学)
《昼休み》 12時10分-13時00分
口頭発表《午後の部》 13時00分-16時20分
A会場 [法・経済学部講義棟 1階 経第1番講義室]
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上甑島諸方言の (形態) 音韻類型論
黒木邦彦(韓国・啓明大学校)
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鹿児島方言における過去否定形式の歴史
久保薗愛(九州大学)
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九州方言における可能表現の変遷
松田美香(別府大学)
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昔話の「語りの型」の地域差―文末表現を中心に―
日高水穂(関西大学)
B会場 [法・経済学部講義棟 1階 法第2番講義室]
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音便と穏便―悉曇学における―
蛭沼芽衣(九州大学学生)
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変体漢文語彙の性格―和文語及び漢文訓読語との関係について―
田中草大(東京大学学生)
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愛知県豊田市旧小原村方言の証拠性を表す形式-(i)jorについて
髙見あずさ(東京外国語大学学生)
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試食会におけるモダリティとエビデンシャリティの連鎖について
ポリー・ザトラウスキー(アメリカ・ミネソタ大学)
C会場 [法・経済学部講義棟 2階 法第3番講義室]
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意味の上でアスペクト対立を示す肯否対立―現代日本語の動詞文を例に―
井上正哉(東京大学学生)
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限界性を有する事態に対する否定の応答形式をめぐって
松田真希子(金沢大学),庵功雄
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第三者敬語の待遇レベルの数量化
荻野綱男(日本大学)