『日本語学大辞典』刊行1周年記念公開講演会 開催報告
日本語学会広報委員会
11月23日,東京大学にて開催されました,『日本語学大辞典』刊行1周年記念公開講演会は,雨天ながらも,100名以上の方が来訪され,成功裡に終えることができました。 「公開」と銘打ったとおりに,非会員の方の参加がありましたのは何よりでした。
全体のプログラム進行は1分の出入りもなく,きわめて順調に進みました。これは,まず,『日本語学大辞典』編集委員長・月本理事の,簡潔ながらも要点をおさえた開会挨拶とともに,ミニ・シンポジウムの先生方の手際のよさに依ります。フロアからの質問を4件も受ける時間が取れましたのも幸いでした。ことに20~30歳代の方から実質的な質問もありましたのは,嬉しいことでした。
講演の川添先生は,自己紹介にはじまり,研究者の道を断念した経緯におよびつつ,AIによる翻訳の例などを引いて,AIがどんなことをしているのかを見据えた,冷静かつ現実的な分析をもとに日本語研究の未来について語ってくださいました。
対談も終始なごやかに進行し,楽しくも示唆的なお話になりました。 森山理事の閉会挨拶は,川添先生の講演中,詳細を思い出せなかった小学校教材に明確に応じたお話しもあり,締めくくりにふさわしくまとめてくださいました。
当日の様子の写真を掲載します。また,こちらにも写真をまとめましたので御覧ください(Facebookのアルバムが開きます)。
御参加のみなさまには,改めて御礼申し上げます。
(2019年11月29日追記)
40年ぶりに改訂されました『日本語学大辞典』もお蔭様で順調に販売されております。
ここに,刊行1周年を記念して,公開講演会を開催する運びとなりました。
講師には,川添愛先生をお迎えします。九州大学大学院,南カリフォルニア大学,京都大学大学院にて理論言語学を専攻。言語学者として「東ロボくん」プロジェクトに参画される一方,作家としては話題作『白と黒のとびら オートマトンと形式言語をめぐる冒険』(東京大学出版会),『働きたくないイタチと言葉がわかるロボット 人工知能から考える「人と言葉」』(朝日出版社)ほかをご執筆,そして最新刊の『数の女王』(東京書籍),長編ミステリー『聖者のかけら』(新潮社)の上梓と,幅広くご活躍であることはご承知のことと思います。
公開講演会となりますので,会員ではない方もどうぞふるって御参加ください。
ネット配布可能なフライヤー・画像をご用意しました。ご活用ください。モノクロ版は印刷用の白地主体のものです。
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PDFファイル | カラー | モノクロ |
表面画像 | カラー | モノクロ |
期日 2019年11月23日(土・祝)
会場 東京大学文学部3番大教室
本郷キャンパス国際学術総合研究棟1階
https://www.u-tokyo.ac.jp/camp
*最寄り駅:本郷三丁目(都営地下鉄大江戸線・東京メトロ丸の内
プログラム
13:00 開場
13:30-13:40 開会挨拶(10分)
月本雅幸(日本語学会理事・『日本語学大辞典』編集委員長/東京
13:40-14:40 ミニシンポジウム(60分)
『日本語学大辞典』が拓く世界
小野正弘(日本語学会副会長/明治大学教授)
木部暢子(国立国語研究所副所長)
天野みどり(大妻女子大学教授)
小木曽智信(国立国語研究所教授)
14:40-15:00 休憩(20分)
15:00-16:00 講演(60分)
川添愛氏「日本語研究の未来を考える」
16:00-16:15 休憩(15分)
16:15-16:45 対談(30分)
川添愛氏と金水敏(日本語学会会長/大阪大学教授)
16:45-16:50 閉会挨拶(5分)
森山卓郎(言語系学会連合運営委員/日本語学会理事/早稲田大学
主催:日本語学会 協賛:東京堂出版 後援:言語系学会連合
書籍展示:東京大学出版会 東京堂出版 武蔵野書院
川添愛先生の著作 https://www.amazon.co.jp/s?k=%
川添愛先生の最新作(新潮社)が刊行されました。中世キリスト教会が舞台のミステリー長編です。
『聖者のかけら』 → https://www.shinchosha.co.jp/book/352891/
『白と黒のとびら』 → http://www.utp.or.jp/book/b306
『働きたくないイタチと言葉がわかるロボット』 → https://www.kinokuniya.co.jp/f
『数の女王』 → https://www.tokyo-shoseki.co.j
この記事のパーマリンク:https://www.jpling.gr.jp/notice/20190824kinenkoenkai/