日本語学会2020年度秋季大会プログラム
lastupdate 2020/9/19

 

日時

 2020年10月24日(土) 10時00分-19時30分(口頭発表,ポスター発表,懇親会)

 2020年10月25日(日) 9時40分-17時00分(ワークショップ,ポスター発表,シンポジウム)

 

場所

 オンライン会場

   *事前参加申し込み(要参加費)を行った方に,「日本語学会2020年度秋季大会」プラットフォームサイトの認証ID,パスワードをご案内します。

 

実行委員

 近藤泰弘(委員長),*江口正,大田垣仁,*加藤大鶴,*金愛蘭,*齊藤美穂,高田智和,*高田三枝子,堤智昭,中俣尚己,*日高水穂,

松浦年男,*吉田永弘 (*大会企画運営委員兼任)

 

大会時間割一覧

 大会時間割一覧(今大会では大会ポスターに替えて時間割一覧を掲載します)

 

予稿集PDF版

 公開期間(大会前後2週間程度)【10月8日頃掲載予定】

※予稿集の冊子は,大会会期後に入手希望者を募り,有償頒布します。

 

2020年10月24日(土)

口頭発表 [Zoomウェビナー会場] 10時00分-16時55分

※発表要旨ダウンロードは【要旨】をクリックしてください。全てを一括でダウンロードする場合は,こちらの【一括】をクリックしてください。

 

【セッション1】 10:00~12:10

A会場

A-1 「~てナンボ」の構文パターンと意味機能

 井上直美(埼玉大学学生)【要旨

A-2 宮古語久松方言の形容詞相当形式の語としての自立性

 陶天龍(東京外国語大学学生)【要旨

A-3 関西方言における終助詞ゾの機能

 上林葵(神戸学院大学)【要旨

 

B会場

B-1 中古語におけるサラバ―「未然形+バ」条件節と比較して―

 川村祐斗(名古屋大学学生)【要旨

B-2 複合動詞「~ハツ」の歴史的変遷

 池田來未(お茶の水女子大学学生)【要旨

B-3 「Xモナニモ」の反駁用法成立について

 遠藤美里(名古屋大学学生)【要旨

 

【セッション2】 13:00~15:10

A会場

A-4 語彙統語論的なヴォイス対立と形態論的なヴォイス対立―漢語動名詞「影響」を中心に―

 王丹彤(岡山大学学生)【要旨

A-5 「ところ」の意味体系―メタファー論の見地から―

 パリハワダナ,ルチラ(京都大学)【要旨

A-6 現代日本語における「つもりだ」の意味再考

 阿久澤弘陽(京都大学)【要旨

 

B会場

B-4 近世~現代における接尾辞「~やすい」「~にくい」「~づらい」の意味・用法の変化―プラス評価,マイナス評価の観点から―

 石橋裕子(東京外国語大学学生)【要旨

B-5 中世末期~近代における上方語・大阪方言の「-オル」・「-ヨル」―人称に着目して―

 西谷龍二(大阪大学学生)【要旨

B-6 明治・大正期における副詞「きっと」の使用量の変化について

 吉本裕史(名古屋大学学生)【要旨

 

【セッション3】 15:30~16:55

A会場

A-7 日本語の主語的実体の多様性について

 張テイ(東京外国語大学学生)【要旨

A-8 相対補充節から見た「内の関係/外の関係」の分類

 三好伸芳(実践女子大学)【要旨

 

B会場

B-7 訓点資料に使用されたヲコト点・仮名点の計量研究―西大寺本『金光明最勝王経』平安初期点を用いて―

 柳原恵津子(国立国語研究所),高田智和(国立国語研究所)【要旨

B-8 「差」字の意味と乖離した「差す」表記の成立について

 山口翔平(関西大学学生)【要旨

 

C会場

C-1 「表記の手引き」類に準拠したテキストにおける表記のゆれ―実態調査と発生理由の検討―

 増地ひとみ(愛知淑徳大学)【要旨

C-2 日本人の読み書き能力1948年調査の非識字者率に対する新解釈

 横山詔一(国立国語研究所),前田忠彦(統計数理研究所),野山広(国立国語研究所),福永由佳(国立国語研究所),高田智和(国立国語研究所)【要旨

 

ポスター発表 [Zoomミーティング会場] 10時00分-15時15分

【セッション1】 10:00~12:15

P-1 【招待発表】明治初期の口語語彙と文語語彙―『日本語歴史コーパス』の「明治初期口語資料」と『明六雑誌』の語彙比較―

 田中牧郎(明治大学)【要旨

P-2 『現代日本語書き言葉均衡コーパス』新聞サブコーパスに対する新聞記事情報の付与

 加藤祥(目白大学),森山奈々美(津田塾大学学生),浅原正幸(国立国語研究所)【要旨

P-3 「昭和・平成書き言葉コーパス」の設計

 近藤明日子(国立国語研究所),小木曽智信(国立国語研究所),髙橋雄太(明治大学),田中牧郎(明治大学),間淵洋子(国立国語研究所)【要旨

P-4 数量を表す漢語副詞について―「少々」と「多々」を中心に―

 蔡嘉昱(筑波大学学生)【要旨

 

【セッション2】 13:00~15:15

P-5 【招待発表】キリシタン版にみる中世日本語の漢字と和訓の常用性

 白井純(広島大学)【要旨

P-6 漢語サ変動詞の受身文とその中国語訳文の対応関係

 陳曦(立命館大学学生)【要旨

P-7 鮎川哲也『ペトロフ事件』に観察される,旧満洲地域における「日中ピジン」

 岡田祥平(新潟大学)【要旨

P-8 テキストアナリシスによる『むつぼしのひかり』第1集のことば

 伊藤孝行(北海道大学)【要旨

 

*口頭発表とポスター発表では,回線の不具合などにより,5分以内の中断が生じた場合には,中断分の発表時間を延長して対応します。5分以内に回復できない場合は,当該時間帯の発表は中止し,同じ発表日に設ける「発表振替時間」に,中断が生じた時点以降の発表を行っていただきます。大会1日目は,セッション3の3枠目(17:00-17:40)に発表振替時間を設定しています。

 

懇親会 17時45分-19時30分(※)

 会費は無料です。研究大会事前参加申込者のみ,ご参加いただけます。

 (※)発表振り替えが生じなかった場合は30分程度繰り上げます。

 

2020年10月25日(日)

ワークショップ [Zoomウェビナー会場/Zoomミーティング会場] 9時40分-13時00分

【セッション4】 9:40~11:10

ワークショップ0 [Zoomウェビナー会場]

WS0 言語習熟論へ向けて―日本語研究と国語教育・初年次教育など―

 森山卓郎(早稲田大学),矢澤真人(筑波大学),安部朋世(千葉大学)【概要

*ワークショップ0は,日本語研究の今後の開拓分野を積極的に取り上げる一般公開の大会企画です。

 

ワークショップ1 [Zoomミーティング会場]

W-1 国文学研究資料館の情報資源の日本語学研究への活用

 岡田一祐(北海学園大学),宮本祐規子(国文学研究資料館),山本和明(国文学研究資料館),清水康行(日本女子大学)【要旨

 

【セッション5】 11:30~13:00

ワークショップ2 [Zoomウェビナー会場]

W-2 奥田靖雄構文理論の継承と発展

 志波彩子(名古屋大学),早津恵美子(名古屋外国語大学),茶谷恭代(桜美林大学),前田直子(学習院大学)【要旨

 

ワークショップ3 [Zoomミーティング会場]

W-3 『日本語歴史コーパス』活用入門

 小木曽智信(国立国語研究所),服部紀子(国立国語研究所),松崎安子(国立国語研究所)【要旨

 

*ワークショップでは,回線の不具合などにより,15分以内の中断が生じた場合には,中断分の発表時間を延長して対応します。15分を超える中断が生じた場合の「発表振替時間」は設けません。

 

ポスター発表 [Zoomミーティング会場] 9時40分-13時10分

【セッション4】 9:40~11:20

P-9 〈メタ的把握〉―〈主観的把握〉の裏を探る―

 佟一(広島大学学生)【要旨

P-10 副詞モウとマダについての分析―スケールを基にした多義性の考察―

 宮田瑞穂(東京大学学生)【要旨

P-11 『虎明本』と『狂言六義』における依頼話段の差異

 八坂尚美(関西大学学生)【要旨

 

【セッション5】 11:30~13:10

P-12 【招待発表】1万人を対象とした全国方言意識Web調査に基づく話者類型の抽出 ―「方言育ち共通語話者」の地域差・年代差を中心に―

 田中ゆかり(日本大学),前田忠彦(統計数理研究所),林直樹(日本大学),相澤正夫(国立国語研究所)【要旨

P-13 日本語の語中無声破裂音の音声的特徴―語末から切り出した単独発話の場合―

 Chu Chi(神戸大学学生)【要旨

P-14 カナダの大学におけるルーブリックを用いたピア・レスポンス活動の試み―作文プロダクトの分析を中心に―

 福岡寿美子(流通科学大学),Yoko Azuma Prikryl(Carleton UNIVERSITY)【要旨

 

*口頭発表とポスター発表では,回線の不具合などにより,5分以内の中断が生じた場合には,中断分の発表時間を延長して対応します。5分以内に回復できない場合は,当該時間帯の発表は中止し,同じ発表日に設ける「発表振替時間」に,中断が生じた時点以降の発表を行っていただきます。大会2日目は,昼休み中(13:15-13:45)に発表振替時間を設定しています。

 

シンポジウム [Zoomウェビナー会場] 14時00分-17時00分

 データから見る日本語と「性差」

   趣旨

 「日本語は世界の言語の中でも,男性語と女性語の相違が特に著しいといわれる」。

 1980年『国語学大辞典』に見えるこの記述は,現在どのように評価すべきであろうか。

 たとえば,2018年『日本語学大辞典』では,「女性語」「男性語」という性差は近代的なイデオロギーのもとに確立したものであって,古代においては存在しなかったとされる。また,それら「女性語」や「男性語」とされる形式が,実際の話し言葉の中では使用されなくなっているといったことを指摘する論文も数多く見られる。そういった状況の中で,冒頭の一文は修正すべきなのか,また,修正すべきだとすればどのように修正すべきなのか。

 「女性語」「男性語」すなわち,「女性/男性らしい言葉」を,現実に用いられる言語と異なるものとして区別したことは,近年における言葉と性差をめぐる研究成果の一つと言えよう。中村(2012)における「女ことば」の形成過程や,金水(2003)におけるステレオタイプとしての言葉の性差などは日本語学における現代的な到達点であると言える。

 その一方で,現実に用いられた言語のレベルにおいては,こうした到達点と組み合えるほどの十分な成果があるとは言いがたい。「女性語」や「男性語」が「使用されなくなった」と言われる現代の話し言葉において,場面や社会的立場,地理的な変異を含め,実際にはどのような言葉が用いられているのか,さらに歴史的にはどうなのか,そしてそこに「性差」はあるのか。古くて新しいこの問いには日本語研究の立場から応えるべき事柄が多く残されているように思われるが,本学会のシンポジウムではこれまで取り上げられていない。

 そこで本シンポジウムでは,言語の多様な実態に即して考えるという意味で「データから見る」という観点を基軸に据え,改めて日本語と「性差」について考えたい。現代では,言語的実態を捉えるための様々な手法,コーパス類などデータの蓄積,そしてそれを支える最新の理論に拠って,言語使用の実態をこれまで以上の精度で観測することが可能になりつつある。これらの資料や方法を用いることが,日本語の「性差」を,現時点においてどのように記述するべきなのかという議論の契機となるのではないかと考える。

 以上の趣旨をふまえ,パネリストは,あえて,言葉と「性差」の問題を主たる研究テーマとする方々ではなく,それぞれの言語データをお持ちの方とし,今回のテーマのためにお願いして考察していただくものである。より多くの幅広い研究者がこの問題に新たに関心を寄せるきっかけとなるようなシンポジウムとしたい。

参考文献:国語学会編(1980)『国語学大辞典』・日本語学会編(2018)『日本語学大辞典』東京堂出版,金水敏(2003)『ヴァーチャル日本語役割語の謎』岩波書店,中村桃子(2012)『女ことばと日本語』岩波書店

 

   パネリストの発表タイトルとキーワード

森山由紀子(同志社女子大学)「日本語の「性差」研究の現在―辞典・概論類の言説から―」

  キーワード:「女性語」,位相語,言葉の男女差

近藤 泰弘(青山学院大学)「平安時代語に見られるジェンダー的性質について―通時コーパスによる分析―」

  キーワード:ジェンダー,平安時代語,コーパス

小磯 花絵(国立国語研究所)「日常会話に見られる言葉の「性差」―『日本語日常会話コーパス』に基づく分析を通して―」

  キーワード:日常会話,性差,話し言葉コーパス

高木 千恵(大阪大学)「地域方言の「性差」を探る―関西方言話者の談話資料から―」

  キーワード:方言,ジェンダー,話し手の志向

 

   指定討論者

     遠藤織枝(元文教大学大学院教授),荻野綱男(日本大学)

 

   司会

     加藤大鶴(跡見学園女子大学)

   企画担当

     森山由紀子(同志社女子大学),加藤大鶴(跡見学園女子大学)

 

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