日本語学会

研究発表一覧(2020年-)

過去の研究発表会・大会での研究発表一覧を掲載しています。また,「要旨PDF」から『日本語の研究』に掲載されている発表要旨を閲覧することができます。閲覧できる要旨は,2004年度秋季大会以降(『日本語の研究』第1巻2号以降)のワークショップ・口頭発表・ブース発表・ポスター発表・デモンストレーションです。

日本語学会2020年度春季大会〔2020年5月16日・17日(開催中止),東京外国語大学〕 

口頭発表

  • 上代における助詞モと希望表現の共起について / 小池俊希
  • 平安時代古記録の複合動詞―後項動詞の補助動詞化に着目して― / 柳原恵津子
  • 変体漢文の構文論的研究―受身文の旧主語表示を例に― / 田中草大
  • 〈僅少〉を表す語彙の形成 / 山際彰
  • タシカニの語史―〈譲歩〉用法の成立過程及びその要因― / 清田朗裕
  • 泣き方の表現に見られる性差―小説における日本語とロシア語の比較から― / 宿利由希子,カリュジノワ・マリーナ
  • 「主観性」の文法的定義と直示中心 / デロワ中村弥生
  • 「1ミリもない」考 / 櫛橋比早子
  • テキストの結束性の記述―「辞書は新しいのがいい」構文の主題X名詞句に注目して― / 石原佳弥子
  • 広告における特異な引用表現についての一考察 / 久賀朝
  • 可能構文における格交替の規則から見た「ニ-ヲ」パターンの制約 / 李娜
  • 「ていらっしゃる」と,その非敬語形 / ベリナ・タイル
  • 条件表現の連体修飾用法―その意味解釈を中心に― / 杜暁傑
  • 動名詞の名詞述語文「VN+だ」の意味用法をめぐって / 石立珣
  • 動詞に含意されない副詞的表現の結果状態解釈の成立 / 難波えみ
  • 現代日本語感動詞「あら」の音調と意味 / 謝霞
  • 方言アクセントから再建される日琉祖語の3拍名詞類別語彙 / 大門知樹
  • 階層によるラ行五段化の通方言的一般化―九州方言を中心に― / 宮岡大
  • 音韻論的角度からみた「オトトイ」と「オトツイ」 / 王竣磊
  • 『古言梯』以降の古典仮名遣い系統の仮名遣書について―漢語に注目して― / 姜盛文

ポスター発表

  • 『日本語歴史コーパス 奈良時代編Ⅱ宣命』の公開 / 呉寧真,池田幸恵,須永哲矢,小木曽智信
  • 『日本語歴史コーパス江戸時代編Ⅲ近松浄瑠璃』の公開 / 片山久留美,小木曽智信,上野左絵
  • 『日本語歴史コーパス』に対する文脈化単語埋め込み情報付与 / 浅原正幸,加藤祥
  • 八代集の掛詞―部立との関連において― / 松崎安子
  • コーパスによる程度副詞イタクの使用実態の一考察―通時的変化を注目して― / 華迪聖
  • 中国語から意味のみを受け容れた畳語形漢語副詞の変化について / 蔡嘉昱
  • 変体仮名字形データベースの構築と公開 / 間淵洋子,福井尚子
  • ヲコト点図共有・比較システムの開発 / 堤智昭,田島孝治,高田智和,小助川貞次
  • 外来語「アップ(する)」の語義と用法について―コーパスを用いた分析― / 松本理美
  • 近代日本語における無情物主語受身文―翻訳小説中の訳出例を中心に― / 仲村怜
  • 「好きだ」の対象を示すヲ格と情報構造―ノダ文に着目して― / 池田尋斗
  • 丁寧形基調の文章における従属節の普通形述語の出現要因―「から」節を例として― / 鏡耀子
  • 結論の述べ方の指導法についての試案―「以上のことから」の機能に注目して― / 櫻井芽衣子
  • 丁寧体過去形式「~ましたです」の動向―「国会会議録」過去72年分のデータから― / 神作晋一
  • 發話・理解勞力の輕減に優先する體系の單純化―市來・串木野方言の繼續相を資料に― / 黒木邦彦
  • 雑談における母語話者と非母語話者の笑いの使用傾向の分析―『BTSJ日本語自然会話コーパス2018年版』を用いて― / 宇佐美まゆみ,張未未
  • 現代日本語の交感発話の分類に関する考察 / 肖潔
  • 「あ」系感動詞の意味用法について / 姚瑶


日本語学会2020年度秋季大会〔2020年10月24日・25日,オンライン〕 

シンポジウム

  • データから見る日本語と「性差」 / 森山由紀子,近藤泰弘,小磯花絵,高木千恵,[司会]加藤大鶴

ワークショップ0

  • 言語習熟論へ向けて―日本語研究と国語教育・初年次教育など― / 森山卓郎,矢澤真人,安部朋世

ワークショップ

  • 国文学研究資料館の情報資源の日本語学研究への活用 / 岡田一祐,宮本祐規子,山本和明,清水康行
  • 奥田靖雄構文理論の継承と発展 / 志波彩子,早津恵美子,茶谷恭代,前田直子
  • 『日本語歴史コーパス』活用入門 / 小木曽智信,服部紀子,松崎安子

口頭発表

  • 「~てナンボ」の構文パターンと意味機能 / 井上直美
  • 宮古語久松方言の形容詞相当形式の語としての自立性 / 陶天龍
  • 関西方言における終助詞ゾの機能 / 上林葵
  • 語彙統語論的なヴォイス対立と形態論的なヴォイス対立―漢語動名詞「影響」を中心に― / 王丹彤
  • 「ところ」の意味体系―メタファー論の見地から― / パリハワダナ,ルチラ
  • 現代日本語における「つもりだ」の意味再考 / 阿久澤弘陽
  • 日本語の主語的実体の多様性について / 張テイ
  • 相対補充節から見た「内の関係/外の関係」の分類 / 三好伸芳
  • 中古語におけるサラバ―「未然形+バ」条件節と比較して― / 川村祐斗
  • 複合動詞「~ハツ」の歴史的変遷 / 池田來未
  • 「Xモナニモ」の反駁用法成立について / 遠藤美里
  • 近世~現代における接尾辞「~やすい」「~にくい」「~づらい」の意味・用法の変化―プラス評価,マイナス評価の観点から― / 石橋裕子
  • 中世末期~近代における上方語・大阪方言の「-オル」・「-ヨル」―人称に着目して― / 西谷龍二
  • 明治・大正期における副詞「きっと」の使用量の変化について / 吉本裕史
  • 訓点資料に使用されたヲコト点・仮名点の計量研究―西大寺本『金光明最勝王経』平安初期点を用いて― / 柳原恵津子
  • 「差」字の意味と乖離した「差す」表記の成立について / 山口翔平
  • 「表記の手引き」類に準拠したテキストにおける表記のゆれ―実態調査と発生理由の検討― / 増地ひとみ
  • 日本人の読み書き能力1948年調査の非識字者率に対する新解釈 / 横山詔一,前田忠彦,野山広,福永由佳,高田智和

ポスター発表

  • 【招待発表】明治初期の口語語彙と文語語彙―『日本語歴史コーパス』の「明治初期口語資料」と『明六雑誌』の語彙比較― / 田中牧郎
  • 【招待発表】キリシタン版にみる中世日本語の漢字と和訓の常用性 / 白井純
  • 【招待発表】1万人を対象とした全国方言意識Web調査に基づく話者類型の抽出 ―「方言育ち共通語話者」の地域差・年代差を中心に― / 田中ゆかり,前田忠彦,林直樹,相澤正夫
  • 『現代日本語書き言葉均衡コーパス』新聞サブコーパスに対する新聞記事情報の付与 / 加藤祥,森山奈々美,浅原正幸
  • 「昭和・平成書き言葉コーパス」の設計 / 近藤明日子,小木曽智信,髙橋雄太,田中牧郎,間淵洋子
  • 数量を表す漢語副詞について―「少々」と「多々」を中心に― / 蔡嘉昱
  • 漢語サ変動詞の受身文とその中国語訳文の対応関係 / 陳曦
  • 鮎川哲也『ペトロフ事件』に観察される,旧満洲地域における「日中ピジン」 / 岡田祥平
  • テキストアナリシスによる『むつぼしのひかり』第1集のことば / 伊藤孝行
  • 〈メタ的把握〉―〈主観的把握〉の裏を探る― / 佟一
  • 副詞モウとマダについての分析―スケールを基にした多義性の考察― / 宮田瑞穂
  • 『虎明本』と『狂言六義』における依頼話段の差異 / 八坂尚美
  • 日本語の語中無声破裂音の音声的特徴―語末から切り出した単独発話の場合― / Chu Chi
  • カナダの大学におけるルーブリックを用いたピア・レスポンス活動の試み―作文プロダクトの分析を中心に― / 福岡寿美子,Yoko Azuma Prikryl


日本語学会2021年度春季大会〔2021年5月15日・16日,オンライン〕 

シンポジウム

  • フィールドに入る、フィールドを広げる / 窪薗晴夫,有田節子,久保薗愛,[司会]江口正,[コメンテーター]高田三枝子

ワークショップ0

  • 日本語の談話研究―新しい研究課題の開拓のために― / 野田尚史,定延利之,甲田直美

口頭発表

  • 「ね」の機能再考―“矛盾の常在性”の観点から― / 佟一
  • 現代語における感情・評価の「ガ」 / 清水泰行
  • 接尾辞「状」の意味・用法について―「ガタ」との比較を中心に― / パーマー パトリック
  • 疑問形式を用いた非難文について―いわゆる「何を文句を言ってるの」文についての考察― / 岩﨑奈津美
  • 「さすが」の連体修飾用法のモデル化について / 周世超
  • 日本書紀α群における去声字の分布に基づく上代日本語のプロソディーの検討 / 中澤光平
  • 『吾妻鏡補』にみるハ行子音について―暁母合口字に注目して― / 王竣磊
  • 女性的終助詞に見られる女性性の定量的検証―「かしら、のよ/ね、わよ/ね」の使用を対象に― / 賈伊明
  • 『現代日本語書き言葉均衡コーパス』書籍サンプルの読み時間の分析 / 浅原正幸,加藤祥
  • 公的場面における婉曲表現―議会会議録の「~ふうに+思考動詞」を例に― / 山際彰
  • 外来語とその言い換え表現からみた言葉の受け入れに関する研究―新型コロナウイルス関連用語を例に― / 林廷修
  • 日本人の読み書き能力1948年調査の非識字者率における生年の影響 / 横山詔一,前田忠彦,高田智和,相澤正夫,野山広,福永由佳,朝日祥之
  • 接続表現と段落構造の関わり―接続表現の使用位置と段落位置の比較から― / 尾崎誉治
  • 話し言葉における助詞の出現頻度に対する話題の影響 / 中俣尚己
  • 方言談話における対称詞と指示詞系フィラー―大分県の談話を中心に― / 山本空
  • 日本語諸方言におけるラ行五段化の通方言的一般化―語幹末母音・語幹モーラ数・接辞の観点から― / 宮岡大
  • 琉球諸語の形容詞重複形―方言間に見られる機能の差異と階層の提案― / 占部由子
  • 古代語におけるコソの係り結びの意味変化 / 佐野恭子
  • トキ節を用いた複文におけるテンス表現の歴史的変遷―中古から中世末期資料の比較を通して― / 末吉勇貴
  • 日本語歴史コーパスを用いた複数接尾辞ドモの言語変化研究 / 平塚雄亮
  • 日本語疑問文の歴史変化—近世以降を中心に— / 衣畑智秀

ポスター発表

  • 【招待発表】日本語にとって連濁は何者なのか―容認性判断調査{を・から}考える― / 松浦年男
  • 【招待発表】話題に対する知悉度と言語表現の出現傾向の関係 / 森篤嗣
  • 泣き方の類義表現の分類―動作主の特性に着目して― / 宿利由希子
  • 初対面時の会話終結部にある日本語交感発話の特徴に関する考察 / 肖潔
  • 存在のあり方を表す副詞的表現の日中対照研究―「点々」を例に― / 蔡嘉昱
  • 日琉諸語諸方言の電子辞書の構築―沖縄語伊平屋方言の電子辞書の構築を例に― / CARLINO SALVATORE,下地理則
  • 南琉球八重山語宮良方言のアクセント体系に関する初期報告 / セリック ケナン,麻生玲子,中澤光平
  • 「日本語歴史コーパス 奈良時代編Ⅲ祝詞」の公開 / 間淵洋子,小木曽智信,高田智和
  • 『日本語歴史コーパス 江戸時代編Ⅳ随筆・紀行』Ver.0.4(芭蕉の紀行文)の概要と公開 / 松崎安子,小木曽智信
  • 『日本語歴史コーパス 明治・大正編Ⅲ明治初期口語資料』の拡充―『春秋雑誌会話篇』の追加とデータ設計の改訂― / 近藤明日子,常盤智子,小木曽智信
  • 『日本語歴史コーパス 明治・大正編Ⅳ近代小説』の公開 / 髙橋雄太,服部紀子,小木曽智信
  • 「日本語研究・日本語教育文献データベース」に見る日本,韓国,台湾における過去20年間の研究動向 / 八木下孝雄,今村志紀,高田智和,石黒圭
  • 「資料横断的な漢字音・漢語音データベース」の構築と運用可能性 / 加藤大鶴,石山裕慈,佐々木勇,高田智和
  • 【招待発表】「見(変体仮名)」の字史 / 矢田勉


日本語学会2021年度秋季大会〔2021年10月30日・31日,オンライン〕 

シンポジウム

  • 語用論と日本語研究 / 加藤重広,森勇太,滝浦真人,[司会]青木博史,[指定討論者]吉田永弘

ワークショップ0

  • 日本語史研究における洋学資料の活用例 / [企画・講師]櫻井豪人,[コメンテーター]橋本行洋,[司会]米谷隆史

ワークショップ

  • 一般日本語動詞形態論:分節音レベルの共時的記述を超えて / 黒木邦彦,佐々木冠,宮岡大,[指討論者]千田俊太郎

口頭発表

  • 宮古語久松方言の非自立の形容詞相当形式が語と分析できる環境 / 陶天龍
  • 樺太日本語方言の変容―朝鮮語・ロシア語との接触の視点から― / 松本和子,吉田さち,高田三枝子,奥村晶子
  • 高知市方言における準体句の歴史的変化 / 斎藤香織
  • ヲ格移動動詞のテイク/テクル形とニ格、カラ格との格結合頻度について―本動詞の格結合頻度との比較を通して / 趙金昌
  • 物の存在を表す「Vテアル」の意志性について―結果状態の終了時点に着目して― / 渡辺誠治
  • 1948年読み書き能力調査の企画書「Literacy Research Program」について / 高田智和,久野雅樹,前田忠彦,相澤正夫,福永由佳,横山詔一
  • 「過去」「未来」を主題にした作文の文体分析 / 浅原正幸,川﨑采香,上原泉,酒井裕,須藤百香,小林一郎,越智綾子
  • 近現代における「幸せ」の意味・用法の変化と「幸福」との相互関係 / 星川睦
  • 助詞「へ」の受ける語についての一考察 ―場所から人物への拡張― / 黒星淑子
  • 「仮名」の原義について / 中山陽介
  • 現代日本語交感発話における慣用表現―タ形の使用制約とスタイル分化に着目して― / 肖潔
  • 「場合」の文末用法―「~場合ではない」をめぐって / 李二維
  • ら抜き言葉〈せれる〉の使用実態とその発生原因について―万全を期せれる・刺激せれる一品・思い知れせれる― / 浅川哲也
  • 疑問語をとりたてる極限系とりたて助詞「でも」について / 周侃
  • 言語変化における「主要部省略」というメカニズム / 平田裕
  • 名詞文の主題展開機能 ―「XはYだ」における要素の持続性を手掛かりとして― / ニアムチャラーン ニーラチャー
  • 「ノダ」文の意味再考―参照点構造の観点から― / 高甜
  • 「必殺技」の命名プロセス―少年漫画を資料として― / 薬袋優貴
  • J-POPの歌詞における二重表記の用法―1989年頃から2019年までの30年間において― / 胡佳芮

ポスター発表

  • オノマトペ認定の差異とその基準―宮澤賢治「なめとこ山の熊」を題材に― / 小野正弘,竹田晃子,川崎めぐみ
  • 『BTSJ日本語1000人自然会話コーパス(完成版・映像付き)』の特徴と活用法 / 宇佐美まゆみ,小川都
  • 『日本語歴史コーパス』の新しい語彙表とその応用例 / 小木曽智信

学生セッション

  • 能動・受動の対立に影響する要素とそのメカニズム―意味論・統語論的要素を中心に― / 劉志毅
  • 類別詞「個/つ」と空間詞を用いた表現の意味分析 / 山本晃子
  • 副詞的に使用される「普通に」の諸相―コーパスを用いた用例分析から― / 仲谷絹
  • 日中同形同義語における主語名詞の相違―主語名詞と文構造のマッチングによる相違を中心に― / 吉甜
  • 中国語を母語とする日本語学習者の複合和製英語の意味推測に関する研究 ―日本語語彙知識から見る― / 呉梅
  • 構成要素から見たサヨウナラ(バ)の展開 / 川村祐斗
  • 中国語を母語とする学習者の副詞「やはり」の使用変化―B-JASインタビューデータの調査を通して― / 鈴木英子
  • 近代演説資料における文末断定表現変遷の概観 / 神田脩一郎
  • ネパール人日本語学習者による母音の生成―日本語とネパール語の違い― / 引田梨菜
  • 中国人上級日本語学習者における外来語単語の視覚的認知 ―音韻類似性と文脈を操作した実験的検討― / 耿耀耀
  • 神奈川県三浦市方言のア]カトンボについて / 飯田潤一
  • 著名人インタビューにおけるインタビュアーの”聞き方”―音声に着目して― / 大塚明子
  • 北海道の挨拶行動の地域差―都市性および生業の観点から― / 大石岳
  • キャラ語尾「であります」の統語機能の多様性について / 劉天陽
  • 副詞「よもや」の変遷―意味及び共起する文末形式の観点を中心に― / 黄冬思
  • 無アクセント方言における韻律句のつくりかた ―宮崎県椎葉村尾前方言の統語構造と情報構造に着目して― / 廣澤尚之
  • 『日本語日常会話コーパス』における使役表現の使用実態―テレビドラマのシナリオと比較して― / 王慧雋
  • 韓国人留学生の母語場面におけるトランスランゲージング / 羅炫貞
  • 発表挨拶等で用いられる「みなさん」の音声分析 / 戸田隼介
  • 役割語における人物の性格を表す言葉遣いについて―アニメーションシリーズの人物紹介文の記述と発話から― / 深田芽生
  • 漢語「透視」の展開 / 奥山光


日本語学会2022年度春季大会〔2022年5月14日・15日,オンライン〕 

シンポジウム

  • 文献資料を読む ―中世語研究の継承と展開― / 岸本恵実,堀川貴司,大倉浩,[指定討論者]米谷隆史,[司会]山本真吾

ワークショップ0

  • 日本語の時空間変異における複数形の多義 / 新永悠人,上林葵,平塚雄亮

ワークショップ

  • 『日本語歴史コーパス』の活用 ―語彙表を用いた集計と分析― / 小木曽智信,竹内綾乃
  • 渡日間もない外国にルーツのある子どもに必要な日本語とは何か ―「アプリで にほんご ―がっこうに いこう―」の開発を手掛かりに考える― / 櫛引祐希子,米澤千昌,長谷川ユリ

口頭発表

  • 「誰かが次郎を倒した/次郎が倒された誰か」は成立するのか?―能動態・受動態の交替と「名詞の不特定性」について― / 劉志毅
  • シナイが表す「未完了」について / 道法愛
  • 日本語量副詞が修飾する名詞句の意味解釈の分析 / 宮前純子
  • 現代日本語における副詞「わざわざ」の意味と用法―「せっかく」との比較を中心に― / 許燕
  • 形容詞〈い足す言葉〉の使用実態とその動向について ―多いい・美味しいくて・正しいかった― / 浅川哲也
  • 品詞性からみるナ形容詞の分類 / 焦暁璐
  • 「十分に」の意味と構文特徴、及びその通時的変遷に関する考察 / 尚暁歓
  • 文末で用いられる助詞「し」の終助詞的用法 / 入江祐希奈
  • 高知県伊豆田神社付近の方言の形容詞のアクセント / 高山林太郎
  • 西周のアクセント資料に対する一解釈―中輪式アクセントとして― / 中村明裕
  • 京都府南部若年層方言の語幹重複形容詞における促音・撥音音素の挿入 / 宮川創
  • 愛媛県大洲方言の動詞尊敬形の形態構造と通時的変化 ―言語地図・談話・文法記述のデータを用いて― / 宮岡大
  • 関西における中国人留学生の方言使用―断定辞、否定辞を中心に― / 殷琦
  • 談話標識「なんか」から見た拡張的交感機能―聞き手との相互作用に注目して― / 肖潔
  • 宮古語久松方言の活用パターンによる動詞分類の一試案 / 陶天龍
  • 副詞「しかと」の成立に関する一考察 / 吉本裕史
  • 「引用」のトテはいつから「とりたて」になったか―体言相当句を受けるトテモとの関連から― / 高谷由貴
  • 分類語彙表番号を付与した『日本語歴史コーパス』データ / 浅原正幸,池上尚,鈴木泰,市村太郎,近藤明日子,加藤祥,山崎誠
  • 古代語の自然発生的自動詞とラレ構文の連続性について / 志波彩子
  • 上代日本語の甲類のo₁に対する琉球祖語のもう一つの音対応について / セリック ケナン
  • 日本語に見る音韻的年輪―化石化した規則と生産的な規則― / 黒木邦彦
  • 『唐話纂要』の仮名音注にみるハ行子音について / 王竣磊
  • 古代日本語陳述動詞類の極性(肯否)表現の特徴 ― 古代日本語中の「ロマンス語接続法」等価表現 ― / 廉田浩
  • 「さげすむ」の変遷―「さげしむ」の干渉に注目して― / 成田薫子
  • 「NP1つまりNP2」の「つまり」の機能―同格名詞句との対照から― / 乾乃璃子
  • 近代翻訳小説における人称詞の翻訳 / 仲村怜
  • ミュージカル『オペラ座の怪人』の日本語訳における役割語 ―行為要求のモダリティを中心に― / 奈良夕里枝
  • 「いきなりノダ」について / 高甜
  • 日本語の二字漢語の分析性―中国語との対照― / 吉甜

ポスター発表

  • 日本における“端”の用法―山田孝雄の未完稿「「朝端」といふ語について」を契機とした漢語研究― / 久保柾子
  • 辞書を母体とした語彙史試論 / 岩﨑凜太郎,久保柾子,成田薫子,鈴木萌楓
  • 『日本語歴史コーパス 平安時代編Ⅱ訓点資料』の公開 / 柳原恵津子,近藤明日子,高田智和,月本雅幸,小木曽智信
  • 『日本語歴史コーパス 鎌倉時代編Ⅲ軍記』の公開 / 片山久留美,呉寧真,小木曽智信
  • 『日本語歴史コーパス 明治・大正編Ⅵ落語SP盤』の公開 / 服部紀子,松崎安子,小木曽智信
  • 『日本語歴史コーパス 明治・大正編Ⅴ新聞』の公開 / 髙橋雄太,仲村怜,間淵洋子,小木曽智信
  • 『現代日本語書き言葉均衡コーパス』における新聞記事種類の分布と典型的新聞記事の特徴 / 加藤祥,浅原正幸

学生セッション

  • 複合助詞「をもって」の隆盛と衰退 / 西端省吾
  • 場面深刻度と人間関係における謝罪会話の特徴―接続表現を中心に― / 韓開
  • 大学生の会話における「(よ)う+思考動詞」と「つもり(だ)」の使用文脈―「日本語話題別会話コーパス:J-TOCC」の分析を通して― / 三好優花
  • 若年層における推量表現形式ダロウ類・トオモウ類・否定疑問類の使い分けについて / 尾関武尊
  • 「誰でも」についての通史的な研究 / 冀媛媛
  • キャラと文法変化に関する一考察―「じゃ」「でござる」「であります」を例に― / 劉天陽


日本語学会2022年度秋季大会〔2022年10月29日・30日,オンライン〕 

シンポジウム

  • 日本語の社会に生きる言語マイノリティ / 齋藤ひろみ,山下里香,高嶋由布子,[司会]松浦年男,[企画]松浦年男,田中啓行

ワークショップ0

  • 水のメタファーについて多角的な観点からとらえる / 鍋島弘治朗,大堀壽夫,近藤泰弘,多門靖容,[司会]大田垣仁

ワークショップ

  • みんなで直す『日本語歴史コーパス』―中納言+みんなごん― / 小木曽智信,竹内綾乃,松崎安子,[司会]小木曽智信

口頭発表

  • 現代日本語における希求文のテンポラリティ / 宮城星留
  • テクレルの使用制限と主観性 / 楊世沢
  • 文末詞シハシナイのモダリティ用法について / 山倉佐恵子
  • トコロダ文の2つの類型―話し手の推量判断の関わる場合を中心に― / 帖佐幸樹
  • 「は」と「が」のパラグラフ的構文制約に関する一考察―中国語母語話者日本語学習者の誤用を手がかりに― / 肥田栞奈
  • 平安和文における素材敬語と対者敬語の「意味」―語用論的意味の違いを端緒として― / 森山由紀子
  • 京都大学所蔵「新楽府」鈔本の漢字音について / 鄭門鎬
  • 語順変更から見た中世のゾの係り結び / 小原真佳
  • 明治期翻訳語としての「担保」「保証」の出自と意味変化 / 戸谷将義
  • 副詞「まさか」の意味変遷―使用されるジャンルに注目して― / 黄冬思
  • 静岡方言における推量表現の変化 ―「ツラ」「ズラ」の衰退と「ダラ」の隆盛― / 谷口ジョイ,山岸佑己,峯尾海成,佐藤道大
  • 条件節「~ば」や「~たら」が連続して現れる複文について / 石橋裕子
  • 日本語学習者の辞書使用の実態調査 -中国語・韓国語母語話者の語彙検索行動を中心に― / 吉甜,佐野彩子
  • コピュラ動詞のキャラ助詞化について / 劉天陽

ポスター発表

  • 了佐切『古今和歌集』と昭和切『古今和歌集』の用字法について ―〈お〉〈於〉〈を〉〈越〉を通じて― / 松本美惠
  • 『日本語歴史コーパス 平安時代編Ⅰ仮名文学』の新しい話者情報の公開 / 竹内綾乃,中村壮範,小木曽智信
  • 愛知県名古屋市方言への終助詞「ガン」の伝播 / 稲熊詩帆
  • 長崎県諸方言における排他の「が」の統語的変異について / 原田走一郎
  • 日本語諸方言におけるラ行五段化の通時的変化 ―動詞語幹と接辞の条件に着目して― / 宮岡大
  • 『日本語歴史コーパス 明治・大正編Ⅵ落語SP盤』音声アラインメントの公開 / 松崎安子,西川賢哉,石本祐一,中村壮範,小木曽智信
  • 映画『仁義なき戦い』に残る広島県呉市方言の敬意命令形「−ない」および「−んさい」について / 桑本裕二

学生セッション

  • 連体修飾節における過去推量形式の使用実態 / 李兮然
  • 新語「自分ごと」の定着要因―実態と意識と― / 谷口悠
  • 「受け止め表明」における言語行動の志向とその地域差 / 加順咲帆
  • 仙台市内の介護施設における方言不理解についての調査 / 山田はるか
  • 「小声で泣く様子」を表すオノマトペの形態と地域差 / 赤間咲良


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