日本語学会2013年度秋季大会プログラム

日時

 2013年10月26日(土) 13時30分-17時00分(シンポジウム,ワークショップ)

 2013年10月27日(日) 9時30分-16時20分(研究発表会)

場所

 静岡大学 静岡キャンパス(〒422-8529 静岡県静岡市駿河区大谷836)

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開催校委員

 久島茂(委員長)

 

 

全体スケジュール

10月26日(土)

13時30分-13時45分 開会式 大学会館ホール
14時00分-17時00分 シンポジウム 大学会館ホール
14時00分-17時00分 ワークショップ

第1会場(共通教育B棟301室)

第2会場(共通教育B棟401室)

17時30分-19時30分 懇親会 生協第二食堂

 

10月27日(日)

9時30分-11時00分 口頭発表《午前の部》

A会場(共通教育B棟301室)

B会場(共通教育B棟401室)

C会場(共通教育B棟501室)

11時10分-12時10分 ブース発表

D会場(共通教育L棟202室)

E会場(共通教育L棟203室)

F会場(共通教育L棟304室)

13時00分-16時20分 口頭発表《午後の部》

A会場(共通教育B棟301室)

B会場(共通教育B棟401室)

C会場(共通教育B棟501室)

 

 

10月26日(土)

開会式 [大阪大学会館講堂] 13時30分-13時45分

 会長挨拶   

 開催校挨拶  伊東幸宏(静岡大学学長)

 

シンポジウム [大学会館ホール] 14時00分-17時00分

 日本語史はいかに叙述されるべきか

趣旨

 日本語史研究は、きわめて実証的な側面が強く、事実を掘り起こすことに大きな比重が置かれる傾向がありました。そのこと自体、きわめて重要な側面であることは間違いありませんが、ともすれば、歴史として叙述することに、あまり自覚的ではなかったという面がありました。

 しかし、日本語史研究が歴史的な研究である以上、そこには、歴史としての何らかの日本語史の叙述の方法があると思われます。

 たとえば、かつて日本語史叙述のキーワードとして「変遷」という概念が示されたことがあります。事実の羅列ではない、ダイナミックな歴史叙述ということが標榜されることもあります。また、「ストーリーとして述べる」「物語としてまとめる」といった言及もあり、このようなものは叙述の方法の一端を述べているものと思われます。

 では、そのような日本語史の叙述はどのようなものになるのでしょうか。あるいは、もう少し広く考えたとき、日本語史の叙述とはいかなるものであるべきなのでしょうか。もちろん、叙述の方法は、研究者によって異なるものであるともいえ、ひとつにかぎられるわけではないでしょう。このような議論は広くおこなわれるのがよいのではないでしょうか。

 そこで、このシンポジウムでは、パネリスト御自身の日本語史叙述の方法を語ってもらい、日本語史の叙述の方法について広く議論したいと思います。

パネリスト

青木博史(九州大学),肥爪周二(東京大学),矢田勉(大阪大学)

指定討論者

小野正弘(明治大学)

司会

大木一夫(東北大学)

企画担当

大木一夫,多門靖容

 

ワークショップ 14時00分-17時00分

第1会場 [共通教育B棟301室]
  • 講義の談話の単位と展開

    石黒圭(一橋大学),佐久間まゆみ(早稲田大学),渡辺文生(山形大学),宮田公治(日本大学),宮澤太聡(大阪観光大学)

 

第2会場 [共通教育B棟401室]
  • 甑島方言から考える方言類型論と方言接触論

    松丸真大(滋賀大学),黒木邦彦(韓国・啓明大学校),坂井美日(大阪大学学生),山本友美(中国・湘潭大学),平塚雄亮(西南学院大学)

  •  

    懇親会 [生協第二食堂] 17時30分-19時30分

     会費: 事前申し込み(10月16日(水)まで) 一般 5,000円 学生 3,000円 /当日申し込み 一般 6,000円 学生 4,000円

     

     

    10月27日(日)

    研究発表会 [静岡大学静岡キャンパス] 9時30分-16時20分

    口頭発表《午前の部》 9時30分-11時00分

     

    A会場 [共通教育B棟301室]
    • 日本語・韓国語指示詞の時制対照研究

      髙雅妃(神戸女学院大学学生)

    • 小説における指示副詞「コウ」「ソウ」の後続表現―発話動詞・思考動詞を修飾する場合―

      張子如(同志社大学学生)

     

    B会場 [共通教育B棟401室]
    • テクストにおける空間的配置動詞のアスペクト・テンス形式の意味と機能―「そびえる」を中心に―

      呉揚(岡山大学学生)

    • 四モーラ畳語と基層方言―東京都東村山市,鹿児島県甑島を例に―

      高山林太郎(東京大学学生)

     

    C会場 [共通教育B棟501室]
    • 近世・近代の西洋人による敬語研究の諸相―「でござる」の捉え方を事例として―

      青木志穂子(九州大学学生)

    • 江戸時代末期人情本の活字化資料にみられる諸問題―「あるのです」は「あるです」―

      浅川哲也(首都大学東京)

     


    ブース発表 11時10分-12時10分

     

    D会場 [共通教育L棟202室]
    • 伝達・確認の終助詞の意味記述にとっての「発話」―福岡市博多方言の終助詞「バイ」について―

      坪内佐智世(福岡教育大学)

    • 日本語における漢字・漢文を媒介とした言語借用モデルの構築

      ジスク・マシュー(山形大学)

    • 内田魯庵訳・翻訳小説『罪と罰』における従属節から見た近代口語文体

      小西光(国立国語研究所)

     

    E会場 [共通教育L棟203室]
    • 漢語副詞の受容と展開―<漢語の和化>と否定との呼応―

      新野直哉(国立国語研究所),橋本行洋,梅林博人,島田泰子,鳴海伸一

    • 古典籍原本画像と翻字テキストの対照ビュアーの開発

      高田智和(国立国語研究所),小助川貞次,堤智昭,斎藤達哉,小木曽智信,小野博

     

    F会場 [共通教育L棟304室]
  • 原本画像参照機能付き『明六雑誌コーパス』の開発

    近藤明日子(国立国語研究所),高田智和,小木曽智信,堤智昭

  •  


    《昼休み》 12時10分-13時00分

     


    口頭発表《午後の部》 13時00分-16時20分

     

    A会場 [共通教育B棟301室]
    • 助数詞「-店」の成立に関する言語的・社会的要因

      田中佑(筑波大学学生)

    • 「5-0と圧勝した」タイプの「と」の用法について

      須藤佳子(日本大学)

    • 近代日本語書き言葉における主語標示助詞ガ・ハ・ノの使用頻度について

      廉田浩

    • トートロジーとコピュラ文との関わりについて―意味構造から見る―

      張秀娟(中国・澳門大学学生),陳訪澤

     

    B会場 [共通教育B棟401室]
    • 方言におけるノダ相当形式の文法化―大阪方言と加賀地方若年層方言を対照して―

      野間純平(大阪大学学生)

    • 淡路島方言の述語形式「ヨットラ」について

      中澤光平(東京大学学生)

    • 待遇表現運用の実態にみるわきまえの動態―滋賀県長浜市方言の自然談話データから―

      酒井雅史(大阪大学学生)

    • 小学生の敬語行動

      荻野綱男(日本大学)

     

    C会場 [共通教育B棟501室]
    • 中古和文における体言下接の終助詞カナ・ヤ

      富岡宏太(國學院大学学生)

    • モノナリ文の特性とモノゾ文の「推量用法」

      勝又隆(福岡教育大学)

    • 倭玉篇から落葉集小玉篇への継承と工夫に就いて

      鈴木功眞(日本大学)

    • シモの古辞書に見える方言の反映をめぐって

      米谷隆史(熊本県立大学)

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