【重要】2020年度春季大会は,開催を中止いたします。詳細はこちらをご覧ください。
日時
2020年5月16日(土)・17日(日)
場所
東京外国語大学 (〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1)
交通案内
交通案内のページをご覧ください。
会場校委員
川村大(委員長)・阿部新・菅長理恵・花薗悟・幸松英恵
大会の参加
会員の方は,ふるってご参加ください。会員でない方も,当日,受付で参加費をお支払いいただければ聴講できます。
一般:3,000円(専任職にある方)
特別:2,000円(専任職にない方)
プログラム
2020年度春季大会プログラムのページをご覧ください。
大会開催中止にともない,一部のプログラムを秋季大会に延期します。
大会時のサポート制度
日本語学会では,大会時のサポート制度として,(a)手話通訳,ノートテイキング等の利用の際の補助金制度,(b)託児補助金支給制度を設けています。制度の詳細は,こちらをご覧ください。各制度をご利用の方は,(a)は2020年4月17日(金)まで,(b)は2020年5月8日(金)までにお申し込みください。
研究発表募集
※ 研究発表募集は終了しました。
2020年度春季大会を下記の要領で開催します。
また,若手会員による研究発表については日本語学会大会発表賞の選考も行われます。
口頭発表
応募要領 応募要領をご覧ください。
応募締切 2020年2月5日(水)必着(ワークショップの締め切りとは異なりますので,ご注意ください。)
採否の決定 大会企画運営委員会で審査の上,採否を決定します。採否は2020年2月下旬ごろにメールで学会事務室から通知します。
採択された場合の予稿集の原稿および学会ホームページ掲載用要旨 採択された場合は,予稿集の原稿および学会ホームページ掲載用要旨を提出していただきます。締め切りは2020年3月下旬ごろの予定です。詳細は,以下のリンクからご確認ください。
ポスター発表
応募要領 応募要領をご覧ください。
応募締切 2020年2月5日(水)必着(ワークショップの締め切りとは異なりますので,ご注意ください。)
採否の決定 大会企画運営委員会で審査の上,採否を決定します。採否は2020年2月下旬ごろにメールで学会事務室から通知します。
採択された場合の予稿集の原稿および学会ホームページ掲載用要旨 採択された場合は,予稿集の原稿および学会ホームページ掲載用要旨を提出していただきます。締め切りは2020年3月下旬ごろの予定です。詳細は,以下のリンクからご確認ください。
ワークショップ
応募要領 応募要領をご覧ください。
応募締切 2020年1月22日(水)必着(口頭発表・ポスター発表の締め切りとは異なりますので,ご注意ください。)
採否の決定 大会企画運営委員会で審査の上,採否を決定します。採否は2020年1月下旬ごろにメールで学会事務室から通知します。
採択された場合の予稿集の原稿および学会ホームページ掲載用要旨 採択された場合は,予稿集の原稿および学会ホームページ掲載用要旨を提出していただきます。締め切りは2020年3月下旬ごろの予定です。詳細は,以下のリンクからご確認ください。
※大会2日目のワークショップとポスター発表の時間割は,以下のように予定しています。
9時40分-11時10分(90分): ワークショップ(発表)
11時10分-11時40分(30分): ワークショップ(ラウンドセッション(任意))
11時10分-12時40分(90分): ポスター発表
(2019年12月17日掲載/2020年4月15日更新)
ワークショップ0(ゼロ)概要 ※大会2日目のワークショップの時間帯に開催します。
言語習熟論へ向けて―日本語研究と国語教育・初年次教育など―
趣旨
本ワークショップでは,日本語研究の新たな分野として,「母語を習得した個人が,母語を使っていかに社会参加していけるようになるか」を研究対象とする「言語習熟論」を提案する。乳幼児期の母語の習得や非母語の習得などを研究対象とする「言語習得論」も重要であるが,母語習得以降の段階での「運用」という観点から言葉を考えることも重要である。言語の研究への社会的要請ということも勘案すれば,言葉から出発して,幼児教育,国語教育,大学初年次教育,生涯教育などとも深く関わる研究領域を開拓することの必要性は高い。今回は,基調提案の後,参加型ワークショップを取り入れ,様々な成果を交流するとともに,今後の研究の可能性・方向性を活発に議論していきたい。
講師
森山卓郎(早稲田大学)
コメンテーター
矢澤真人(筑波大学)
企画提案者・司会
安部朋世(千葉大学)
※ワークショップ0は,日本語学会の今後の開拓分野を示すという目的をもって企画するものです。日本語研究の隣接領域や日本語学会では発表応募の少ない分野を積極的に取り上げ,日本語学会の大会が多様な研究領域の交流の場となることを企図するとともに,そうした多様な研究領域からの発表応募を促すことをめざします。
(2019年12月17日掲載/2020年3月30日更新)
シンポジウム概要(速報版)
データから見る日本語と「性差」
趣旨
「日本語は世界の言語の中でも,男性語と女性語の相違が特に著しいといわれる」。
1980年『国語学大辞典』に見えるこの記述は,現在どのように評価すべきであろうか。
たとえば,2018年『日本語学大辞典』では,「女性語」「男性語」という性差は近代的なイデオロギーのもとに確立したものであって,古代においては存在しなかったとされる。また,それら「女性語」や「男性語」とされる形式が,実際の話し言葉の中では使用されなくなっているといったことを指摘する論文も数多く見られる。そういった状況の中で,冒頭の一文は修正すべきなのか,また,修正すべきだとすればどのように修正すべきなのか。
「女性語」「男性語」すなわち,「女性/男性らしい言葉」を,現実に用いられる言語と異なるものとして区別したことは,近年における言葉と性差をめぐる研究成果の一つと言えよう。中村(2012)における「女ことば」の形成過程や,金水(2003)におけるステレオタイプとしての言葉の性差などは日本語学における現代的な到達点であると言える。
その一方で,現実に用いられた言語のレベルにおいては,こうした到達点と組み合えるほどの十分な成果があるとは言いがたい。「女性語」や「男性語」が「使用されなくなった」と言われる現代の話し言葉において,場面や社会的立場,地理的な変異を含め,実際にはどのような言葉が用いられているのか,さらに歴史的にはどうなのか,そしてそこに「性差」はあるのか。古くて新しいこの問いには日本語研究の立場から応えるべき事柄が多く残されているように思われるが,本学会のシンポジウムではこれまで取り上げられていない。
そこで本シンポジウムでは,言語の多様な実態に即して考えるという意味で「データから見る」という観点を基軸に据え,改めて日本語と「性差」について考えたい。現代では,言語的実態を捉えるための様々な手法,コーパス類などデータの蓄積,そしてそれを支える最新の理論に拠って,言語使用の実態をこれまで以上の精度で観測することが可能になりつつある。これらの資料や方法を用いることが,日本語の「性差」を,現時点においてどのように記述するべきなのかという議論の契機となるのではないかと考える。
以上の趣旨をふまえ,パネリストは,あえて,言葉と「性差」の問題を主たる研究テーマとする方々ではなく,それぞれの言語データをお持ちの方とし,今回のテーマのためにお願いして考察していただくものである。より多くの幅広い研究者がこの問題に新たに関心を寄せるきっかけとなるようなシンポジウムとしたい。
参考文献:国語学会編(1980)『国語学大辞典』・日本語学会編(2018)『日本語学大辞典』東京堂出版,金水敏(2003)『ヴァーチャル日本語役割語の謎』岩波書店,中村桃子(2012)『女ことばと日本語』岩波書店
パネリスト
小磯花絵(国立国語研究所),近藤泰弘(青山学院大学),高木千恵(大阪大学)
企画提案者・司会
森山由紀子(同志社女子大学),加藤大鶴(跡見学園女子大学)
(2019年9月18日掲載)