日本語学会2021年度秋季大会
lastupdate 2021/11/16

 

日時

 2021年10月30日(土) 10時00分-18時40分(口頭発表,大会式典,懇親会)

 2021年10月31日(日) 9時30分-17時00分(ワークショップ,ポスター発表,シンポジウム)

 

場所

 オンライン

 

  日本語学会2021年度秋季大会専用プラットフォームサイト

 

実行委員

 *松浦年男(実行委員長),青木優子,井伊菜穂子,*石黒圭,***内田宗一,遠藤佳那子,*大田垣仁,***岡田一祐,*小木曽智信,門屋飛央,酒井雅史,**白岩広行,*田中啓行,*田中祐輔,*平塚雄亮,三樹陽介,宮澤太聡,三好優花,**八木下孝雄,**山田昌裕,*山本真吾 (*大会企画運営委員兼任,**事務局委員兼任,***広報委員兼任)

 

共催

 日本近代語研究会日本方言研究会

 

大会参加

 参加には事前の参加申し込みが必要です。事前参加申し込み・参加費支払いは以下のサイトから行ってください。

 

 日本語学会2021年度秋季大会参加申込フォーム(外部サイト)

 参加受付締切 10月26日(火)24:00

 ※参加費のコンビニ決済を希望される場合は,10月25日(月)24:00までに参加受付をしてください。

 

 【参加費】(会員・非会員の区別なくご参加いただけます)

  一般(専任職にある方) 2,500円(通常3,000円)

  特別(専任職にない方) 1,000円(通常2,000円)

 ※参加費は,事前参加申し込みの後,クレジット決済またはコンビニ決済にてお支払いください。

 

大会時のサポート制度

 日本語学会では,大会時のサポート制度として,(a)手話通訳,ノートテイキング等の利用の際の補助金制度,(b)託児補助金支給制度を設けています。制度の詳細は,こちらをご覧ください。各制度をご利用の方は,(a)は2021年10月1日(金)まで,(b)は2021年10月22日(金)までにお申し込みください。

 

書籍展示

 ※今大会の書籍展示期間は終了しました。

 

プログラム

 2021年度秋季大会プログラムのページをご覧ください。

 予稿集PDF版は大会プログラムページに掲載します。

 

大会企画

ワークショップ0(ゼロ)概要

 日本語史研究における洋学資料の活用例

  趣旨

 洋学資料研究は、昭和二十八(1953)年に上野図書館で3,630冊の江戸幕府旧蔵蘭書が発見されたのを機に、昭和戦後を中心として活発に行われた時期があった。洋学資料研究を行う研究者は、歴史学や医学史を中心として人文科学・社会科学・自然科学の様々な分野にまたがっており、国語学(日本語学)の研究者もそこに加わっていた。

 しかし、平成の時代を経て令和の現在に至るまで、かつての研究熱は次第に低下して行き、研究者の高齢化や他界により、研究者人口も概ね減少傾向にあるように見受けられる。日本語学の分野においてもそれは同様であるように思われるが、その一方で膨大な数の洋学資料が現存しており、十分に活用されていない資料が多く存在するように思われる。

 そこで本ワークショップでは、洋学資料が少しでも多くの日本語研究者に利用されるよう、いくつかの資料を紹介し、日本語史研究における活用例を提示する。

 

  企画・講師

   櫻井豪人(茨城大学)

  コメンテーター

   橋本行洋(花園大学)

  司会

   米谷隆史(熊本県立大学)

 

※ワークショップ0は,日本語学会の今後の開拓分野を示すという目的をもって企画するものです。日本語研究の隣接領域や日本語学会では発表応募の少ない分野を積極的に取り上げ,日本語学会の大会が多様な研究領域の交流の場となることを企図するとともに,そうした多様な研究領域からの発表応募を促すことをめざします。

 

シンポジウム概要

 語用論と日本語研究

  趣旨

 近年の言語学界において,最も勢いのある分野の一つが「語用論」であると思う。ここ数年を見渡してみても,入門書や概説書,論文集が次々に出版され,また,日本語用論学会の年次大会も活況を呈している。

 語用論とは,「コンテクスト(文脈)を考慮に入れて言語使用について研究する」ものであるから,特徴の一つに,その射程の広さが挙げられる。「語用論」と聞けば,会話の協調原理,推意・前提,発話行為,ポライトネスなどの用語を思い浮かべる方も多いかもしれないが,現在は,社会語用論や歴史語用論,対照語用論,統語語用論などの様々な領域へと広がっている。こうしたネーミングからも分かるように,「語用論」は学問の“分野”というよりは“方法論”としての拡がりを見せていると言える。社会言語学や歴史言語学,対照言語学といった分野で扱われてきた言語現象を,語用論的観点から記述する,あるいは語用論的現象として捉え直す,といった方法である。

 こうした新しい潮流としての語用論研究は,必ずしも日本語研究と密接に結びついて進められてきたわけではなかった。ダイクシスや敬語など,特定の言語現象に限られていたように思う。しかしそれは,これまでの日本語研究において語用論研究が行われてこなかったということを,必ずしも意味するものではないと思う。たとえば,話しことばにおける過去の言語がどのようなもので,それがいつ,どのようにして,なぜ変化していくかを探る「歴史語用論」の目的および方法は,従来の「国語史」が目指すところと何ら変わるところはない。

 本シンポジウムでは,「語用論」を意識的に研究してきた3人のパネリストにご登壇いただき,「統語語用論」,「社会語用論」,「歴史語用論」,といったそれぞれの立場から成果を披瀝していただく。もちろん,こうした枠組みは便宜上のものにすぎない。これらの発題の後,「語用論」をそれほど意識していない立場の指定討論者からコメントを出し,これに応答する形で討論を行う。この後,参加者との質疑応答を行い,司会も含めて全体討論を行う。「語用論」というキーワードを通して様々な分野・立場の研究者との交流を図り,さらなる日本語研究の発展につながることを目指す。

 

  パネリスト

   滝浦真人(放送大学)

   加藤重広(北海道大学)

   森勇太(関西大学)

  指定討論者

   吉田永弘(国学院大学)

  司会・企画担当

   青木博史(九州大学)

 

(2021年5月31日掲載/2021年11月16日更新)

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