日本語学会

研究発表一覧(2000年-2009年)

過去の研究発表会・大会での研究発表一覧を掲載しています。また,「要旨PDF」から『日本語の研究』に掲載されている発表要旨を閲覧することができます。閲覧できる要旨は,2004年度秋季大会以降(『日本語の研究』第1巻2号以降)のワークショップ・口頭発表・ブース発表・ポスター発表・デモンストレーションです。

国語学会平成12(2000)年度春季大会〔2000年5月27日・28日,専修大学〕 

シンポジウム 「日本語研究の新世紀」

  • 日本語史研究の視点 / ハイコ・ナロック,安部清哉,月本雅幸,田島優,石井久雄,[企画・担当]鈴木泰,高梨信博
  • 日本語学史の構想 / 丸山徹,渡辺英二,古田東朔,鈴木広光,[企画・担当]釘貫亨,豊島正之
  • 単語と文の間にあるもの / 窪園晴夫,斎藤倫明,益岡隆志,大島資生,[企画・担当]石井正彦,野田尚史,村木新次郎
  • 談話研究の方法と広がり / 杉戸清樹,野村眞木夫,ポリー・ザトラウスキー,久木田恵,堀口純子,[企画・担当]佐久間まゆみ,陣内正敬

口頭発表

  • 萬葉集の字余りと母音脱落現象 / 佐野宏
  • 『哲学字彙』における漢文注記の訳語 / 朴均轍
  • 「怒りを表す動詞(句)」の意味分析 / 馬場典子
  • 動詞慣用句の慣用性を計る方法―統語的操作を手段として―  / 石田プリシラ
  • ルビ問題に見る日本語と政治 / 仲矢信介
  • 説明的文章の構造認定の方法に関する試論―読解活動における文章構造の理解― / 立川和美
  • 鷺流狂言台本保教本の待遇表現について―対称代名詞「オマエ」を中心に― / 米田達郎
  • 中世末期日本語の基本形について―終止法で現在の状態を表している場合を中心に― / 福嶋健伸
  • 後期咄本に現れる「ま」「は」「ば」行表記について / 三原裕子
  • 定家以前―藤末鎌初の仮名文献の表記について― / 今野真二
  • 日本語における心理動詞の格標示について / 山川太
  • 仙台市方言における終助詞「ッチャ」の談話機能 / 玉懸元
  • 琉球・八重山(石垣宮良(みやら))方言の条件表現  / 伊豆山敦子
  • 岩手方言における母音無声化の変容 / 齋藤孝滋
  • 現代日本語における「~タメ(ニ)」形式の意味・用法と使用実態 / 黄意?
  • 判断形成のモダリティ / 宮崎和人
  • 「(アル/)イル」と「テイル」をめぐって―韓国語との対照という観点から / 安平鎬
  • 比較の基準を表す「より」「ほど」「くらい」について / 森貞


国語学会2000年度秋季大会〔2000年10月28日・29日,安田女子大学〕 

講演

  • 日本語史と悉曇学―訓点資料から見る― / 沼本克明
  • 言語変化と置換の過程 / 真田信治

口頭発表

  • 「こそ―已然形結び」の衰退について―『天草版平家物語』とその原拠本との比較から― / 鄭炫赫
  • 接続助詞ガの成立過程―石垣説をうけて― / 鈴木浩
  • 富山県朝日町笹川方言における形容動詞の活用 / 小西いずみ
  • 四国北部諸方言アクセントの成立過程 / 秋山英治
  • 「え?」と「は?」の談話機能 / 冨樫純一
  • とりたて詞の階層性について―動詞句及びスコープを手がかりとして― / 茂木俊伸
  • いわゆる指示副詞の歴史的推移の一考察―「サ」「ソウ」を中心に― / 岡崎友子
  • 中古語における動詞基本形終止文の機能 / 土岐留美江
  • 『古今和歌集声点本』における対格助詞「を」の声点の音調としての解釈について / 小林茂之
  • 濁音鼻音要素の弱化と「〈四つ仮名〉資料」―『蜆縮涼鼓集』再考― / 高山知明
  • 近代韓国語の文章における日本語の影響―「後置詞」の「EY依haye」と「によって」を中心に― / 朴宣映
  • 災害時の外国人にも伝えるべき情報と伝わりやすい日本語表現の構造試論 / 佐藤和之,菅原若奈,前田理佳子,松田陽子,水野義道,米田正人
  • 日下部表とJIS漢字 / 石塚晴通,小野芳彦,池田証寿,白井純
  • 『正倉院文書』における助数詞研究 / 三保忠夫
  • 状態化形式「(テ)イル」と状態のタイプ / 建石始
  • 連体修飾語の語順の傾向 / 呉?定
  • 他動詞文の結果キャンセルについて / 佐藤琢三
  • 「くらい」と「ほど」について / 森貞


国語学会2001年度春季大会〔2001年5月19日・20日,松蔭高等学校・中学校,神戸松蔭女子学院大学〕 

講演

  • 男好き・女好き 付けたり美人の湯 / 浅見徹
  • 表現研究と発見の楽しみ / 樺島忠夫

口頭発表

  • 評価成分としての「-ながら」について / 廬賢珠
  • 「はたらきかけ」をあらわすシナイカ / 齋美智子
  • 「山」の多義性についての認知意味論的分析 / 松中完二
  • 漢語の増加現象と近代漢語の形成―蘭学から洋学への近代西洋文明の把握― / 張厚泉
  • 明治期学術漢語の一般化の過程―各種メディアの語彙表との対照― / 真芯田治子
  • 西周の訳語の定着とその要因 / 手島邦夫
  • 上代特殊仮名遣いと朝鮮帰化人―オ段甲乙音を中心に調音音声学と朝鮮語音韻論からみた万葉仮名― / 藤井游惟
  • 上代の接頭語「い」「さ」の機能について / 日野資成
  • 今昔物語集の人数表現について―数量詞転移の文体差と用法及び数量詞遊離構文に関して― / 室井努
  • 子ども向けに書かれた文章の表現特性―「小学生新聞」を対象に― / 湯浅千映子
  • いわゆるパーフェクトの「シタ」について / 井上優
  • 「~ヲバ~ヲ」構文による卓立用法の諸相 / 中村暁子
  • 「(さ)せらる」(尊敬)の成立をめぐって / 堀畑正臣
  • 日本語における「種類」に関する語の出現位置と特性―「いろいろ」を中心に― / 名取伸子
  • 「使用環境」の分類にもとづく語彙体系―思考動詞を例にして― / 宮田公治
  • 談話における接続詞「で」の機能 / 高橋淑郎
  • Signaling, Discourse markerと伝達過程調整のメタ言語―関係性の問いとしてのメタ言語― / 西條美紀
  • 京阪式動詞音調の見方 / 尾形佳助
  • 伊吹島アクセントに重大な疑問 / 山口幸洋,名倉仁美
  • 方言における動詞活用体系の変化過程―高知県幡多方言を事例として― / 松丸真大
  • 近世中期出雲方言の大きさを表す語彙 / 田籠博


国語学会2001年度秋季大会〔2001年10月20日・21日,フェニックス・プラザ,福井大学〕 

講演

  • キリシタンの日本語研究 / 小島幸枝
  • 日本語音韻史 / 柳田征司

口頭発表

  • 「たら」と「とき」・「てから」との関連点と相違点―中国語との対照を兼ねて― / 王崗
  • 逆接の接続助詞の使い分けについて / 渡辺裕子
  • 日本語のネクサスとモダリティー / 角田三枝
  • 洒落本から見た尾張方言における終助詞の用法と体系―後期上方語と江戸語との比較から― / 張媛蕙
  • 中央語におけるサ行イ音便の衰退時期をめぐって / 依田恵美
  • アイ連母音のエ列化について / 江口泰生
  • 『全体新論』(1851)の語彙について―『解体新書』(重訂版含む)の語彙と比較しながら― / 舒志田
  • 漢語情態副詞「悠々ト」の受容の一面―室町期抄物における原漢文-抄本文の対応関係を通して― / 劉玲
  • 和製漢語「義務」の成立について / 孫建軍
  • 中古和文系資料における否定疑問文―真偽判断に関わるタイプを中心に― / 永田里美
  • 有情と比喩―見立てによる構文や表現の拡張― / 鍋島弘治朗
  • 日本語と中国語の「接ぎ木語」について / 定延利之,黄麗華
  • 行為要求文の倒置と追加補充―命令文・依頼文を例に― / 井上次夫
  • 栃木県南西部域にみられる特殊なアクセントのピッチ周波数分析 / 河内秀樹
  • 19世紀の薩摩アクセント―安政3年生まれ岩山トク氏の録音テープを中心に― / 中村萬里
  • 岩手県盛岡市方言における文末形式ケの用法 / 竹田晃子
  • 否定表現で見るトルとヨルの相違―愛知県尾張北部方言― / 丹羽一彌
  • 保科孝一の「言文一致」観と「トル・ヨル」観をめぐって / 増井典夫
  • 中村敬宇『英華和訳字典』の典拠―ウェブスターを中心に― / 宮田和子
  • ジョアン・ロドリゲスの仮名遣に関する記述―ハ行転呼音を中心として― / 岸本恵実
  • 『呵刈葭』論争における上田秋成の依拠学説―礪波今道『喉音用字考』めぐって― / 釘貫亨


国語学会2002年度春季大会〔2002年5月18日・19日,東京都立大学〕 

シンポジウム

  • いま「国語学」を問い直す / 宇佐美まゆみ,任榮哲,安田敏朗,小野正弘,[司会]清水康行

口頭発表

  • 感情形容詞の意味・用法の変遷―「をかし」「おもしろし」を中心に― / 黄龍夏
  • 改編本系『類聚名義抄』所収の「?」字訓「コハシ」について―〈恐ろしい〉意の文献初出に関する問題― / 橋本行洋
  • 話し言葉における長母音の短呼:『日本語話し言葉コーパス』を用いた音声変異の分析 / 前川喜久雄
  • 上代日本語の音韻論的最小対と条件異音をめぐって / 青野順也
  • 上代ミ語法の形容詞性 / 竹内史郎
  • 中古語のモノヲについて / 衣畑智秀
  • 東京国立博物館蔵『雑兵物語』の本文と系統 / 浅川哲也
  • 『帝国議会衆議院議事速記録』に於ける東北地方出身議員の可能表現について / 伊藤孝行
  • 熊本方言における「寂(サビ)ッシヤシトル,高(タカ)シャシトル」という形式について / 村上智美
  • 九州方言におけるラ行音の変異について―子音脱落説に対する反論― / 金庸?
  • 日本借用語の近代中国への移入―梁啓超の役割について― / 李運博
  • 中日両語の程度性と量性の表わし方について / 時衛国
  • 藤岡勝二の言語観―系統論と国語国字問題をめぐって― / 柿木重宜
  • 石塚龍麿と橋本進吉―上代特殊仮名遣の研究史を再検討する― / 安田尚道
  • 助詞の機能について―準体法との関連から― / 荘司育子
  • 人称詞の中の対称代名詞に関する一考察 / 竹内直也
  • 「動詞+ない」形式の他動化と使役化 / 金熹成
  • 文の階層構造とテモ節の分布 / 丸山岳彦

ポスター発表

  • 言語研究のための構造化テキストと検索支援システム―「太陽コーパス」を例として― / 山口昌也・田中牧郎
  • 「太陽コーパス」を使った近代語表現の通時的研究―口語文体・可能表現・待遇表現について― / 小椋秀樹・小木曽智信・近藤明日子
  • 中世における時間副詞について―「急に」・「直ぐに」を中心に― / 山崎貞子
  • 『古今集遠鏡』の送り仮名 / 神作晋一
  • 「ら抜き言葉」の使用率に影響する言語内的要因と外的要因 / 辛昭静
  • 類似語分析―「しらずしらず・いつのまにか」についての考察― / 石原洋子
  • 音調句からみた東京方言談話の対人的変異 / 齋藤有紀恵

デモンストレーション

  • 大規模自発音声コーパス『日本語話し言葉コーパス』の仕様と作成 / 籠宮隆之,小磯花絵,小椋秀樹,山口昌也,菊池英明,間淵洋子,土屋菜穂子,斉藤美紀,西川賢哉,前川喜久雄
  • 日本語情報の海外提供システム / 横山詔一,熊谷康雄,エリク=ロング,米田純子


国語学会2002年度秋季大会〔2002年11月9日・10日,徳島大学〕 

講演

  • 日本語の多様性へのまなざし―空間表現・時間表現・待遇性― / 工藤真由美
  • 狂言ことばの当代性 / 小林賢次

口頭発表

  • 日本語における中国語からの外来語―近代・現代音を中心に― / 呉岳樺
  • 客家語,浙江呉語からみた諷誦の鎌倉宋音の音韻的現象 / 羅濟立
  • 京都板洒落本にみる待遇表現形式の消長と運用―女性話者の発話とナサル・ナハル・ヤハルに注目して― / 辻加代子
  • 江戸時代中後期における狂言台本の丁寧表現について / 米田達郎
  • 「わけだ」に関する考察―「わけ」の相対性と「わけだ」の連文的機能について― / 永谷直子
  • 逆接接続詞の転換用法について / 伊藤享介
  • 仮名文書記史における連綿の一考察 / 川上英子
  • 台湾に残存する日本語の実態―可能表現について― / 簡月真
  • 『捷解新語』における「ホドニ」の変遷過程 / 李英児
  • 『交隣須知』の系譜に関する一考察 / 齊藤明美
  • 移動動詞のとる助詞「より」と「を」に関する通時的考察―「おりる」を中心に― / 鍵本有理
  • 「AガBダ」型の拡大と格助詞「ガ」の機能 / 山田昌裕
  • 仙台市方言における格助詞相当形式「ドゴ」の用法 / 玉懸元
  • 陸中宮古方言の付属語アクセント―のぼり核・重起伏調のアクセント体系の例として― / 田中宣廣
  • デ格の時間名詞と述語のタイプ―〈終了限界〉と〈開始限界〉― / 井上都
  • 「前に」の前のタ形について / 森貞
  • ストーリーを語る談話における指示表現形式の選択と談話の構造 / 渡辺文生
  • 談話における共同発話の統語的特徴について / ポリー・ザトラウスキー

ポスター発表

  • 『運歩色葉集』と『仮名文字遣』 / 相澤貴之
  • 母語話者と日本語学習者の「ら抜き言葉」の使用と評価の比較 / 辛昭静
  • 日本語の河川地形名の重層とその背景としてのモンスーン・アジア言語の方言境界線 / 安部清哉

デモンストレーション

  • 日本語音声の教材CD-ROM『アクセントの多様性と変遷』および『方言アクセント音声データベース』について / 杉藤美代子,山田恒夫,真田信治,都染直也,前田広幸,森山卓郎,鳥谷善史
  • 「声の言語地図」ネットワーク構想 / 木部暢子,岸江信介,松永修一,福島真司
  • 自然談話資料の整理と公開 / 石田愛,石田祐子,波連ゆかり
  • 文字列分析ツールを用いた散文作品の解析 / 南里一郎,竹田正幸,福田智子


国語学会2003年度春季大会〔2003年5月17日・18日,堺市民会館,大阪女子大学〕 

シンポジウム

  • 日本語史研究の将来―理論と実証との接点― / 金水敏,渋谷勝己,前田広幸,高山善行,安部清哉,高山倫明

口頭発表

  • 所有物主語の受身文における視点違反の判断と出現様相について / 裵銀貞
  • 「ことに型」評価的文副詞の「に」をめぐって / 西川真理子
  • 状況「ヲ」格の他動性について―中国語訳との対照から― / 謝新平
  • 現代日本語のテンポラリティと情報時 / 福田嘉一郎
  • 外来語に現れるファ行子音の音声変異―ハ行音化現象と原音[f]の流入― / 橋本貴子
  • 母音長と母音の無声化の関係―東京方言話者と大阪方言話者の比較― / 藤本雅子
  • 「存否の題目語」について / 丹羽哲也
  • 現代日本語の主張回避形式の体系―「若いからと,断られた」の「と」の位置づけ― / 野田尚史
  • 日本語形容詞後置修飾の構造 / 加藤万里
  • 派生形容詞とその比況性 / 村木新次郎
  • 不定詞を用いる間接疑問文の形成過程に関する一考察―ヤラ(ウ)による複文を中心に― / 高宮幸乃
  • カラニの一用法―接続助詞カラ成立の可能性をめぐって― / 小川志乃
  • 副詞「おほかた」の語史―院政・鎌倉時代の否定表現と呼応する用法を中心に― / 田和真紀子
  • 平安時代の連体形終止文 / 土岐留美江
  • 文学方言の資料性と解釈性―方言らしさということ― / 齋藤平
  • 『大字典』の漢字処理 / 高田智和
  • 鈴木朖の自他認識の変遷―「自然・使然」をめぐって― / 趙菁
  • 『磨光韻鏡』と『磨光韻鏡字庫』 / 中澤信幸

ポスター発表

  • 1900年と1901年に欧州で録音された日本語音声資料 / 清水康行
  • ポライトネス・ストラテジーとしての語順の変化 / 佐久間可奈

デモンストレーション

  • 「全国大規模言語地図」調査・作成システム―スグダス言語調査システムとSUGDAS.exe― / 高橋顕志
  • 「国語研究所新聞記事見出しデータベース」について / 池田理恵子,辻野都喜江


国語学会2003年度秋季大会〔2003年11月15日・16日,長野県松本文化会館,信州大学〕 

講演

  • 主語および意志性をめぐって / 仁田義雄
  • 擬音語・擬態語に魅せられる / 山口仲美

口頭発表

  • 「~てくれる」構文の本質と認知主体 / 澤田淳
  • 寄与態構造における相互的関係―直接対象の持ち主と相手対象を話題に― / 黄順花
  • 上代における「-ソ-連体形」文―事実性と証拠性― / 勝又隆
  • サニ構文の歴史的展開―成立と意味構造の拡張― / 竹内史郎
  • 依頼の会話における「断り」の方法について―待遇の観点から― / 高木美嘉
  • 相談の談話における発話機能による話段の分析 / 鈴木香子
  • 「~にする」の意味分析 / 李明玉
  • 否定の形式と機能―関連概念による否定研究の再構成― / 有光奈美
  • 「まだ~ない」と「まだ~ていない」について―動詞の意味構造の観点から― / 山川太
  • モヨウ文の機能 / 佐藤琢三
  • ド・ドモによる逆接表現 / 江原由美子
  • 狂言台本における助詞バシの様相 / 小林正行
  • 服部南郭『唐詩選国字解』とその異本―近世口語体資料としての再検証― / 浅川哲也
  • 江戸期における女房詞の象徴的意味―規範の対象となった女の言葉づかい― / 中村桃子
  • 戦後の新聞社説に見る外来語の増加 / 橋本和佳
  • 秋田県西仙北町方言の名詞アクセント体系 / 吉田健二
  • 平行するグロットグラムと平面分布図の関係―福島県における関東方言の侵入― / 本多真史
  • 新潟県南部方言のオ段長音開合現象―一老年男性の口形・音響的実相について― / 大橋勝男,大橋純一,河内秀樹

ポスター発表

  • 北京故宮博物院図書館所蔵の『琉球土語』について / 蒋垂東
  • 東北・北海道方言グロットグラム―地理的分布の総合的考察― / 玉井宏児

デモンストレーション

  • 「19・20世紀東京弁録音資料のアーカイブ化」のテスト版方針とテスト版 / 秋永一枝,田中ゆかり,松永修一
  • 「日本語音声」データべースの構築―中間報告― / 白勢彩子,武田一哉,前川喜久雄,熊谷康雄,板橋秀一,筧一彦,杉藤美代子


日本語学会2004年度春季大会〔2004年5月22日・23日,日野市民会館,実践女子大学〕 

60周年記念国際シンポジウム

  • 世界の日本語研究の新たな発展を求めて / ジェニー・トーマス,丹波 イレーヌ,アンドレイ・ベケシュ,安平鎬,矢澤真人,宇佐美まゆみ,井上優,[司会]杉戸清樹

口頭発表

  • 現代日本語指示詞「コ・ソ・ア」の選択条件の階層化 / 金原鎰
  • 雑談の談話における話題の展開方法 / 河内彩香
  • 慣用句の翻訳による意味伝達の問題について / ボトーエフ・イーゴリ
  • 「あそばせことば」の待遇性について―明治期から昭和期へ― / 高澤信子
  • 諷誦の鎌倉宋音の性格についての一考察 / 羅濟立
  • 『韻鏡』研究における理論と実用―盛典『韻鏡易解』『新増韻鏡易解大全』と『韻鏡字子列位』― / 中澤信幸
  • 日本語方言における談話標識の出現傾向―東京方言,大阪方言と仙台方言との比較― / 琴鍾愛
  • 東北方言の述語における基本的時間表現形式について / 吉田雅昭
  • 祖体系は平安朝アクセントのままでよい / 大和シゲミ
  • 全国7地点の若年層話者の韻律的特徴―同じアクセント型からなる文を用いた微細な特徴の比較― / 郡史郎
  • 動詞のテ形を伴う節の統語構造について―付加構造と等位構造との対立を中心に― / 内丸裕佳子
  • 形容詞連用形を伴う認識動詞「思う」「感じる」をめぐって―形容詞の語彙的意味と認識動詞の相互関係― / Spica Dragana
  • 狂言台本に見える副助詞「がな」について / 朝留和洋
  • 接頭辞ダダ-の成立と展開 / 島田泰子
  • 『和英語林集成』「原稿」と『雅俗幼学新書』―漢字表記をめぐって― / 木村一
  • 物集高見の文法研究―香川大学神原文庫所蔵稿本について― / 山東功
  • 漢字表記から片仮名表記へ―近代における外来語表記の移行について― / 深澤愛
  • 『土左日記』の冒頭表現を解析する―仮名のメリットとデメリット,女文字と女手との違いなど― / こまつひでお

ポスター発表

  • 自動詞「オチル」と他動詞「オトス」の考察 / 増木智香
  • アカデミック・プレゼンテーション技能習得のための実践的コンテンツ / 上村和美,内田充美

デモンストレーション

  • 分析日本語学から合成日本語学へ―テクスト自動合成システムによるパラダイム転換の可能性― / 伊藤雅光
  • 方言音声データベースの作成と普及について―『日本のふるさとことば集成』の紹介― / 田原広史,井上文子,鳥谷善史,佐藤亮一,江川清,真田信治


日本語学会2004年度秋季大会〔2004年11月13日・14日,熊本市民会館,熊本大学〕 

講演

  • 日本語史と方言 / 迫野虔徳
  • 漢語の現在 / 野村雅昭

口頭発表

  • 子どもの乱暴なことば遣い / 島村直己,米田猛,松山雅子
  • 広告における「擬似体験談」の構造  / 大谷鉄平
  • 内部への移動を表す動詞―複合動詞の後項動詞における文法化に視点をおいて― / 石原洋子
  • 何が『世界に一つだけの花』を「世界で一つだけの花」に変えるか? / 森貞
  • 平安和歌語彙の共通度 / 冨士池優美
  • 『唐詩選講釈』と『唐詩選広解』の指定表現について―近世口語体資料としての再評価― / 浅川哲也
  • 指示体系と「~ガヤウ」 / 熊谷政人
  • 心的なモデルによる現代語・古代語の指示詞の考察―ソ系の曖昧指示・否定対極表現を中心に― / 岡崎友子
  • 「イラッシャル」「イラッシャイ」の意味領域の縮小 / 水谷美保
  • アルファベット頭文字語のアクセントと音節構造―東京,大阪,鹿児島三方言の比較― / 窪薗晴夫,福井美佐
  • 形容詞述語文における感情表現と属性表現の統語構造 / 大宮裕太,小泉政利
  • 有対自動詞による無標可能文についての一考察 / 姚艶玲
  • 近代文法学における「形容詞」概念の形成について―adjectiveと形容詞・連体詞― / 金銀珠
  • 連体修飾の分類について / 丹羽哲也
  • 古活字版「和玉篇」の漢字活字字体について / 白井純
  • 原本玉篇の近世影写本について / 浜田秀
  • 石川啄木『ローマ字日記』のローマ字表記 / 菊地悟

ポスター発表

  • 自治体首長・職員の行政コミュニケーション意識 / 吉岡泰夫,朝日祥之,相澤正夫
  • 多言語対照分析から見る日本語のオノマトペ / ハムチュックモニカ

デモンストレーション

  • 多様な構造化テキストに対応した全文検索システム「ひまわり」 / 山口昌也,田中牧郎
  • 漢字字体規範のデータベース / 石塚晴通,豊島正之,池田証寿,白井純,高田智和,山口慶太


日本語学会2005年度春季大会〔2005年5月28日・29日,甲南大学〕 

シンポジウム

  • 字余り研究の射程 / 山口佳紀,毛利正守,高山倫明,[司会]湯沢質幸
  • モダリティをどう捉えるか / 大鹿薫久,工藤浩,益岡隆志,[司会]仁田義雄
  • リンクする「方言研究」 / 小林隆,日高水穂,陣内正敬,中井幸比古,木部暢子,日高貢一郎,[司会]田中ゆかり

口頭発表

  • 近世後期の地方語文献資料について―宮城県を例に― / 作田将三郎
  • 土佐の四つ仮名の変遷 / 濵田佳代
  • 相対名詞の比較表現について / 宮城信
  • 「してくる」形式のアスペクト的意味「進展性」について / 中山健一
  • 定対象指示用法「なに」の指示的性質について―ア系指示詞との対照― / 竹内直也
  • 終助詞「ぜ」の機能に関する一考察―独話場面での用法を中心に― / 中崎崇
  • 宮古多良間方言「パーフェクト」の形式 / 下地賀代子
  • ラム系推量形式の対照 / 舩木礼子
  • 東京アクセントの非弁別的特徴―もう1つの見方― / 大和シゲミ
  • 聞き手敬語の22年の変化 / 荻野綱男
  • 当為・評価のモダリティの肯否 / 川嶌信恵
  • 現代日本語のモダリティの階層性 / ハイコナロック
  • 平安時代の副詞節の節連鎖構造について / 近藤泰弘
  • 程度副詞の名詞修飾における統語的特徴について / 笹本明子
  • 日本語の評価的文副詞になり得る形容詞 / 西川真理子
  • 定家側近の表記意識 / 林田定男
  • 『古事記伝』の「仮字の事」をどう読むか―上代特殊仮名遣の研究史を再検討する― / 安田尚道

ポスター発表

  • 子ども向け人生相談の文章の構造―叙述表現に見る「文段」の認定と文の機能― / 湯浅千映子


日本語学会2005年度秋季大会〔2005年11月12日・13日,東北大学〕 

講演

  • ことばの伝わる速さ / 井上史雄
  • 古代歌語研究の視点―万葉集の用語と漢詩語との相関性を求めて― / 佐藤武義

口頭発表

  • 現代日本語における実現可能文の位置付け / 林青樺
  • 「Vすることができる」構文における直接目的語の「ガ」格による表示について / 森貞
  • 言語類型論,文法化からみた日本語の「ニ格」についての一考察 / 山口和之
  • 評価のモダリティ「べき」の人称現象と視点について―中国語の「??」との比較を中心に― / 蒋千苓
  • 群馬県方言における養蚕の〈場所〉を表す語彙 / 新井小枝子
  • 東北・北海道における方言衰退の構造―多変量解析による分析― / 鑓水兼貴
  • 「ちょっと」に関する一考察―「ちょっとすみません」は何が「ちょっと」なのか?― / 榊原愛
  • 間投詞「あの(ー)」・「その(ー)」の使い分けと指示詞の機能との連続性 / 大工原勇人
  • 条件文の誘導推論をめぐる日中対照―十分条件と必要条件を中心に― / 李光赫
  • 日本語の連体節の構文の分類について / 高橋雄一
  • 述語用言から見た「たい」の人称制限について / 劉笑明
  • 主体の分裂と出現の度合い―談話における一人称(代)名詞の表現性― / 泉子・K・メイナード
  • 使役的・受身的特性を有する他動詞構文について―認知的・語用論的アプローチ― / 澤田淳
  • 有対自動詞文と有対他動詞の受身文の役割分担について / 張麟声
  • 継起的関係を表す「タラ」―「シテ形」との比較をめぐって― / 葉懿萱
  • 節の接続とコントロール / 角田三枝
  • 有声破裂音の語頭のVOTと語中の鼻音化の関係について―四国の音声分析を通して― / 高田三枝子
  • 全国の母音の無声化生起にかかわる言語学的要因と社会言語学的要因 / 邊姫京
  • 与論島麦屋東方言音調存疑 / 崎村弘文
  • 医師に期待する医療用語の使い方の工夫―「外来語に関する意識調査」にみる国民の意識― / 吉岡泰夫,朝日祥之,相澤正夫
  • 上代語の「-ソ-連体形」文における直接目的語に関わる語順規則について / 勝又隆
  • 江戸語・明治前期東京語における接続助詞ケレド類の発達―ガとの対比において― / 宮内佐夜香
  • 「バレト写本」におけるアセント符号について―長音に対応するアセント符号の諸相― / 千葉軒士
  • 言文一致と語彙の変化―『太陽コーパス』の二字漢語サ変動詞の分析による― / 田中牧郎

ポスター発表

  • 「文章」・「談話」と「文章性」・「談話性」―広告の体験談を題材に,叙述表現の観点から― / 大谷鉄平
  • 日本語表現におけるカタカナ語の現状について / 山崎裕介,久野雅樹,坂本真樹
  • 丁寧体否定辞二形式の使用に関する通時的研究―明治期から平成期のテキスト分析を通して― / 福島悦子,上原聡

デモンストレーション

  • 徳之島方言二千文辞典 / 沢木幹栄,福嶋秩子,中島由美


日本語学会2006年度春季大会〔2006年5月13日・14日,東京学芸大学〕 

シンポジウム

  • 文章・談話―研究方法から見た可能性― / 熊谷智子,定延利之,野田尚史,半澤幹一,[司会]佐久間まゆみ,岸江信介
  • 文法研究と文法教育 / 山室和也,砂川有里子,森山卓郎,鈴木泰,[司会]仁田義雄

口頭発表

  • 擬音語・擬態語の意味―複合感覚からなる印象融合体― / 竹本江梨
  • 日本語オノマトペの「する」動詞化の研究 / 伊東真美
  • 『言海』と『大全早引き節用集』についての一考察 / 宮嶋聡子
  • 明治期東京語における「命令表現+終助詞」 / 陳慧玲
  • 理由文の時制解釈と視点 ―「雨ガ降ルノデ,崖ガ崩レタ」はなぜ許容度が低いか― / 大塚真理子
  • 状態性と「が/の」交替 / 南部智史
  • 東西における意味変化のパターンに関する一考察―方言「えずい」を通して― / 櫛引祐希子
  • 九州地方におけるキリシタン語彙contas及びrosarioの受容史についての地理言語学的研究 / 小川俊輔
  • 命名のメカニズム―商品名における再命名― / 蓑川恵理子
  • 共通語の複合動詞アクセントの由来について / 大和シゲミ
  • 中古日本語における無標のアスペクト―テンスによるアスペクチュアルな意味の違い― / 黒木邦彦
  • 並列表現の史的展開 / 岩田美穂
  • 明治のリテラシー―そのアウトラインを描く― / 島村直己
  • ~テシマウにおける意味・機能の変化 / 梁井久江
  • 複合辞の文法体系への位置づけを目指して / 佐野裕子
  • 接続語「それにしても」の意味と用法 / 田村紘
  • 形容詞語幹単独用法について―その制約と心的手続き― / 冨樫純一


日本語学会2006年度秋季大会〔2006年11月11日・12日,岡山市民会館,岡山大学〕 

講演

  • 国語史資料としての読み癖注記 / 遠藤邦基
  • 日本語学と言語学 / 田中克彦

口頭発表

  • 日本語・台湾語対訳辞書『日台大辞典』の語彙 / 林美秀
  • 高橋五郎『[和漢/雅俗]いろは辞典』の資料性 / 根本真由美
  • 漱石作品における人称代名詞 / 呉少華
  • 『細雪』四姉妹の発話に見られる待遇表現について / 安井寿枝
  • 青森県津軽方言地域における文末・接続表現「キャ」の用法 / 吉田雅昭
  • 日本語東北方言と韓国語の〈過去〉の表現について / 高田祥司
  • 上代日本語「存在文」から見た文法形式ナリ / 須田真紀
  • 中世末期・近世における逆接仮定表現 / 江原由美子
  • 副詞における意味変化と機能変化の相関―「だんだん」を例として― / 田和真紀子
  • 「発話機能」,「文の機能」に対する一考察―「折り込みチラシにみられる体験談」の分析を通して― / 大谷鉄平
  • WWWによる単語の文体差の研究 / 荻野綱男
  • 「アワツ」の漢字表記「遽・周章・慌」について / 于泳
  • 近世・近代における「し」の勢力拡大現象 / 高木維
  • 中世の和語の表記方法―延慶本『平家物語』と龍谷大学蔵本『平家物語』との比較から― / 宮本友子
  • 旧具志頭村安里方言と那覇市泊方言の形容詞活用形の比較 / 佐久本成
  • 子守歌の詞章展開の地域差 / 椎名渉子
  • 陸中宮古方言における『終止長音』の実態と機能 / 田中宣廣
  • 下降式アクセントと動詞のアクセント史―石川県白峰方言を例として― / 新田哲夫
  • 「もっと」と形容詞の否定形との共起について / 陳建明
  • 「其他否定」を表す助詞「しか」・「きり」の考察 / 蔡碧玲
  • 保科孝一論再考―発見された「講義録」から見えるもの― / 武田佳子
  • 文雄以前における呉音漢音の分類 / 湯沢質幸

ポスター発表

  • 語学資料としての幕末草双紙―仮名書き漢語を中心に― / 小野正弘

デモンストレーション

  • 讃岐式と真鍋式における平進式無核(H0型)音調の記述 / 松森晶子,亀田裕見,清水誠治


日本語学会2007年度春季大会〔2007年5月26日・27日,関西大学〕 

シンポジウム

  • 日本語の二十世紀 / 秋永一枝,屋名池誠,清水康行,小林隆,[司会]石井正彦

口頭発表

  • 現代日本語における「のではないか」の機能  / 佐藤雄亮
  • 「ノダロウ」の意味・機能―「ダロウ」との比較を通して― / 幸松英恵
  • 認知的アプローチによる複合動詞研究の可能性―複合移動動詞の構文的意味分析― / 野田大志
  • 明治時代語における自称詞「わし」の諸相 / 祁福鼎
  • 推量形式の推量用法が衰退する―諸方言における確認要求表現への特化― / 白岩広行
  • 琉球語における目的語標示の再考―伊良部島方言の-jaについて― / 下地理則
  • 連体節の接続形式「トノ」の意味機能―非引用名詞が主名詞となる場合を中心に― / 王彩麗
  • 〈驚き・感慨〉を表すモノダ文の解釈と構造 / 北村雅則
  • 『古事記』に見られる「坐」のアスペクト化と待遇表現の関係 / 魏峰皓
  • 係助詞「ぞ」「なむ」「こそ」の中古に於ける変遷―四文体別(地・消息・会話・心話)対人意識の衰退― / 松岡千賀子
  • 松本亀次郎著『漢訳日本語会話教科書』の仮名づかい―長音表記を中心として― / 中野真樹
  • 『桑名日記』にみる近世末期下級武士の待遇表現 / 佐藤志帆子
  • 仮名遣の多様性―定家以前の仮名遣― / 長谷川千秋
  • 古代日本の公文における数字表記―天平期を中心に― / 奥田俊博
  • 山形県寒河江市方言におけるABラABラ型オノマトペについての考察 / 川越めぐみ
  • 起こりやすい変化とは―奈良田および東北方言アクセントから考える― / 大和シゲミ
  • 韓国高年層の日本語に見られるアスペクト形式 / 黄永煕
  • 台湾アタヤル族における日本語クレオール / 真田信治,簡月真


日本語学会2007年度秋季大会〔2007年11月17日・18日,沖縄国際大学〕 

講演

  • 『おもろさうし』の言語の特徴 / 高橋俊三
  • 日本語・琉球語とアイヌ・エミシ系言語との関係―日本語の形成― / 上村幸雄

口頭発表

  • 字音形態素「新」の造語機能 / 中川秀太
  • 「テアル構文」における2つの異なる構文 / 齋藤茂
  • 否定疑問文の機能と「傾き」 / 張雅智
  • 真偽判断を表す副詞と過去時制形式との共起関係 / 李舜炯
  • 助数詞「本」の用法拡張―認知意味論的解釈の再検討― / 王鼎
  • 中古における感情形容詞と感情動詞の対応とその要因 / 安本真弓
  • 「テレビで野球があっている」にある〈イベント〉概念―国会議事録にみられる「あっている」を通して― / 齋藤紀子
  • 18世紀前半の薩隅方言のアスペクト形式について / 久保薗愛
  • 反事実条件文で見られる「状態性述語」と「タ」 / KOLUKISA, ALI AYCAN
  • 接続詞の後置用法について / 大塚真理子
  • 使役動詞と他動詞の交替について / 趙南弼
  • 反使役化自動詞文と受身文との関わりについて / 李仙花
  • 「までだ」文の類型と意味 / 張銘
  • ディスコースにおける「ワケダ」の機能――結束的語彙連鎖の観点から―― / 劉向東
  • 現代日本語の認識的モダリティのテンス交替―「ようだった」「らしかった」について― / 小野澤佳恵
  • 単文における「のだ(のか)」文の分析―「のだ」の本質と各用法の連続性と不連続性― / 小田泰弘
  • 『今昔物語集』における住居関係の漢語 / 郭木蘭
  • 副詞「そろそろ」の史的変遷 / 川瀬卓
  • キリシタン文献で用いられるアセント符号`について / 千葉軒士
  • 『おもろさうし』の表記法―四つ仮名の場合― / 中山昌久,蓮沼淳郎,桑名翔太
  • 〈葬式〉を表す方言分布の形成と社会的背景 / 澤村美幸
  • 兵庫県南西部,播磨地方東部(東播地域)における敬意表現の諸相と住民意識―「柄のよしあし」観を決めることば― / 寺尾智史
  • 関西若年層の用いる同意要求表現・クナイ(カ)について / 高木千恵
  • 4地域における狭母音の無声化生起率の動向 / 邊姫京

ポスター発表

  • 「共通語」意識を持って話された自然会話に出現した方言アクセントの様相 / 村中淑子
  • 東京圏の言語景観―山手線各駅調査と鉄道会社アンケートから― / 田中ゆかり,上倉牧子,新坂望
  • 語彙論的観点からみた一字漢語動詞の日韓対照研究―漢語部の同形・異形に注目して― / 裵晋影
  • メタファーによる強調「も」の考察 / 王淑貞

デモンストレーション

  • 医療コミュニケーションに効果的なポライトネス・ストラテジー―敬語や方言を使う効果を中心に― / 吉岡泰夫,早野恵子,三浦純一,徳田安春,本村和久,相澤正夫,田中牧郎,宇佐美まゆみ
  • 現代日本語書き言葉均衡コーパスの設計と検索デモンストレーション / 山崎誠,丸山岳彦,山口昌也,小椋秀樹,森本祥子,柏野和佳子,佐野大樹,高田智和,間淵洋子,北村雅則,小木曽智信,小磯花絵,冨士池優美,小沼悦,田中牧郎,前川喜久雄
  • 言語資料の共有,利用を支援する環境の実現 / 山口昌也,小木曽智信
  • 日本語研究に適した形態素解析ソフトウェア―「UniDic」と「茶まめ」― / 小木曽智信,小椋秀樹,伝康晴
  • 方言地図統合支援システムの開発 / 鑓水兼貴


日本語学会2008年度春季大会〔2008年5月17日・18日,日本大学〕 

シンポジウム

  • 漢字文化と日本語の未来 / 野村雅昭,林史典,池田証壽,安岡孝一,[司会]笹原宏之
  • 地域の学としての方言研究 / 馬瀬良雄,佐藤和之,加藤和夫,中井精一,[司会]高橋顕志
  • 日本語の条件表現―体系と多様性をめぐって― / 坂原茂,小林賢次,三井はるみ,有田節子,[司会]前田直子

口頭発表

  • 「場合」に関する一考察―一般条件を表す「場合」をめぐって― / 葉懿萱
  • 「XとしてのY」の意味解釈に働く認知能力としてのカテゴリー化 / 大西美穂
  • φ型と<ダ・ナ>類を中心にみた近現代の漢語副用語の変遷 / 趙英姫
  • 業界研究会で会社側から示される就職活動の常套句―大学から会社への移行における常套句は本物か?― / 市川千明
  • 日本語の過去時制をめぐって―過去の助動詞「-き」「-けり」の使い分けに基づく考察― / 黒木邦彦
  • プラスの意味を表す複合接続助詞―「おかげで」「だけあって」におけるプラス性の違い― / 三浦佑子
  • 「そんなに~ない」と「あんまり~ない」における程度の基準について―指示詞の有無を中心に― / 小川典子
  • 動詞の反復表現「VにV」「VだけV」「VばVほど」について / 野呂健一
  • 接尾語「~まみれ」の動向―「~にまみれる」との比較から― / 神作晋一
  • 明治・大正期における新聞の仮名遣い改革 / 井口佳重
  • チェンバレン『文字のしるべ』の諸版対照 / 岡墻裕剛
  • 「さ入れ言葉」の研究発表をやらさせていただきます。 / 高木勇
  • 言語変化のS字カーブによる鶴岡市の共通語化予測 / 横山詔一,真田治子
  • 中古語のカ(ア)系列とソ系列―観念指示用法の推移― / 藤本真理子
  • 古代語バカリの「限定」について / 星野佳之
  • ムヨ・ラムヨ・ケムヨの文 / 栗田岳
  • 中世末期日本語の~ウ・~ウズ(ル)の分布について―動詞基本形および~テイルとの関係に着目した体系的考察― / 福嶋健伸

ポスター発表

  • 「動作の方向性」を表す「テクル」の分析―受動文との比較を含めて― / 澤田淳
  • 「一般向け専門用語」抽出の試み―医療用語を例に― / 金愛蘭,桐生りか,近藤明日子,田中牧郎
  • 台湾系石垣島民コミュニティの言語使用状況 / ダニエル・ロング,新井正人

デモンストレーション

  • 近代文語文を対象とした形態素解析辞書・近代文語UniDic / 小木曽智信,小椋秀樹,近藤明日子


日本語学会2008年度秋季大会〔2008年11月2日・3日,岩手県公会堂,岩手大学〕 

講演

  • 通時的にしか説明できない共時アクセント現象 / 上野善道
  • 近世漢字文化と日本朱子学 / 村上雅孝

口頭発表

  • 「ものだ」文の〈感慨〉用法―文構造による決定条件とその分類― / 玄仙令
  • 否定とも肯定とも共起する副詞「とても」について―「条件づけ」の観点から見た連続性― / 朴秀娟
  • 伝聞「そうだ」における文末「だ」の脱落現象 / 橋本直幸
  • 鹿児島県薩摩川内市方言における文末詞センについて / 平塚雄亮,原田走一郎
  • 青森県五所川原市方言における推量形式「ビョン」について―「ベ」との対比をもとに― / 田附敏尚
  • 方言における否定疑問形式とその用法 / 松丸真大
  • 中国語に受容された恋愛用語―1920年代を中心に― / 清地ゆき子
  • 和製漢語との接触による韓国漢字の意味変化―「郵便」を例として― / 李芝賢
  • 日本語の助数詞と中国語の量詞の対照研究―その分類と用法をめぐって― / 朱蘇道
  • ローマ字五十音図が近代の音声研究に与えた影響について / 内田智子
  • 『古事記』の「有」「在」の用法と意味 / 佐藤麻衣子
  • 指示詞「コレ」の感動詞化―江戸中期における文法変化の過程として― / 深津周太
  • テイル形の経験・記録用法と出来事把握のあり方について―タ形式との比較から― / 梅野由香里,鈴木基伸
  • いわゆる「アスペクト」を表す「~していく」の再検討 / 中山健一
  • 価値判断を表す「~たい」について / 米澤優
  • 「てもらう」文の基本的意味から周辺的意味へ / 金殷模
  • 文法性判定の地域差へのアプローチ―真偽判断の副詞と疑問形式との共起関係を例として― / 李舜炯
  • 方言イントネーションの記述について / 木部暢子,新田哲夫,岸江信介,中井精一,ダニエル・ロング,鳥谷善史
  • 挨拶場面における在日中国人の言語使用―ニューカマーとオールドカマーの比較― / 王秀芳
  • 外国語の表記,及び発話における母語のリズムの影響―韓国語を用いた日本語母語話者・韓国語母語話者を対象とした実験を通して― / 池成林
  • 換喩と意味変化―名前転送における語彙化のパターン― / 大田垣仁
  • 擬態語の程度表現について―形容詞を修飾する場合― / 楊淑雲
  • あいづち発話の連鎖で成立する会話 / 石川創
  • 複合動詞「落ち着き払う」「出払う」の語形成分析―話者の〈事態把握〉のし方という観点から― / 百留康晴
  • 金春禅竹自筆『五音三曲集』における平仮名の用字法について / 谷川淳子
  • 『どちりなきりしたん』における〈つ〉の表記について / 岡田薫
  • 雑誌における片仮名表記―外来語以外の表記について― / 臼木智子
  • 漢字字体規範データベース(HNG)の現状と展望 / 石塚晴通

ポスター発表

  • 国立国語研究所「ことばに関する新聞記事画像データベース」の構築 / 池田理恵子
  • 日本語の授受動詞構文をめぐって―非行為的事態との共起を中心に― / 澤田淳

デモンストレーション

  • ポライトネス理論を応用した医療コミュニケーション教育プログラムの有効性 / 吉岡泰夫,相澤正夫,田中牧郎,宇佐美まゆみ,早野恵子,徳田安春,三浦純一,西崎祐史


日本語学会2009年度春季大会〔2009年5月30日・31日(開催中止),武庫川女子大学〕 

口頭発表

  • 終助詞ネの用法と視線行動―テレビ放送のマルチメディア・コーパスによる計量的分析― / 孫栄?
  • 副詞『まあ』の2用法―但し書き的「まあ」と強調的「まぁー」― / 大工原勇人
  • 外国人児童生徒の文章語理解について―ことばの意味が「わかる」ということ― / 早野慎吾,田中利砂子,宮田好恵,松井洋子,川添桃,小田原恵美子,田村京子
  • 感情表出の機能を持つ名詞との共起時に見られる感情形容詞の意味変化 / 李芝賢
  • 「すぎる」が命題内容に与える超過性の解釈について / 鈴木基伸,梅野由香里
  • 副詞「やうやう」と共起する「Vユク」の意味 / 田和真紀子
  • 近代漢語接尾辞の形成についての一考察―“-性”“-的”“-化”“-上”を例に― / 楊超時
  • 「-的」の日本語化 / 金?泳
  • 昭和初期の『ことばのゆれ』と放送での語彙規定―漢語の読みを中心に― / 塩田雄大
  • 現代関西方言における動詞否定表現について / 井上正哉
  • 接続節~テに使われる用言の意味分類と中国語加訳との関係について / 林彦伶
  • 使役文と「てもらう」文の役割分担について / 李仙花
  • 連語の他動性 / 神田靖子
  • 価値判断を表す願望文について / 米澤優
  • 形容詞テ形に関わる構文ネットワーク / 野呂健一
  • 動詞テ形派生の後置詞の機能 / 林淳子
  • 統合性と離散性の反転に伴う「Xとして」の解釈の転換 / 大西美穂
  • 言文一致期における漢語の構成―『夏木立』を中心として― / 覃顯勇
  • 明治前期における文学的文語文の文体類型―漢文訓読的性格を有する語の使用実態による翻訳文体の分類― / 松崎安子
  • 完了の助動詞「-つ」のテンス性―静的述語への後接例を拠りどころとして― / 黒木邦彦
  • 行為指示表現の歴史的変遷―受益表現と尊敬語の相互関係の観点から― / 森勇太

ポスター発表

  • 方言の分布と文化的背景―「焼畑」の名称を例に― / 澤村美幸,小林隆
  • 『現代日本語書き言葉均衡コーパス』に現れる接続表現形式のジャンル別比較 / 宮内佐夜香,小木曽智信,小椋秀樹,小磯花絵
  • 「定家様」の諸相 / 林田定男
  • 形態素解析を用いた近代文語と現代語の語彙の比較 / 近藤明日子,小木曽智信

デモンストレーション

  • 「景観文字」記録のためのツール / 高田智和,田島孝治,喜古容子,米田純子


日本語学会2009年度秋季大会〔2009年10月31日・11月1日,島根県民会館,島根大学〕 

講演

  • 日本語文法の主流と傍流―単語と単語の分類(品詞)の問題を中心に― / 村木新次郎
  • 仏典の比喩表現(お経の譬え話)について / 大坪併治

口頭発表

  • 和語「あかす」に対する漢字「明」の影響 / ジスク,マシュー
  • 明治初期における「ら」字形と新しいテンの出現 / 高木維
  • コリャード『さんげろく』のアセント符号体系について―“~”と開合符を中心として― / 山田昇平
  • 「N1+その+N2」の語史―「そのもの」を例に― / 清田朗裕
  • 「怒りの心情」を表す語彙の史的変遷―和語動詞・形容詞を中心に― / 陳崗
  • 漢語「随分」の受容と程度副詞化 / 鳴海伸一
  • 「極限」のマデ / 藪崎淳子
  • モダリティ副詞「なにも」の成立 / 川瀬卓
  • 換喩における指示と非指示―役割転移型の指示的換喩と非指示的換喩との境界からみた― / 大田垣仁
  • 相対性連体修飾節の意味構造 / 丹羽哲也
  • 名詞の意味構造が意味解釈に与える影響について―「顔」を用いて― / 李芝賢
  • 新聞と翻訳作品に見る子ども向けの言い換え―動詞を対象に― / 湯浅千映子
  • 日本語の「はずだ」と中国語の「??」 / 王其莉
  • 「他音属自」連声と「一体不絶」連声 / 蛭沼芽衣
  • 橋本進吉の未定稿「上世の假名遣に關する研究序論」について / 安田尚道
  • 古代日本語における「モノソ(ゾ)」文の位置づけについて / 勝又隆
  • 平安時代語における過去辞が介入する名詞修飾の特徴―タリ収束への胎動― / 釘貫亨
  • 「-ぽい」の意味用法と展開 / 岩崎真梨子
  • 「せつない」と「やるせない」の意味について / 加藤恵梨
  • 南九州地方のアスペクト表現―カタ・ゴッの文法化について― / 津田智史
  • 近畿方言話者の狭母音の無声化 / 邊姫京

ポスター発表

  • 「決して」の言語変化に示される文法化の特性 / 高橋光子
  • 『現代日本語書き言葉均衡コーパス』における可能表現のバリエーション / 小木曽智信
  • 丁寧体文内における従属句の文体と接続助詞について―『現代日本語書き言葉均衡コーパス』を資料として― / 宮内佐夜香

デモンストレーション

  • 自然会話分析のための文字化入力支援及び基本的な分析項目の自動集計ツールとその使い方 / 宇佐美まゆみ,木林理恵


ページの先頭へ戻る

Copyright © 2014 日本語学会 All Rights Reserved.